アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618(モーツァルト)

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (Wolfgang Amadeus Mozart,1756-1791)作曲のアヴェ・ヴェルム・コルプス ニ長調、K.618 (‘Ave verum corpus’)について、解説おすすめの名盤レビューをしていきます。また、スコアや楽譜も紹介します。

『アヴェ・ヴェルム・コルプス』は短い曲ですが、モーツァルト晩年の傑作です。アンコール等で良く演奏されます。

解説

モーツァルトアヴェ・ヴェルム・コルプスについて解説します。

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1791年6月17日に作曲されました。演奏時間は3分という小曲ですが、非常に美しい曲です。

キリスト教のカトリックモテットの一つです。歌詞は以下のようなものです。

めでたし、乙女マリアより生まれ給いしまことのお体よ

人々のため犠牲となりて十字架上でまことの苦しみを受け、貫かれたその脇腹から血と水を流し給いし方よ

我らの臨終の試練をあらかじめ知らせ給え

優しきイエスよ

慈悲深きイエスよ

マリアの子イエスよ、アーメン

Wikipediaより

カトリックの讃美歌の一種

オーストリアは、プロテスタントのドイツと異なり、カトリックが多い国です。カトリックの作曲家によって作曲され、ルネサンス期のイギリスの作曲家ウィリアム・バードはイギリス国教会から弾圧を受けながらも、カトリックの信仰を守り、『アヴェ・ヴェルム・コルプス』を残しています。また、フランスの作曲家フォーレはカトリックの司祭でもありましたが、『アヴェ・ヴェルム・コルプス』を残しています。

様々な編曲

編成は混声合唱と弦楽(チェロを除く)、オルガンです。名曲として良く知られているため、フランツ・リストはピアノ版を編曲し、チャイコフスキーは管弦楽曲に編曲し、組曲第4番『モーツァルティアーナ』第3曲「祈り」としています。他にも沢山の編曲があります。

おすすめの名盤レビュー

それでは、モーツァルト作曲アヴェ・ヴェルム・コルプス名盤をレビューしていきましょう。曲が短いため、『レクイエム』とカップリングされている場合や、少年合唱団のオムニバスに入っていることが多いですね。それにしてもこの小曲でも、これだけ沢山の演奏スタイルがあるのは驚きですね。

シュミット=ガーデン=ヨーロッパ・バロック・ソロイスツ,テルツ少年合唱団

少年合唱が入った神々しい美しさの名盤
  • 名盤
  • 定番
  • 透明感
  • 神々しさ
  • 古楽器

超おすすめ:

指揮ゲルハルト・シュミット=ガーデン
演奏ヨーロッパ・バロック・ソロイスツ
演奏テルツ少年合唱団

1990年(ステレオ/アナログ/ライヴ)

ゲルハルト・シュミット=ガーデンの指揮にヨーロッパ・バロック・ソロイスツにテルツ少年合唱団が入った演奏です。非常に響きの美しい名盤で、意外にありそうで少ないタイプの演奏です。

宗教曲の場合、宗教関係の演奏家の手にかかると意外に神々しさが無いことが多く、あっさり演奏しているものが多いです。じっくり何度も聴いているうちに良さが分かってくる名盤もありますけれど。そんな中で最初から美しく神々しく聴こえ、しかもじっくり聴いていくとさらに良さが分かってくる名演です。

このCDに入っている曲は、非常に名演奏ですが、CDは中古か輸入する形になりそうですね。アマゾンミュージックMP3で購入すれば、すぐに聴けます。

クリスティ=レザール・フロリサン

静謐な安息を表現した正攻法の名演
  • 名盤
  • 定番
  • 洗練
  • 古楽器

おすすめ度:

指揮ウィリアム・クリスティ
演奏レザール・フロリサン

2009年5月22日,ロンドン,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ステレオ/デジタル/ライヴ)

レザール・フロリサンはフランスの古楽器オーケストラです。ウィリアム・クリスティは古楽器界では有名な指揮者です。レザール・フロリサンと主にバロック時代の宗教曲を多く録音して、名盤も沢山あります。

この『アヴェ・ヴェルム・コルプス』も正攻法で、きちんとしたカトリックの流儀にしたがって演奏されています。合唱もオケもレヴェルが高く、迷ったらコレというCDですね。

ペーター・ノイマン=コレギウム・カルトゥジアヌム,他

あっさりとしているが聴くほどに味わい深い名盤
  • 名盤
  • 定番
  • 洗練
  • 古楽器

おすすめ度:

指揮ペーター・ノイマン
演奏コレギウム・カルトゥジアヌム
合唱ケルン室内合唱団

(ステレオ)

アマゾンで見る
Mozart Complete Masses

在庫:残り3点 レビュー数:39個

ペーター・ノイマンの指揮にコレギウム・カルトゥジアヌムの演奏、ケルン室内合唱団の合唱です。

『アヴェ・ヴェルム・コルプス』は、自然体でインテンポの演奏です。わざとらしさが全くなく、それがために最初聴いたときはあまり名演奏には聴こえないかも知れません。しかし、じっくり何度か聴くと良さが分かってきます

それでも良さが分からない場合は、『レクイエム』を先に聴いておくとペーター・ノイマン=レギウム・カルトゥジアヌムの演奏スタイルが分かると思います。レクイエムはそれなりに時間がかかる曲なので、聴いているうちに良さが分かってきます。全集ではCDが10枚も入っていますが、『レクイエム』は間違いない名盤です。

バーンスタイン=バイエルン放送交響楽団&合唱団

一音一音いつくしむように演奏した名演
  • 名盤
  • 定番
  • 共感
  • 円熟

超おすすめ:

指揮レナード・バーンスタイン
演奏バイエルン放送交響楽団&合唱団

1990年4月,ヴァルトザッセン,シュティフト修道院付属教会(ステレオ/アナログ/ライヴ)

バーンスタインバイエルン放送交響楽団&合唱団の演奏です。カトリックとはあまり関係なく聴いていて味わいのある名演奏です。大編成での演奏ですが重厚さはあまり気になりません。一つ一つの音を慈しむように丁寧に演奏され、非常に美しく暖かみがあります。

ムーティ=ベルリン・フィル,他

大編成のオケ、合唱を透明感を持って響かせた壮麗な神々しい演奏
  • 名盤
  • 定番
  • 透明感
  • 格調

おすすめ度:

指揮リッカルド・ムーティ
演奏ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱ストックホルム室内合唱団
合唱スウェーデン放送合唱団

1987年2月,ベルリン,フィルハーモニー(ステレオ/デジタル)

ムーティの指揮にベルリン・フィル、ストックホルム室内合唱団とスウェーデン放送合唱団という、昔ながらの大編成の演奏です。

昔からカール・ベームの後継者のような立場で、モーツァルトを得意とするムーティはモダンなオーケストラと合唱団を上手くまとめ上げ、美しく神々しい響きを引き出しています。まさに大聖堂で演奏しているかのような壮麗な響きです。

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楽譜・スコア

モーツァルト作曲のアヴェ・ヴェルム・コルプスの楽譜・スコアを挙げていきます。この曲は短いので、IMSLPの方が得だと思います。編曲された楽譜を入手したい場合は、下の「さらに探すボタン」を押してみてください。

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