ベートーヴェン 交響曲第6番『田園』

交響曲第6番『田園 (Pastoral)』ヘ長調Op.68は、ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven, 1770~1827)が1808年に作曲した交響曲です。このページでは、おすすめの名盤を取り上げレビューしていきます。

この交響曲第6番は全9曲の中でも、少し異色な交響曲です。表題の『田園』はパストラルのことなのですが、これは解説で説明します。超有名曲なので、無数にCDがあり、名盤も沢山あります。

解説

ベートーヴェンの交響曲第6番『田園』の解説をします。

標題付き交響曲

「田園」という標題はベートーヴェン自らがつけたものです。他の交響曲、「英雄」は愛称ですし、「運命」は弟子シンドラーの「このように運命は扉をたたく」から来ています。つまり、「田園」はベートーヴェン自身が標題を付けた唯一の交響曲です。

「パストラル(Pastoral)」とは?

「田園」というのは、単に日本でいうような田園風景という以上の意味があります。「田園」は英語で「パストラル (Pastoral)」なのですが、これはギリシャ神話から来ています。西暦1600年ごろ、音楽のみならず、文学、絵画など、多くの分野でパストラルというジャンルが流行りました。

文学で「パストラル」といえば、ミルトンの「失楽園」が有名です。

ちょうどその頃オペラが誕生しましたが、モンテヴェルディ「オルフェオ」の結婚式の場面は典型的なパストラルです。

オペラ「オルフェオ」

羊飼いとか、アルカディア、エデンの園など、一つの理想郷を表しているのです。ギリシャ神話はキリスト教が中心となっても引き継がれヨーロッパの起源としての地位を保ち続けました。

クネストの田園交響曲

ユスティン・ハインリヒ・クネヒト (1752-1817)が「自然の音楽による描写、あるいは大交響曲」を作曲していて、こちらは羊飼い、バグパイプなどが出てきて、より明確にパストラルです。詳しくは、ベルリン古楽アカデミーのCDの説明に書いてありますし、演奏もカップリングされています。

ベートーヴェンがこの交響曲の影響を受けたかどうかは分かりませんが、あまりに内容が近いので、もともとクネヒトの交響曲と同じジャンルとして交響曲第6番として作曲した可能性はあると思います。

そんなわけで「田園」の最初のモチーフは羊飼いの楽器であるバグパイプのドローンを模した5度のロングトーンが入っています

別に構えて聴く必要はありませんが、単なる長閑(のどか)な田園地帯を描写しただけの音楽ではない、ということです。第4楽章の凄い嵐のシーンも、こう考えれば色々想像が膨らむのではないでしょうか?

交響曲での「パストラル」

ベートーヴェンの「田園」の前にもクネヒトの交響曲がありました。他の形式の音楽ではパストラルやパストラーレは取り入れられています。例えばヴィヴァルディ「四季」の「春」の第3楽章はパストラーレです。「夏」は嵐がやってきます。

ベートーヴェンの後を継いだ作曲家たちもギリシャ風・パストラル風の交響曲を作曲しました。ベルリオーズの幻想交響曲やマーラーの交響曲第3番はそれにあたるのではないでしょうか。マーラーなどは他の交響曲でも色々と影響を受けていると思います。

交響曲以外では、田園曲といわれるものはさらに多くあります。有名なラヴェルの「ダフニスとクロエ」もそうですね。

「田園」は絵画的ではない?

ベートーヴェンはこの交響曲に標題をつけると同時に、絵画描写ではないと書いています。

初演時に使用されたヴァイオリンのパート譜にベートーヴェン自身の手によって「シンフォニア・パストレッラあるいは田舎での生活の思い出。絵画描写というよりも感情の表出」と記されている。

Wikipediaより

でも、私が思うに、第1楽章~第3楽章は、普通に演奏すると絵画的になるように思うんですよね。そうすると第4楽章で面食らうのですが。第4楽章は確かにただの「嵐」にしては、複雑で演奏も難しいのです。だからといって、ベートーヴェンの注意書きを参考にしても結局どう演奏していいのか分かりません。ブラームスの交響曲第2番だったら、よく分かる説明ですけどね。

そういう所を重視すると、極端な例ですがフルトヴェングラーの演奏ように神々しい要素も持っている訳です。どれが正しいのでしょうかね?

