カルミナ・ブラーナ (オルフ)

世俗カンタータ『カルミナ・ブラーナ』(Carmina Burana)は、カール・オルフ (Carl Orff, 1895~1982)が作曲したオーケストラと合唱の音楽です。このページでは、『カルミナ・ブラーナ』の解説と、お薦めの名盤のレビューをしていきます。

『カルミナ・ブラーナ』は、日本では小澤征爾晋友会合唱団をつれてベルリン・フィルと共演したころに吹奏楽で流行りました。もともと親しみやすい曲だったこともあり、TVなどでも使われてとても有名になりました。

解説

オルフの『カルミナ・ブラーナ』の説明をします。

カルミナ・ブラーナとは

曲名になっているカルミナ・ブラーナとは、中世13世紀~14世紀ドイツで、吟遊詩人たちが自由奔放に歌いつづった歌と詩を集めたものです。

バイエルン地方ボイレン(ブラーナ)の修道院に伝わる中世の世俗的な歌集(カルミナ)で、タイトルの『カルミナ・ブラーナ』になります。これがミュンヘンの王立中央図書館に所蔵されていました。

同図書館はこれを”ボイレンの歌集”を意味する『カルミナ・ブラーナ』と名付けて1847年に刊行しました。

ワーグナーの歌劇『ニュルンベルグのマイスタージンガー』に出てくるような、中世のドイツの楽師たちの音楽ですね。

オルフは1934年に『カルミナ・ブラーナ』の存在を知りました。『カルミナ・ブラーナ』には自然賛歌、宗教的な歌がある一方で、酒、女、歌、賭博など、反道徳的な詩も数多く、それらは強烈なエネルギーを持っていました。

「運の女神」が出てきますが、「フォルトゥーナ」という女神です。

作曲と初演

オルフは250あまりの詩歌から24篇を選び出し、それらを「春」「酒場」「恋愛」の3つのカテゴリーに分けて、さらに自作の詩を追加し、序奏と3部からなるカンタータとして、1935年に作曲に着手し、1936年に完成しました。

初演は1937年6月8日にフランクフルト国立歌劇場で行われました。ベルティル・ヴェツェルスベルガーが指揮を担当しました。

初演は成功し、オルフの名は世界的に広まることになりました。

曲の構成など

さらにオルフは1943年に改訂した『カトゥーリ・カルミナ』と1953年に初演された『アフロディーデの勝利』を合わせて、舞台付きカンタータ3部作『トリオンフィ』としました。

プロローグ(序奏)とエピローグ(終曲)は、運の女神フォルトゥーナを讃える音楽としています。これは「運命の前にはすべてが服従せねばならぬ」というオルフの信条が反映されています。

作曲様式は、単純明快な形式と和声、単旋律的な合唱(ポリフォニー、対位法をさけている)、シンプルだが変拍子を含んだリズム処理など、意外にシンプルで分かり易い作りになっています。オーケストラセクションもユニゾンが目立ちます。

また、オーケストラは大編成で、シンプルな作曲技法と合わせて、とてもダイナミックな音楽となっています。

世俗的歌曲「カルミナ・ブラーナ」

運の女神、全世界の支配者なる
1. おお運の女神よ(合唱)
 冒頭から非常に有名な曲です。一番最後にまた演奏されます。
2. 運の女神の傷手を(合唱)

第1部:初春に

3. 春の楽しい面差しが(小合唱)
4. 万物を太陽は整えおさめる(バリトン)
5. 見よ、今や楽しい(合唱)

芝生の上にて
6. おどり
7. 森は花咲き繁る(合唱)
8. 小間物屋さん、口紅をください(合唱)
9. 円舞曲(合唱)
10. たとえこの世界がみな(合唱)

第2部:酒場にて
11. 胸の内は押さえようもない(バリトン)
12. むかしは湖に住まっていた(テノール、男性合唱)
 ディスクによってはテノールのユニークな表現が聴ける曲です。
13. わしは院長様だぞ(バリトン、男声合唱)
14. 酒場に私がいるときにゃ(男声合唱)

