アルルの女 (ビゼー)

ジョルジュ・ビゼー (Georges Bizet, 1838~1875) は、劇音楽『アルルの女』(L’Arlesienne) Op.23を作曲しました。その後、第1組曲、第2組曲(ギロー編曲)が作成されました。いずれもとても有名なメロディが多く人気があるとともに、かなり悲劇的な要素があって、味わい深い曲が多いです。このページでは、解説のあと、お薦めの名盤をレビューしていきます。

有名なメロディが多く、人気曲であると共に、演奏技術もそれほど要求されないためアマチュアオーケストラや吹奏楽でも良く演奏されます。アマチュアオーケストラでは定番曲の一つです。

このページを読むと、『アルルの女』全曲、組曲についての知識、お薦めのCDと楽譜、さらにはアルルの地域性などの関連情報を含めたビゼー『アルルの女』の楽しみ方が分かります。

解説

ビゼーが作曲した劇付随『アルルの女』の解説をします。

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作曲と初演

ビゼーは戯曲のために、27曲からなる劇音楽を作曲しました。オーケストラ編成は小さく限られたものでした。

劇音楽『アルルの女』の編成

フルート2、オーボエ(コーラングレ)1、クラリネット1、ファゴット1、アルト・サクソフォーン1、ナチュラルホルン1、ヴァルヴ・ホルン1、ティンパニ、プロヴァンス太鼓、ピアノ、ハルモニウム、弦五部(第1ヴァイオリン4、第2ヴァイオリン3、ヴィオラ1、チェロ5、コントラバス2)、合唱
(Wikipediaより)

なお、ハルモニウムはよく学校の音楽室にあるようなフリー・リードを使用したオルガンです。リード・オルガンとも呼ばれます。また、プロヴァンス太鼓が使用されます。


「プロヴァンス太鼓」はこんな感じで使われていました

初演は、1872年10月1日に行われました。しかし、観客は社交界の人々であり、農村での悲劇に関心が持てず、居眠りする有様でした。戯曲を書いたドーテはかなり傷つけられてしまいました。

現在では『アルルの女』『カルメン』は、人気の高い名曲ですが、ビゼーの作品は生前なかなか評価されませんでした。

劇音楽『アルルの女』作品23

第1幕
1. 前奏曲
2. 3つの劇音楽
3. 合唱と劇音楽
劇音楽と合唱のフィナーレ
第2幕
1. 田園曲
2. 3つの劇音楽
3. 合唱~2つの劇音楽~フィナーレ
第3幕
1. 劇音楽
2. 終曲
第4幕
1. 間奏曲
2. カリヨン
3. 劇音楽
4. 劇音楽~フィナーレ
第5幕
1. 間奏曲と合唱
2. 2つの劇音楽
3. フィナーレ

翌月、第1組曲を編曲し、初演されると、そちらは大変な人気を集め、たちまち有名になりました。

「アルルの女」は実在する?

『アルルの女』ですが、この曲の筋書きであるドーテの戯曲の他、ゴッホ『アルルの女 (ジヌー婦人)』を描いています。この絵はパリのオルセー美術館で観ることが出来ます。ゴッホは最盛期アルルに住んでいました。

さらにフランチェスコ・チレアがオペラ「アルルの女」を作曲しています。そんなわけで『アルルの女』という芸術作品は少なくとも4つもあるんですね。

そして実は、アルルでは3年に一度『アルルの女』を決める祭典が催されています。「衣装祭」の中の一つの行事のようですが、いずれも結構、盛り上がっているようで、プロヴァンス地方の民族衣装に身を包んだ女性たちがアルルに集まります。このページの先頭の画像はその光景です。

アルルはどんな場所?