例えば「幻想交響曲」だったら、そういうことはありません。標題は演奏の参考になっていて、最初からグロテスクに演奏できます。ヴィヴァルディの「四季」も途中で面食らうことはないです。例えば「春」の第2楽章のヴィオラは愛犬の吠える声だと書いてあるので、そういう風に聴こえるように少し工夫して演奏します。というか、相当工夫しないと犬の鳴き声には聴こえませんけどね。

そもそも絵画だって写真と違って、感じたものを描いているわけですけどね。絵画と写真だと全然違いますよね。絵画はルネッサンス期以降、印象派以前のリアルさのある作風でも、かなり理想化されて描かれています。そこには感情表現も適度に入っているはず。

では、なぜベートーヴェンはわざわざ上記の注意書きを入れたのでしょうか?単に演奏者が、描写的な表現を見つけて、いかにリアルに演奏するか、に力を入れてしまうのを避けるためかも知れません。フルートに鳥の鳴き声があったとして、如何にしたらリアルな鳥のようになるか、なんて追求し始めたら確かに本題から外れてしまいます。

でも、もっと深い意味があるのでしょうかね。難しいところだと思います。

「田園」の構成

交響曲第6番『田園』は以下の楽章から構成され、それぞれに副題がついています。

交響曲第6番『田園』

第1楽章: アンダンテ・マ・ノン・トロッポ
田舎に到着すると呼び起こされる、楽しく大らかな気持ち

第2楽章: アンダンテ・モルト・モッソ
小川の畔の情景

第3楽章: アレグロ
農民たちの愉しき集い

第4楽章: アレグロ
雷雨、嵐

第5楽章: アレグレット
牧人の歌。嵐の後の嬉しく、感謝に満ちた気持ち

お薦めの名盤レビュー

有名な「田園」ではありますが、奇数番号を得意とする演奏家はあまり得意としていないようなのです。ですので、少し古い演奏が多くなりますが紹介してみたいと思います。

「田園」は、ベートーヴェンの交響曲の中でも少し特殊という感じで、特に演奏してみると他の番号とは大分違うと感じます。なので、本質的な部分を理解するには、聴くほうもコツがいるかな、と思います。

モントゥーは普段聴きにも使えるので、一番バランスがいいと思います。古楽器演奏は単に古楽器やピリオド奏法で演奏したからといって、何も出てきません。第九もそうですが、「田園」は一時代先を行っているかも知れませんね。

フルトヴェングラーは聴いておいたほうがいいですね。私は中学の時に始めて聴きましたが、なんであんな演奏なのか全く理解できませんでした。理解できなかったら、しばらく時間をおいてまたトライすれば理解できる時が来ると思いますよ。

古楽器系では、ガーディナーは聴くべきですね。ガーディナーは全集を持っておいて損はありません。あとは、ベルリン古楽アカデミーも良い演奏ですが、特別な演奏という程ではないです。カップリングのクネストの「田園」が聴けますが、その後、ベートーヴェンの「田園」が始まると、ベートーヴェンって凄いなと思います。

とりあえず、この3つを聴いてみて、あとは無数にあるので、好きなものを聴いてみてください。

モントゥー=ウィーン・フィル

自然体だが本質をついた神々しさのある演奏
  • 名盤
  • 定番
  • 円熟

超おすすめ:

指揮モントゥー(ピエール)
演奏ウィーン・フィルハーモニー

1958年,ウィーン

icon

モントゥーといえば、あのストラヴィンスキー「春の祭典」を初演した指揮者です。しかし、近代音楽から古典音楽まで、名演を残しています。

ドイツものの代表はこのディスクですね。モントゥーは自然体ですけど、おそらく曲への理解の深さが半端ではなく、「田園」で聴くべきところを、十二分に聴かせてくれる超名盤です。