第3部:愛の誘い
15. 愛神はどこもかしこも飛び回る(ソプラノ、児童合唱)
16. 昼間も夜も、何もかもが(バリトン)
17. 少女が立っていた(ソプラノ)
18. 私の胸をめぐっては(バリトン、合唱)
19. もし若者が乙女と一緒に(テノール×3, バリトン×1, バス×2)
20. おいで、おいで、さあ来ておくれ(二重合唱)
21. 天秤棒に心をかけて(ソプラノ)
22. 今こそ愉悦に季節(ソプラノ、バリトン、合唱、児童合唱)
23. とても愛しい方(ソプラノ)

ブランツィフロール(白い花)とヘレナ
24. アヴェ(合唱)

運の女神、全世界の支配者なる
25. おお運の女神よ(合唱)

曲は独唱、合唱、管楽器、パーカッションが活躍するものが多く、聴いていて飽きないものが多いです。特に冒頭の「おお、運の女神よ」、第1部、第2部は、機転の利いたシンプルな音楽で構成されています。

『カルミナ・ブラーナ』の編成

弦5部、フルート×3、オーボエ×3、クラリネット×3、ファゴット×2、コントラ・ファゴット×1、ホルン×4、トランペット×3、トロンボーン×3、チューバ×1、ティンパニ×5、チェレスタ×1、ピアノ×2、打楽器群(奏者5人)
独唱:ソプラノ、テノール、バリトン
合唱:大合唱、小合唱、児童合唱

おすすめの名盤レビュー

それでは、オルフ作曲カルミナ・ブラーナ名盤をレビューしていきましょう。

ヨッフム=ベルリン・ドイツ・オペラ

多彩でユニークな表現を楽しめるスケールの大きな名盤
  • 名盤
  • 共感
  • ユーモア
  • お国物

超おすすめ:

ソプラノグンドゥラ・ヤノヴィッツ
テノールゲルハルト・シュトルツェ
バリトンディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
指揮オイゲン・ヨッフム
演奏ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団/合唱団
演奏シェーネベルク少年合唱団

1967年10月,ベルリン

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オイゲン・ヨッフムは、『カルミナ・ブラーナ』を得意としており、この録音は2回目になります。1回目は1952年にバイエルン放送交響楽団を指揮したものです。演奏は他に比べてテンポが遅めで、かなりスケールが大きく、オーケストレーションも鮮やかで楽しめます。1967年録音で音質はまあまあです。

所々での表現がユニークです。ヨッフムと豪華な歌手陣の細やかな雰囲気作りもとても良く、どんな場面も飽きずに最後まで楽しめます。もともと『カルミナ・ブラーナ』は聴きやすいと言っても、最初から最後まで飽きずに楽しんで聴ける演奏はなかなか無いと思います。

技術面や録音の音質面で、ヨッフム盤を超える演奏はいくつもあると思いますが、それでも名盤とされて愛聴されているのは、それだけ中身が面白いからです。聴けば聴くほど、あちらこちらで細やかで独創的な表現があり、ヨッフムは演奏者の自主性を活かして、立体的な音楽空間を作り出しているように思います。

一番分かり易くて面白いのは、「酒場にて」の「むかしは湖に住まっていた」テノール(ゲルハルト・シュトルツェ)ですね。ここまでお道化て歌うのも凄いです。

第1部「初春にて」は、芝生の萌え出るドイツの春を良く表現していて、庶民の男女の生活を描き出しています。ヨッフムは極端に速くも遅くもない少し余裕をテンポで初春の世界観を支え、その上で管弦楽と合唱が生きいきと自由に演奏しているのが良いです。

第2部「酒場にて」は、酒に酔った若者たちの姿が力強く、ある時は面白く描き出されます。シンプルなオーケストレーションが良く活かされています。先述した「むかしは湖に住まっていた」は、どの演奏でも面白いですが、ヨッフム盤は常軌を逸しているレヴェルです。この歌い方は○○唱法とか、新たに名付けたくなりますね。「わしは院長様だぞ」の偉そうな歌い方もいいですね。かなり酒宴が進行した様子を上手く描いています。