筆者は実はアルルに行ったことがありますが、TGVでアビニョン新駅に行き、そこから鉄道でアルル駅まで行けます。エスカレータもないローカルな駅です。

村と町の中間位の広さで、1日あれば一通り徒歩で見て回ることができます。現在のアルルは画家ゴッホの町ですね。至る所にゴッホの絵画のモデルとなった建物があります。アルル駅前には黄色いアパートがあり、街中にはカフェがあります。

町のほとんどは旧市街で、ワインのお店などもあります。安いホテルに泊まるのですがカギが壊れている位、おおらかでフランス的な所でした、笑。

郊外は自然が多く、カマルグも近いです。バスで10分ほどでアルルの『跳ね橋』を再現した橋が掛けられています。周辺は林でサイクリングに丁度良い場所です。

アルルはプロヴァンス地方の歴史が集約された町です。南フランスを旅行するなら、アルルはとても雰囲気が良く、見所が多くて必ず訪れたい場所です。

あらすじ

『アルルの女』の筋書きは、作家アルフォンス・ドーテの戯曲によるものです。台本は「風車小屋だより」という短編集に収められています。戯曲のシナリオはアルルの女 (岩波文庫)が出版されています。物語の舞台は南フランス、プロヴァンス地方のカマルグです。アルルのすぐ近くの自然豊かな場所です。

『アルルの女』のあらすじ

南フランスのプロヴァンス地方を流れるローヌ川沿いにアルルという小さな町が舞台です。

その近くの農村カマルグの裕福な農家の長男フレデリは、純粋で一途な性格でした。彼の母は幼馴染の可憐な娘ヴィヴェットフレデリの嫁にしたいと考えていました。

しかし、彼は町で出会った美女、アルルの女に恋をしてしまいますが、猛反対されます。しかし、結婚式の準備をしている時にフレデリは、彼女が自分の家の馬の番人の情婦だということを知ります。

アルルの女を忘れ、一度自分を好いてくれる幼馴染ヴィヴェットとの結婚を決めたフレデリでしたが、アルルの女への思いを断ち切ることが出来ません。

ある晩、聖エロワの祭りで農民たちがファランドールを踊っているとき、嫉妬のあまりフレデリは農場の館の高い窓から身を投げて命を絶ってしまいます。

※フランスでは聖エリギウスのことを聖エロワと呼びます。

なお劇中アルルの女は一度も姿を現しません。以上が筋書きですが、かなりの悲劇なんですね。

アルルの女の2つの組曲

録音されるのは主に組曲か抜粋です。第1組曲はビゼー自身の選曲であり、味わい深い曲が揃っています。オーケストラは通常編成でサックスも加わります。フランスのアルルという牧歌的な風景を曲にしながらも、深みが感じられるのはやはりこの戯曲が悲劇だからでしょうね。

有名な曲は、ギローが編曲した第2組曲に多いですね。親しみやすいけれど味わい深い選曲とは言えない気がします。ギローはただオーケストレーションしただけでなく、曲の構成も変えるなど大きく編曲しています。なんといっても、あの有名な「メヌエット」が、歌劇「美しきパースの娘」からの転用なんです。あの名旋律が今に残っているのは、ギローのおかげとも言えるのかも知れません。

組曲『アルルの女』

第1組曲
1. 前奏曲
2. メヌエット
3. アダージェット
4. カリヨン

第2組曲(ギロー編曲)
1. パストラール
2. 間奏曲
3. メヌエット(ビゼーの歌劇『美しきパースの娘』より転用)
4. ファランドール

おすすめの名盤レビュー

ビゼー作曲の『アルルの女』のお薦めCD、名盤をレビューします。

プラッソン=トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団 (全曲盤)

貴重な全曲盤!フランスの香りを色濃く残した地方オケで録音
  • 名盤
  • 定番
  • フランスの香り

超おすすめ:

指揮ミシェル・プラッソン
演奏トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団
合唱オルフェオン・ドノスティアラ

1985年7月 (ステレオ/デジタル/セッション)

全曲盤はプラッソンとトゥールーズ・カピトール国立管の録音が定番です。トゥールーズはフランス第5の都市とのことですが、アルルなどに近いフランス南西部です。『アルルの女』はまさに地元という感覚でしょうね。地方オケなのでパワーではパリやリヨンのオケには若干負けていますし、残響が長すぎアンサンブルも若干甘い所があります。しかし響きに透明感があり、南フランスの明るいラテン系の響きが良く出ています。特に木管はフランスらしい音色を出しています。