1958年録音というだけあって、ちょっとテンポが遅めで古い演奏スタイルかも知れません。「田園」は古典派というより、ロマン派につながる特徴を強く持った交響曲なので不自然な感じは全くありません。

「田園」といえば、モントゥーに合いそうな曲ではありますが、さらに期待以上の名盤です。意外なことに第4楽章の「嵐」のシーンは目から鱗が落ちる名演です。やはり「幻想交響曲」やマーラーなどにつながる神秘的な要素を持っている曲なんだろうな、と感じます。

ワルター=コロンビア交響楽団

  • 名盤
  • 定番
  • 歴史的名盤

おすすめ度:

指揮:ワルター(ブルーノ)、コロンビア交響楽団

私が中学生の時から、既に定番となっていた録音です。「田園」といったらブルーノ・ワルターですね。今聴いても野暮な感じを受けることはありませんし、やはりこれを超える味わいのある演奏はなかなか出てきませんね。最近、このCDは聴いていませんでしたが、音質は随分良くなった気がします。

まさに、ヨーロッパの田園地帯が目に浮かぶような演奏ですね。野暮という程ではありませんが、田舎臭さもあります。オケを気分よく鳴らしていて、田園地帯を散歩している感じです。絵画的な「田園」というか、絵画的になることを全く厭(いと)わない、自然な演奏ですね。それも長い歴史のあるオケではなく、録音用に編成されたコロンビア交響楽団で演奏しているんです。(ニューヨークフィルとの演奏もありますけど。)即席オケなのにアンサンブルも鉄壁で、音楽の内容も含め迷いなく完成されている雰囲気です。

第2楽章も同じですが、もう少し清涼感とか神々しさがあってもいいような気もするのですが、やはり絵画的です。フルートやファゴットのソロなど、物語的な感じすらします。でも、作為的であったとしても目立つことはないし、この楽章の最後のほうになると自然の素晴らしさに感動させられます。

第3楽章は農民の踊りを地で行っています。第4楽章の「嵐」は、これまで聴いた中で一番穏やかです。ヨーロッパでよくある普通の「嵐」を描写しているように思えます。

ヨーロッパって、車で高速道路を走っていると、突然ザーッと大雨が降ってきて、2時間もすると止んでしまうんです。そして、凄い虹が出ます。日本の台風とは全然違うタイプの「嵐」です。ヴィヴァルディの「夏」もそんな感じに聴こえます。

第5楽章は自然賛歌です。「物語」のようですね。あまり深刻ではないハッピーエンドの「物語」です。少々神々しさはありますが、「自然の猛威はあるけれど、やっぱり自然は素晴らしい」という雰囲気です。

こんなに聴きやすい「田園」は、なかなか無いですね。「田園」は本当に色々な演奏がありますが、一番素直で聴きやすいですし、やはり古い録音なのに今でも人気がある理由はよく分かります。

ベルリン古楽アカデミー

クネヒト (1752-1817)の「自然の音楽による描写、あるいは大交響曲」とカップリングされています。全5楽章構成で、第3楽章の嵐を中心に自然美が描かれています。牧人やバグパイプも登場するこの交響曲はまさに「パストラル」交響曲です。ベートーヴェンがこの曲を知っていた可能性は十分にありそうです。

小編成の演奏で、これまでの「田園」とは雰囲気が大分違いますね。田園交響曲と言えば、ワルターの演奏のように、ふくよかに演奏するものという先入観があるからですけど。

最初は音が薄いな、と感じますが、段々と透明感がある瑞々しい響きに聴こえてきます。第2楽章は小編成のほうが合うみたいです。第3楽章はリズミカルで非常に楽しめます。結構あっという間に慣れてしまうものですね。まあ筆者が古楽好きだから、というものあるかも知れませんけれど。