第3部「愛の誘い」で、夜の情景となり、大分雰囲気が違ってきます。ヨッフムは少し神秘的で夜露を感じるような雰囲気を出しています。同時に第2部とのつながりも意識しているのか、少し楽天的な雰囲気はそのまま保持しています。この独特の中庸な夜の雰囲気はヨッフム盤ならではで、なかなか味わい深いです。有名な「おいでおいで、さあ来ておくれ」も良い演奏です。やはり掛け声などはドイツの合唱団ならでは、のニュアンスですね。「天秤に心をかけて」のソプラノは特筆すべき名演です。

ヨッフム盤よりもテンポの速くスタイリッシュなディスクが多いですが、ヴォキャブラリーの多彩さや世界観の作り方の自由さでは、とても面白い演奏なので、一度じっくりと聴いてみてほしい名盤です。

小澤征爾=ベルリン・フィル

小澤征爾、ベルリンフィル、晋友会合唱団の多彩な表現で楽しめる名盤
  • 名盤
  • 定番
  • スリリング
  • 爆演

超おすすめ:

ソプラノエディタ・グルベローヴァ
テノールジョン・エイラー
バリトントーマス・ハンプソン
合唱晋友会合唱団
指揮小澤征爾
演奏ベルリン・フィルハーモニー

1989年12月31日,ベルリン,フィルハーモニーザール

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小澤征爾が晋友会合唱団をつれてベルリン・フィルに乗り込んだときの演奏です。見物は小澤征爾の最盛期ともいえる指揮のテクニックですね。バイエルン放送交響楽団との『春の祭典』と双璧で、まるで指揮と音楽が一体化したような指揮ぶりです。リズム感がとても良く、アマチュアである晋友会合唱団をとても上手くリードしています。

晋友会合唱団はアマチュアの合唱団です。当時のママさんコーラスのレヴェルを世界に知らしめた演奏です。大人数ですが一糸乱れぬコーラスを聴かせてくれます。合唱の統一感のある響きは、日本のコーラスのレヴェルの高さを示していて、当時のドイツで絶賛されました。

オケのベルリンフィルは書くまでもありませんが、カラヤンが世を去った直後のレヴェルの高さそのままで、小澤征爾の白熱した指揮にきちんとつけてきて、弦楽器の分厚いサウンドも健在ですし、管楽器のレヴェルの高さもそのままです。小澤征爾なので、そのサウンドに合わせたダイナミックかつスッキリした響きを出しています。それがオルフのシンプルな音楽によく合っています。

ただ、小澤征爾も白熱していて、冒頭も含め所々驚くような大胆なテンポ設定をしています。ムーティ盤やレヴァイン盤などと聴き比べるといいと思います。

さて、冒頭はライヴで白熱した小澤の速いテンポで一気に燃え上がります。本来は、最初はゆっくり目で演奏して、最後にアッチェランドするのですが、最初から結構速いので、そのままのテンポで演奏しきっています。このテンポの演奏は小澤=ボストン交響楽団も含めて、他には多分無いですね。その後もリズミカルに演奏していきます。

「芝生の上で」に入ると、非常に楽しい演奏が連続していきます。本当に春らしいフレッシュな演奏で、小澤征爾の指揮もインスピレーションあふれる素晴らしいものです。「小間物屋さん、口紅をください」など、合唱の弱音の響きの美しさがあって、なるほど素晴らしい合唱団です。「森は花咲き繁る」では、合唱が高音が少し大変そうですが、小澤は思い切り背伸びして、分かり易く合唱を導いています。オケも全体的に金管とパーカッションが派手に鳴っていてとても楽しめます。

第2部「酒場にて」は「むかしは湖に住まっていた」では、小澤征爾の器用な指揮とそのリズムで歌うテノールは見物です。弦楽器奏者が笑って見ています。「酒場に私が居る時にゃ」の後半の早口言葉は、小澤征爾の速いテンポの中、合唱がなかなか見事に歌いきっています。

第3部「愛の誘い」では、映像では舞台を暗くして夜の雰囲気を出してきます。ここでソプラノのグルベローヴァが素晴らしい歌唱を繰り広げています。この少し官能的な雰囲気もいいですね。

