タラス・ブーリバ (ヤナーチェク)

レオシュ・ヤナーチェク (Leos Janacek,1854-1928)作曲の狂詩曲『タラス・ブーリバ』 (狂詩曲『タラス・ブーリバ』)について、解説おすすめの名盤レビューをしていきます。最後に楽譜・スコアも挙げてあります。

狂詩曲『タラス・ブーリバ』は国民楽派的なチェコに対する愛国心に満ちた作品です。ですが、チェコの話ではなく、ロシアのコサックの物語に共感し曲にしています。

解説

最初に狂詩曲『タラスブーリバ』を解説します。

コサックの物語

狂詩曲『タラス・ブーリバ』は、コサックについてのニコライ・ワシリェヴィチ・ゴーゴリ小説『タラス・ブーリバ (隊長ブーリバ)』を曲にしています。タラス・ブーリバの著者はロシア人のゴーゴリです。

コサックは15世紀ごろ、ウクライナ南部の草原に現れました。主に盗賊たちが結成した軍ですが、キリスト教の先鋒としてイスラム勢力と戦っています。

ゴーゴリの小説を読んだヤナーチェクはタラスブーリバが叫ぶ、

焔も拷問もロシア人民を負かすことはできない

の言葉に感動し、作曲しました。

『タラス・ブーリバ』あらすじ

主人公のタラス・ブーリバは、現在のウクライナのザポローシュ地方のコサック隊長です。

第1曲:アンドレイの死
タラス・ブーリバの長男であるアンドレイは、敵のポーランド領主の娘と恋仲になり、コサックを裏切ります。戦場でコサックに捕らえられますが、タラス・ブーリバは、アンドレイを銃殺します。

第2曲:オスタップの死
勇敢な次男のオスタップは、ポーランド軍に捕らえられ、公衆の前で首をはねられてしまいます。その直前にオスタップは父の名前を呼びます。公衆に紛れ込んでいたタラス・ブーリバは「ここにいるぞ!」と叫びます。

第3曲:予言とタラス・ブーリバの死
オスタップの弔い合戦に打って出たタラス・ブーリバですが、ポーランド軍に捕らえられてしまいます。火刑に処されることになります。タラス・ブーリバは、ロシアの勝利を予言して死にます。

物語では、最終的には、ロシアが勝利します。

その後、ポーランド・リトアニア共和国の保護下に入りますが、その後ロシアなどそれぞれの時代に色々な国に保護されています。もちろん、その国の軍隊として戦うのですが、保護国に対して反乱することもありました。日露戦争にも参加していたんですね。

ゴーゴリのタラスブーリバではロシアに属していて、ポーランド軍との争いを描いた小説です。

おすすめの名盤レビュー

チェコの演奏家を中心に多くの名盤がリリースされています。ここではおすすめできる名盤をレビューしていきます。

ターリヒ=チェコ・フィル

リアリティのある壮絶な名演!
  • 名盤
  • 共感
  • 感動的
  • ダイナミック
  • モノラル

超おすすめ:

指揮ヴァーツラフ・ターリヒ
演奏チェコ・フィルハーモニー

1954年

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ターリヒはチェコフィルの3代目の指揮者です。チェコフィルはターリヒの時代に世界的な名声を得るようになりました。

この演奏は、曲への共感に満ちていて今のチェコフィルからは感じられないようなダイナミックな演奏となっています。もちろん戦前のモノラル録音ですので、ダイナミックレンジが不十分なところもありますが、迫力は良く伝わってきて、聴いているほうも胸が熱くなってくるくらいです。

ノイマン=チェコ・フィル

広々とした草原を思わせるスケールの大きさ
  • 名盤
  • 共感
  • 感動的
  • ダイナミック
  • モノラル

超おすすめ:

指揮ノイマン(バーツラフ)
演奏チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

1982年プラハ,芸術家の家

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ノイマンのタラスブーリバは定番といって良い名盤です。チェコフィルのふくよかなサウンドを活かして、繊細な表現をしています。

名盤の中では音質は良く、ふくよかで柔らかい音に包まれる感じですね。最後のオルガンのサウンドは、とても感動的です。

ノイマン=チェコ・フィル

  • 名盤
  • 円熟
  • ライヴ

超おすすめ:

指揮ヴァーツラフ・ノイマン
演奏チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

1986年,プラハ,スメタナ・ホール,ライヴ

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ビエロフラーヴェク=ブルーノ・フィル

  • 個性的名演

おすすめ度:

指揮:ビエロフラーヴェク、ブルーノ・フィルハーモニー

ヤナーチェクはチェコの中でもモラヴィア出身です。モラヴィアの首都はブルーノです。このブルーノ・フィルはヤナーチェクを得意としています。昔は技術的に今一つだったのですが、現在はレベルも向上してきました。

ブルーノフィルは、チェコフィルとはまた違ったサウンドで、少し土の匂いがすることと、ふくよかなサウンドを持っています。チェコフィルのように洗練されていない所が民族的で良いところです。

ここではチェコの巨匠ビエロフラーヴェクがタクトを取っています。ふくよかな音響で、なかなか味わい深い名演になっています。この曲が好きな人には特にお薦めしたい演奏です。

ビエロフラーヴェク=チェコ・フィル

  • 名盤
  • 円熟
  • 高音質

超おすすめ:

指揮イルジー・ビエロフラーヴェク
演奏チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

2014年10月22-24日,プラハ,ルドルフィヌム

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ビエロフラーヴェクが巨匠となりチェコフィルでヤナーチェクを録音しました。ブルーノ・フィルと比べると、ふくよかさや土の香りは少ないのですが、洗練された表現になっています。録音の良さも高得点ですね。

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楽譜・スコア

ヤナーチェク作曲の狂詩曲『タラス・ブーリバ』の楽譜・スコアを挙げていきます。

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