クラシックを聴いてみたいけれど、どの曲を聴けばよいのか分からない方は沢山いると思います。かくいう私もクラシック歴〇十年ですが、いまだ「このメロディってこの曲だったのか!」と発見することがあります。
J-POPのシンガーである平原綾香さんが、有名なメロディを抜粋してカヴァーしています。以外にマイナーな曲に有名なメロディが入っていることがよくあります。3つアルバムがあります。
第51回レコード大賞優秀アルバム賞を受賞したクラシック・カヴァー・アルバム『マイ・クラシックス』です。クラシックカヴァー曲の草分けとして名高い「Jupiter」と、ドラマ「風のガーデン」主題歌としてヒットした「ノクターン」を同一アルバムに収録。
01. pavane ~亡き王女のためのパヴァーヌ
(ラヴェル作曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」)
02.ミオ・アモーレ
(「カタリ・カタリ」&プッチーニ作曲、歌劇『トゥーランドット』より 「誰も寝てはならぬ」)
03.カンパニュラの恋
(夜想曲(第20番)「遺作」)
04.ロミオとジュリエット
(プロコフィエフ作曲『ロメオとジュリエット』組曲より 「モンタギュー家とキャピュレット家」)
05.シェヘラザード
(リムスキー=コルサコフ作曲『シェヘラザード』より 「若い王子と王女」)
06.Moldau
(スメタナ作曲『わが祖国』より モルダウ)
07.仮面舞踏会
(ハチャトゥリアン作曲『仮面舞踏会』組曲より ワルツ)
08.AVE MARIA
(グノー作曲「アヴェ・マリア」)
09.新世界
(ドヴォルザーク作曲、交響曲『新世界より』 第2楽章)
10.シチリアーナ
(レスピーギ作曲「シチリアーナ」)
11.ノクターン
(夜想曲(第20番)「遺作」)
12.Jupiter
(ホルスト作曲 組曲『惑星』より 木星)
カヴァーと言えば、原曲の著作権が問題になるのですが、大体は作曲家の死後50年が目安です。実際はもっと長くなることがあります。
ハチャトリアンの『仮面舞踏会』から「ワルツ」は、フィギュアスケートで使用される前から有名曲でした。ハチャトリアンはメロディメーカで、ガイーヌの「剣の舞」を知らない人はいないでしょう。バレエ『スパルタクス』『ガイーヌ』が代表作ですが、これらも親しみやすいメロディが次々にでてきて楽しめます。ただ、最近の作曲家なので、著作権がまだ切れておらず、許可が出るまで時間がかかったそうです。このアルバムに収録されているものは特に有名なものばかりです。本サイトでレビューしている曲には、リンクを張ってみましたが、まだまだページ数が少ないですね。
1. セレナーデ (アカペラ)
(チャイコフスキー作曲 『弦楽セレナーデ』より)
2. Sleepers,Wake!
(J.S.バッハ作曲カンタータ『目覚めよと呼ぶ声あり』BWV140)
3. 威風堂々
(エルガー作曲 行進曲『威風堂々』第1番の中間部)
4. my love
(ヘンデル作曲オペラ『リナルド』第2幕より 「私を泣かせてください」)
5. JOYFUL,JOYFUL
(ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章『歓喜の歌』)
6. adagio
(ラフマニノフ作曲交響曲第2番第3楽章)
7. ソルヴェイグの歌
(グリーグ作曲「ペールギュント」より)
8. アランフェス協奏曲~Spain
(ロドリーゴ作曲 アランフェス協奏曲より)
9. CARMEN~Je t’aime!~
(ビゼー作曲 歌劇『カルメン』より)
10. mama’s lullaby
(『ブラームスの子守唄』(歌曲))
11. Ave Maria!
(シューベルト作曲 歌曲『アヴェ・マリア』)
12.ケロパック
(チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』より「トレパック」)
13.Sailing my life with 藤澤ノリマサ
(ベートーヴェン作曲 ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」第2楽章)
14. Love Never Dies 【Bonus Track】
さて、2枚目のアルバムは少し知名度の低い曲も入ってきています。それでもメロディは有名だと思います。ちょっとどの曲か分からないものもありますが、分かるものは詳しめに書いてみました。
バッハのカンタータは宗教音楽ですが、バッハは教会で作曲していたため、沢山のカンタータがあります。『主よ人の望みよ喜びよ』も有名ですね。ヘンデルのアリアが入っています。ヘンデルは沢山のオペラやオラトリオを作曲しました。いくつも有名なアリアやメロディがありますが、数が多すぎて、どこにあるのか調べると一苦労です。オペラを見るのもいいと思いますが、一作品の中に名作アリアが沢山あるわけではありません。ヘンデルのオペラは、日本語字幕で筋書きを楽しむといいと思います。
01. 私と言う名の孤独 <チェロ協奏曲 第1楽章>
エルガー作曲 チェロ協奏曲より
02. 春~La Primavera!~ <『四季』より「春」>
ヴィヴァルディ作曲『四季』より「春」
03. What will be will be
J.S.バッハ作曲<アリオーソ>
04. 大きな木の下
サティ作曲<あなたが欲しい>
05. Danny Boy
<アイルランド民謡>
06. LOVE STORY 交響曲第9番 第3楽章
ベートーヴェン作曲 交響曲第9番 第3楽章
07. 別れの曲
ショパン作曲<別れの曲>
08. くまんばちの飛行 <熊蜂の飛行>
リムスキー=コルサコフ作曲『熊蜂の飛行』
09. Someone to watch over me
ガーシュウィン作曲
10. ブラームスの恋
<ブラームス作曲 交響曲第3番 第3楽章>
11. Greensleeves
<イングランド民謡>
12. ラヴ・ラプソディー
ラフマニノフ作曲<パガニーニの主題による狂詩曲>
13. アランフェス協奏曲~Spain (Live Version)
ロドリーゴ作曲<アランフェス協奏曲 第2楽章> [Bonus Track]
14. Danny Boy (English Version)
<アイルランド民謡> [Bonus Track]
第3弾は、有名曲からのカバーが増えていると思います。
第2弾は無名なオペラやカンタータなどから有名なメロディを引用していました。クラシックファンとしてはその路線のほうが面白いのですけど、きっと一般公募すると有名曲が並んでしまうのですよね。
それにしても、よく第九の第3楽章をカバーしたなぁと思います。他の曲はもともとカバーしやすそうな曲です。CMソングとなったガーシュウィン「Someone towatch over me」は興味深いですね。