ラストは最初の「おお、運命の女神よ」に戻り、思い切りダイナミックに盛り上げて終わります。

この演奏は、映像付きで見ると、会場の雰囲気や小澤征爾の最盛期の指揮ぶりを見ることが出来て、とても素晴らしいディスクです。1990年の映像なので、時代を感じる所もありますけど。なお、ソプラノはジェシー・ノーマンが歌っています。

小澤征爾=ベルリン・フィル(映像)

小澤征爾の最盛期の指揮ぶりが見られる貴重な映像
  • 名盤
  • 定番
  • 爆演

超おすすめ:

指揮小澤征爾
演奏ベルリン・フィルハーモニー

1989年12月31日,ベルリン,フィルハーモニーザール

ムーティ=フィルハーモニア管弦楽団/合唱団

若いムーティのリズミカルで色彩鮮やかな名演
  • 名盤
  • 熱演
  • スリリング
  • ダイナミック

おすすめ度:

ソプラノアーリン・オージェ
テノールヨーン・ファン・ケステレン
バリトンジョナサン・サマーズ
指揮リッカルド・ムーティ
フィルハーモニア管弦楽団/合唱団
合唱サウスエンド少年合唱団

1979年3,4月,アビー・ロード・スタジオ,ロンドン

ムーティとフィルハーモニア管弦楽団の『カルミナ・ブラーナ』はかなりの名盤です。

迫力、適切なテンポ、筋肉質なリズム感がバランスしていて、オーケストラ、合唱共にハイレヴェルです。テンポは若干速めですが、適切なテンポ取りで楽しく聴けます。

第1部「初春に」は、ダイナミックでオケも合唱もとても上手いです。特にリズムが良くパーカッションの活躍が目立ちます。春の暖かい感じがよく伝わってきます。ムーティがイタリア人だからかドイツの春よりも暖かい感じですけれど。合唱は軽快に歌っています。

第2部「酒場にて」は、第1部とあまり変わらない強烈なリズム感の熱演ですが「むかしは湖に住まっていた」は少しユニークさもあります。第2部の最後まで完璧なアンサンブルで力強い演奏です。

第3部「愛の誘い」になると、雰囲気を大きく変えて夜の感じを出してきます。リズミカルなのは変わりませんけど、色彩的でイタリア的な少し気温の高い夜でしょうか。第3部は、もう少し深みがあるといいと思います。ベテランのオペラ指揮者となった今のムーティなら大分違う表現をするだろうなと思います。しかしながら、色彩的でリズミカルな演奏が聴けて面白いです。例えば「おいで、おいで、さあ来ておくれ」などは名演です。

ラストは、合唱とオーケストラでダイナミックに盛り上がって終わります。

表現のヴォキャブラリーが若干少ないとも言えますが、この演奏は『カルミナ・ブラーナ』のスタンダードとして通用すると思います。これが廃盤なのは勿体なさすぎる、と思います。皆さん、一度は聴いてみてほしいディスクです。特に吹奏楽ファンの方には良い演奏だと思います。

レヴァイン=シカゴ交響楽団/合唱団,他

  • 名盤
  • ダイナミック

おすすめ度:

指揮:ジェームズ・レヴァイン,演奏:シカゴ交響楽団/合唱団,演奏:グレン・エリン児童合唱団

相性の良いコンビであるレヴァインとシカゴ交響楽団の組み合わせです。レヴァインはいつものようにスタンダードなテンポでシカゴ響から、いとも簡単に機能的にハイレヴェルでダイナミックなサウンドを引き出しています。

冒頭は標準的なテンポですが、レヴァインが振るとシカゴ響は良く鳴るんですよね。ベルリン・フィルとも違う響きですが、第1曲、第2曲はとてもリズミカルでレヴェルの高い演奏です。

第1部「初春にて」は、クオリティの高い演奏ですが、初春というよりはかなりクールな雰囲気です。シカゴは確かに寒い所だったような気もしますが、ヨッフム盤や小澤盤と大分違いますね。