テンポはどちらかというと遅めです。南フランスのラテン系の響きの中に、悲哀のある演奏で、まさにビゼーが思った通りの演奏なのではないでしょうか。全曲盤は、しみじみと味わい深く聴ける曲が沢山ありますし、この楽団がもつ南フランスの明るさが却って悲哀を感じさせてくれます。単に全曲盤という以上に楽しめる名盤です。

クリュイタンス=パリ音楽院管弦楽団 (組曲)

フランスのエスプリを最大限発揮した名盤
  • 名盤
  • 定番
  • フランスの香り
  • 芳醇

超おすすめ:

指揮アンドレ・クリュイタンス
演奏パリ音楽院管弦楽団

1964年 (ステレオ/アナログ/セッション)

クリュイタンスとパリ音楽院管弦楽団の遺産の中でも屈指の名盤です。

テンポは少し遅すぎるので最近では定番とはいかないかも知れませんが、30年前は定番の位置づけでした。テンポが遅い分、じっくり聴くことが出来て味わいがあります。特に弦楽合奏が素晴らしくまさに南フランスを思い起こさせる響きです。また随所に登場するサックスが素晴らしい演奏です。

もう、パリ音楽院管の後継であるパリ管弦楽団もこんな響きは出せないですし、フランスのエスプリを持った2度と聴けない演奏です。貴重な名盤です。

カラヤン=ベルリンフィル (1970年)(組曲)

ダイナミックな演奏、ゴージャスな管楽器のソロ陣
  • 名盤
  • 定番
  • 共感
  • ダイナミック

超おすすめ:

指揮ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1970年12月,ベルリン (ステレオ/アナログ/セッション)

アマゾンUnlimitedとは?

カラヤン=ベルリンフィルの1970年の録音です。1980年代の録音より、ダイナミックな演奏で完成度が高いです。クリュイタンス盤はフランスのエスプリを持っていますが、それにこだわらなければ一番の名盤はこのカラヤン盤かも知れません

ベルリンフィルという、しっかりした技術とダイナミックさを持つオーケストラで、カラヤンの指揮も充実していて、ダイナミックで爽快です。サックスのソロのダニエル・ドゥファイエはとても良く歌っていて、それに低音の充実した深みのある響きでベルリンフィルが応えます。クレッシェンドは物凄く白熱していて、この頃のカラヤンの演奏の中でも曲に対する特別な共感を感じます。他にも、管楽器のソリストが素晴らしく、フルートのゴールウェイなど、素晴らしいソロが聴けます。

ゴンザレス=バルセロナ交響楽団 (組曲)

溌剌としたリズム!スペインのカルメンを堪能できる名盤
  • 名盤
  • スリリング
  • ダイナミック
  • スペイン風
  • 高音質

おすすめ度:

指揮パブロ・ゴンザレス
演奏バルセロナ交響楽団

2015年5月12-15日,スペイン,バルセロナ,パブロ・カザルス・ホール (ステレオ/デジタル/セッション)

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ゴンザレスとバルセロナ交響楽団の演奏です。スペインの地中海沿岸にあるバルセロナのオケの演奏で、音楽的にも闘牛という文化を考えても、本場と言ってよいと思います。イギリスやドイツ系の重厚な響きはありませんが、しなやかでアンサンブルのクオリティは高いです。新しい録音で音質も良く、透明感と色彩感があります。色彩感、といってもスペインのオケの色彩は言葉で表現できませんが、フランスとは大分違うものがあります。

地中海沿いのラテン系の明るさと、スペインらしい独特のリズム感を聴くことが出来ます。バルセロナ交響楽団はなかなか味のある音色を紡ぎだしていて、他の演奏では聴けない色彩的な表現が多いです。また近年のスペインのオケのアンサンブル力の充実ぶりは素晴らしいです。

スペインの色彩と明るさに溢れ、情熱的で、味わい深さがあります。リズムも溌剌としています。組曲では新定番と言ってもいいレヴェルです。

ミンコフスキ=ルーヴル宮音楽隊 (抜粋)

シャープで溌剌とした名演!録音も新しい
  • 名盤
  • シャープ
  • スリリング
  • 高音質

おすすめ度:

指揮マルク・ミンコフスキ
演奏ルーヴル宮音楽隊
合唱リヨン国立歌劇場合唱団

2007年10月,グルノーブル文化会館,MC2 (ステレオ/デジタル/セッション)

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ミンコフスキとルーブル宮音楽隊の録音です。普段、バロックなどを演奏しているルーブル宮音楽隊、つまり古楽器演奏ですね。とはいえルーブル宮音楽隊はフランスのオケです。また『アルルの女』は組曲ベースなのですが、全曲版からかなり追加されています。それなら全曲録音したほうがいいのにと思ってしまいますが、笑。

ミンコフスキらしい聴いていて楽しい演奏です。最初のテーマはかなり短い音で切っています。録音の音質が良く、サックスが素晴らしいです。古楽器を使っているはず、と思うのですが、違和感は全くありません。とても味わいがあります。その代わり、第2組曲パストラーレのように広がりを感じる曲では、長い音が短めに処理されているので、意外な感じになっています。ちなみに、第2組曲のメヌエットも入っているので、「美しきパースの娘」から転用されたものがそのまま入っていますね。

あまり細かいことを考えずに聴けば、楽しい演奏であることは間違いないです。速いテンポが好みの人なら、プラッソン盤よりも良いと感じるかも知れません。

デュトワ=モントリオール交響楽団 (抜粋)

高音質でクオリティの高い演奏
  • 名盤
  • 定番
  • 高音質

おすすめ度:

指揮シャルル・デュトワ
演奏モントリオール交響楽団

1986年10月,モントリオール,聖ユスターシュ教会(ステレオ/デジタル/セッション)

デュトワとモントリオール交響楽団の録音は奇をてらったところがない、良い意味で普通の名盤です。定番としてこういったバランスが良くレベルの高い演奏があるというのは大事なことです。南フランス、というよりスイスを感じてしまいますが、録音も素晴らしく、真摯な演奏で万人にお薦めできる名盤です。

第1組曲の前奏曲弦の響きが良く、透明感があります。スネヤやパーカッションの打ち込みも鋭く、スペインらしい雰囲気を醸し出しています。その後、サックスのソロは非常に上手く滑らかな音色が響き渡っています。とはいえ、雰囲気に流されず、真摯に演奏していて、この辺りが好みの分かれる所かも知れません。第2曲メヌエットはスタンダードなテンポ取りでやはりサックスが印象的です。色々な楽器が上手くブレンドされて色彩感を増しています第3曲アダージェットは繊細で自然さのある演奏です。弦の音色が色彩的で素晴らしいです。もう少し深みがあると尚良いな、と思います。カリヨンは速めのテンポで、ホルンがまず非常に上手いです。中間部の木管のアンサンブルはとても味わい深いです。

第2組曲はスケール大きく始まります。弦の音色が心地よいです。メヌエットフルート・ソロのレヴェルが高く、きれいに録音されています。ファランドール最初からかなり速いテンポで始まります。さらにテンポアップしていき激しく盛り上がりますが、弦や木管の音色は最後まで透明感があります。

全体として、スペインらしさ、というより管弦楽曲として、スタンダードでとても優れた名盤です。

小澤征爾=フランス国立管弦楽団 (組曲)

速いテンポで爽快、フランス国立管のラテン的な響きを活かした名盤
  • 名盤
  • 情熱的

超おすすめ:

指揮小澤征爾
演奏フランス国立管弦楽団

1982年,1983年 (ステレオ/デジタル/セッション)

小澤征爾とフランス国立管弦楽団の演奏です。小澤征爾のフランス物演奏の中でも出色の一枚です。フランス国立管弦楽団の持つフランス的、ラテン的な響きを活かしつつも、精緻で完成度の高いアンサンブルをしています。

感情的な繊細さが必要な所は、情熱的な演奏で若い時の演奏と比べてもクオリティの高さを感じます。★6つが多いですが、『アルルの女』組曲はレヴェルが高いですね。

山田和樹=スイス・ロマンド管弦楽団 (組曲)

じっくりと深みがあり、味わい深い名演
  • 名盤
  • 繊細
  • しなやか
  • 芳醇

おすすめ度:

指揮山田和樹
演奏スイス・ロマンド管弦楽団

2013年2月,スイス,ジュネーブ,ヴィクトリア・ホール (ステレオ/デジタル/セッション)

アマゾンUnlimitedとは?