テンポは全体的に速めです。ベートーヴェンの譜面に対してインテンポなのだと思いますけれど。

一番大事なのは、独特の透明感が神々しい雰囲気を醸し出していることです。やはり紹介文などを読んでも感じますが、ベルリン古楽アカデミーは、パストラルの意味合いを大事にしているようですね。

これまで「田園」に感じていた固定観念を綺麗に洗い落としてくれる名盤です。

カラヤン=ベルリン・フィル(1980年代)

  • 名盤
  • 定番

おすすめ度:

指揮:カラヤン(ヘルベルト・フォン)、ベルリン・フィルハーモニー

カラヤンは奇数番号のほうがあっている気がしますが、「田園」も悪くないですね。ワルターほどの濃厚な味わいはありませんが、すっきりしていてわざとらしい表現もないので、曲の良さがストレートに伝わってきます。コマーシャルの音源になりそうな、期待を裏切らない質の高さです。

良い意味でシンフォニックです。カラヤンお得意の演出が少なく(気づいてないだけ?)、例えば素朴な農民もあまり出てこず、スタイリッシュさのある演奏です。第4楽章はとてもスケールが大きく、さすがベルリンフィルと感心します。凄いのは第1楽章から第5楽章まで、シンフォニックな方向で、きれいに一体化していることです。

また、自然美をそのまま描いたのではなく、神々しさと品格を常に保っています。カラヤンのチャイコフスキーの演奏に見られるような過度なロマンティックさもありません。

やり方は全然違いますが、結果としてフルトヴェングラーを思い出させる神々しさのある名演になっているのです。どうやら神々しさのある演奏というのは、「田園」としては馴染みにくいように思いますが、音楽的にはこちらのほうが名盤だと思います。

カラヤン=ベルリン・フィル(1960年代)

ダイナミックで重厚だが、爽快感のある『田園』
  • 名盤
  • ダイナミック

おすすめ度:

指揮ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏ベルリン・フィルハーモニー

1962年2月,ベルリン

icon アマゾンミュージックUnlimitedとは?

カラヤンの1960年代の演奏です。フレッシュさと共に、ベルリン・フィルから重心の低いダイナミックなサウンドを引き出しているのが印象的です。

この『田園』は、スタンダードといっても良い演奏スタイルで、特に田園を描写した音楽という感じではなく、スコア通りにしっかり演奏したら、こうなったという感じです。

特に後半が聴きどころです。第4楽章の嵐は圧巻で大迫力です。ここまで躊躇なくダイナミックに演奏できるのは凄いですね。第3楽章のリズムも良いですし、第5楽章もすっきりまとまっています。

ブロムシュテット=ライプツィヒ・ゲヴァントハウス

近日公開

ガーディナー=オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク

  • 名盤
  • 古楽器

おすすめ度:

指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー、オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク

Beethoven: The Symphonies
レビュー数:124個

「田園」に関して言うと、古楽器でなければ良さが分からない、というタイプの曲ではないと思います。ですが、このガーディナー盤は非常に質が高いですね。

一見すっきりとまとめていますが、「パストラル」の雰囲気を良く表現していると思います。特に豊かな響きを使って田園風景を描き出すわけではなく、早いテンポと透明感の高い響きになっています。ただ人数は多いので、豊かな響きを出すべき部分では豊かに演奏しています。

第3楽章~第5楽章も、充実した名演奏です。何よりテンポが適正なのだと思います。「嵐」の場面も思い切りダイナミックです。古楽器オケなのにこれだけのサウンドが出るのは凄いですね。

響きが薄く美しい所と響きが厚く芳醇なところを上手く使い分けでいます。絵画的にならず、すっきりまとめている所はやはり「パストラル」の雰囲気が良く出ていると思います。録音も良いです。