第5曲あたりでリズミカルになってくると雰囲気が明るくなってきます。「おどり」は大分速いテンポで演奏しています。中間部のフルートはとても良いですが、春の感じというよりもっとダイナミックですね。「森は花咲き繁る」では、とても素晴らしい合唱が聴けます。「円舞曲」もリズミカルで楽しく聴けます。最後の「たとえこの世界がみな」は、特に上手いです。

第2部「酒場にて」は「むかしは湖に住まっていた」のテノールは割と普通です。クオリティは高いですけどね。バリトンの「わしは院長様だぞ」は名演技です。

第3部「愛の誘い」では、シカゴ響の響きのクールさが夜の雰囲気にぴったりで、少し官能的な雰囲気も出してきています。さすがオペラ指揮者レヴァインだな、と思います。弦楽セクションの中音域がいい響きですね。独唱もとてもクオリティの高い歌唱を繰り広げています。録音の良さもあり、独唱の美声が素晴らしいです。「おいで、おいで、さあ来ておくれ」は、合唱の音程の良さもあって、とても良い演奏です。「とても愛しい方」のソプラノのハイノートは軽々と歌っていて素晴らしいです。

ラストは合唱もオケもスケール大きく鳴らして、大きく盛り上げて終わります。

小林研一郎=日本フィル

  • 名盤
  • 熱演

おすすめ度:

指揮:小林研一郎,演奏:日本フィルハーモニー

2003年1月

コバケンこと、小林研一郎と日本フィルの演奏がアマゾンミュージックUnlimitedにあったため聴いてみました。伝説の名演とのことです。2003年の録音なので、日本フィルが上手くなり始めたころの演奏でしょうか。コバケンのテンポ取りは中庸か少し遅い位で、しっかりコントロールしています。日本フィルもベルリンフィルやシカゴ響のようなパワーは無いですが、丁寧な演奏で細かい部分までよく聴き取れます。

最初のほうで聴くのをやめずに、少なくとも第1部の最後までは聴いてみてください。段々、熱気を帯びてきます。

第1部「初春にて」もリズミカルですが、どちらかというと丁寧で細かい所まで注意が行き届いた演奏です。春の暖かい感じに満ちていて、ドイツよりも南の地域という感じでしょうか。

コバケンの唸り声やブレスの音が入っていて、気合が伝わってきます。テンポは遅めで丁寧さもありながら、熱量が大きくスケールの大きな演奏だと思います。合唱の細かい発音も工夫が行き届いています。中心は合唱という感じで、オケの派手さは目立たないですね。合唱は当時の手兵のハンガリー国立合唱団も入っていますからね。

第1部の後半くらいになってくると、合唱を中心に熱気がうねるように盛り上がってきます。オケも結構上手く第1部の最後の曲は速いテンポでスリリングに演奏しています。

第2部「酒場にて」は、かなり熱が帯びてきて、コバケンらしい熱い演奏です。「むかしは湖に住まっていた」なんて、テノールも伴奏も面白く、日本人の演奏からこんなユニークな表現が聴けるとは思っていませんでした。オケも健闘していて不思議な雰囲気を醸し出しています。これ以外の曲も第2部の表現はとても面白いです。

第3部「愛の誘い」は、独特の熱気のある夜の雰囲気です。ソリストたちの熱唱、独特の厚みのある響きが渦を巻いています。「おいで、おいで、さあ来ておくれ」では、一転リズミカルな音楽となり、なかなか名演です。「天秤棒を心にかけて」は遅いテンポでソプラノも味わい深い歌唱ですし、伴奏もいいですね。「今こそ、愉悦の季節」も良い演奏です。

最後はスケールの大きな合唱・演奏となり、ダイナミックに盛り上がって終わります。冒頭と盛り上がりが全然違います。

当日、サントリーホールにいて、この熱気に巻き込まれたら、凄く感動するでしょうね。録音からでも良く伝わってきます。豪華キャストの小澤盤には及ばないかも知れませんが、コバケン盤はまた違った魅力があります。

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楽譜

オルフ作曲のカルミナ・ブラーナの楽譜・スコアを挙げていきます。

ミニチュア・スコア

ヴォーカル・スコア

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