山田和樹とスイスロマンド管弦楽団の演奏です。第1組曲、第2組曲が入っています。テンポのメリハリがあり、テンポが速めな曲はリズミカルに、味わい深い「アダージョ」のような曲はテンポを落として、味わい尽くすような演奏です。録音も良く、少し音量レベルが低い気もしますが、透明感があり、適度な残響で弦も管も綺麗に聴こえます。

第1組曲「プレリュード」速めのテンポで、弦のキレも良く、スリリングです。オケがスイスなので南フランスのラテン系な感じはあまり無いですが、とても良い演奏です。サックスが透明感のある音色で味わい深く聴かせてくれます。「メヌエット」はリズムのキレが良いです。「アダージェット」はとても遅いテンポで本当にじっくりと味あわせてくれます。オケの透明感のある弦の響きもいいです。「カリヨン」は主部のホルンはキレがあってリズミカルです。中間部でテンポを落としてじっくり聴かせてくれます。

第2組曲「パストラーレ」は広々としたスケールの大きな演奏です。サックスもいいですね。スイスロマンド管弦楽団の木管ソロのレヴェルは、まだまだ高いです。「間奏曲」も遅めのテンポで弦がいい音色を出していて味わい深いです。ホルンも上手いですね。「メヌエット」は透明感に溢れた演奏で、オケのレヴェルの高さを感じます。「ファランドール」は速めのテンポでキレの良い演奏です。

本当はラテン系の明るさと悲劇が同時に存在するような演奏だと、さらに『アルルの女』らしい演奏になりそうですが、味わい深い演奏を聴きたければ良い選択だと思います。

プレートル=バンベルク交響楽団 (抜粋)

速いテンポとラテン系の強烈なリズム!憂鬱をたたえたソロにも感服
  • 名盤
  • スリリング
  • ライヴ

おすすめ度:

指揮ジョルジュ・プレートル
演奏バンベルク交響楽団

1985年3月20-23日,バンベルク (ステレオ/デジタル/ライヴ)

プレートルはフランス音楽のスペシャリストです。『アルルの女』は組曲しかないようですが、『カルメン』は有名なマリア・カラスの全曲盤の指揮を担当しています。バンベルク交響楽団はドイツのローカルオケですが、歴史も長くヨッフムらとドイツ物の名盤を残しています。ライヴですが録音は良く、適度な残響もあり聴きやすいです。

バンベルク交響楽団は、ドイツのオケとしては柔らかいサウンドを持っています。プレートルが指揮をすると結構ラテン系のサウンドが出てくるので不思議です。ソロのクオリティも高いです。コンサートのライヴ録音なので、速めのテンポで盛り上がっています。前奏曲などシャープで溌剌としたスリリングな演奏です。一方、アダージョやカリヨンの中間部は本当に味わい深いです。バンベルク交響楽団から、こんな色彩的な音色が出てくるんだなぁ、と感心してしまいます。

マルケヴィッチ=ラムルー管弦楽団 (抜粋)

シャープでダイナミックな名演!フランスのラムルー管弦楽団の演奏
  • 名盤
  • シャープ
  • スリリング
  • ダイナミック

おすすめ度:

指揮イーゴル・マルケヴィッチ
演奏ラムルー管弦楽団

1959年

マルケヴィッチ=コンセール・ラムルー管弦楽団の演奏は非常にシャープでダイナミックな名演です。クリュイタンスとは違った名盤ですね。当時のラムルー管弦楽団の実力が十二分に発揮されています。サックスのソロも素晴らしいです。

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楽譜

ビゼー作曲の『アルルの女』の楽譜等を挙げていきます。

ミニチュアスコアとIMSLPどっちが得?

ミニチュアスコア

大判スコア

「アルルの女」の台本

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