全体の完成度の高さも素晴らしいです。「田園」を聴くなら外してはいけない名盤です。

フルトヴェングラー=ベルリンフィル

  • 名盤
  • 爆演
  • 歴史的名盤
  • ライヴ

おすすめ度:

指揮:フルトヴェングラー、ベルリン・フィルハーモニー

フルトヴェングラーはベートーヴェンを得意としていますが、それは主に奇数番号で、「英雄」「運命」は名盤があり、第九に至っては「神盤」があります。でも、その中で「田園」は独特で、昔は実は苦手なのではないか?と言われていたのです。

フルトヴェングラーほどの指揮者なので、何か意図があってそういう演奏になっている可能性もあります。じっくり聴いてみるがいいだろうと思いました。

ただ、結構古い録音が多く、ライヴ録音も多かったりして、どれを聴くかがまず難しいです。

どれを聴いても演奏スタイルは近そうです。出来るだけ新しい録音となると、1950年代になりますね。1950年代はまだモノラルが主流で、1960年代になると急速に録音技術が進化します。

今回は、1954年に録音された「田園」を聴いてみたいと思います。

まず、主題の提示で、とんでもなくテンポが遅いです。そして、少しテンポアップした程度で進んでいき、ワルターの「田園」とは似ても似つかない独自の世界観になっています。

静かで神々しい、と書こうかと思いましたが、フォルテになるとベルリンフィルは圧倒的な量感で演奏しています。もともと、このテンポだと、ベートーヴェンが云々ではなく、フルトヴェングラーの考え方の問題でしょうね。遅いテンポに合わない部分は音量を小さくしているようです。でも、こういう演奏が可能だということは、「田園」にはこういう面も確かにあるのだ、と思いますけど。

さて、強弱がかなりついていますが、やはり神々しいですね。田園風景や田舎臭さなんて感じられません。田舎臭さをワザと消しているんでしょうね。でも、感動するし凄い名演です。自然は神々しいものだ、といえば確かにそうです。でも、もはや「パストラル」という楽園ではなく、もっと清涼な場所、例えば神殿などを思い浮かべてしまいます。

第2楽章も同じです。途中で急にテンポが速くなったりもしますが、おそらくは”ベートーヴェンの「田園」”に歩み寄っている部分なのかなと思います。一般的に第2楽章は、典型的な絵画的音楽に聴こえますが、全くそれはなく、やはり神々しいです。ここまで神々しいのはベートーヴェン自身の「田園」ではなくて、フルトヴェングラーの「田園」なんでしょう。このコンサートは戦争直後に行われた、というのもあるかも知れません。

ヨーロッパでは第一次世界大戦以降~第二次世界大戦、大戦がおわってしばらくの間、戦争の大きな被害があり、工業化による自然破壊も行われていました。それは同時代のオネゲルやヒンデミットを聴けばわかります。自然に対する貴重さ、神々しさに気づいた時代であり、それを簡単に破壊してしまう人間社会を憂えたり、皮肉ったりしています。それは演奏家も同じでしょう。

さて第3楽章は農民の踊りですが、何か違う雰囲気です。神々しさがなくならないように、上手く処理しているようですね。次は問題の第4楽章ですから、単なる「嵐」にしないように。第4楽章は案の定凄い演奏です。いままで聴いた中で一番凄い嵐です。ベルリオーズのようなグロテスクさがあります。でも、神々しさは一切失われていないのが、また凄いです。第5楽章はこの曲の結論みたいな楽章ですが、最初はまさに遅いテンポで神々しく始まり、舞曲の部分はテンポアップしています。でも、舞曲も農民の素朴な舞曲には感じないのがこの演奏の凄い所です。清涼で神々しいです。

まとめとして、フルトヴェングラーの「田園」は、ベートーヴェンの自然観と関係なく、時代が生み出した名演なのではないか、というのが筆者の意見です。まさに究極の自然賛美ですね。

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楽譜

ベートーヴェン作曲の交響曲第6番『田園』のスコア・楽譜をあげていきます。

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