パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番

ニコロ・パガニーニ (Nicolo Paganini,1782-1840)作曲のヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.6 (violin concerto no.1 d-dur Op.6)について、解説おすすめの名盤レビューをしていきます。最後に楽譜・スコアも挙げてあります。

解説

パガニーニヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.6について解説します。

パガニーニは稀代の名ヴァイオリニストでした。しかも、かなり昔の作曲家でちょうどベートーヴェンの時代に活躍していたのです。そして病弱だったこともあり、晩年は引退し、ヴァイオリンの演奏も不可能だったと言われています。

パガニーニは多くの人が思っているように、超絶技巧を売りにして生計を立てていたヴァイオリニストでした。しかし、超絶技巧を売りにしたヴァイオリニストは沢山います。かのヴィヴァルディも『四季』など、多くの作品を自分が演奏するための当時としては超絶技巧の作品として作曲したのです。

パガニーニが活躍した頃はちょうどヴァイオリンという楽器の変革期でもあり、自作の演奏のみならず、その演奏は他の作曲家にも大きな影響を与えています。特にロマン派のヴァイオリン作品の確立に大きな役目を果たしました。

パガニーニのヴァイオリン協奏曲は第6番まで存在します。しかし、ヴァイオリン協奏曲第1番第2番『ラ・カンパネラ』以外は忘れ去られ、20世紀半ばになってからやっと復活されました。番号通り順番で作曲されたわけではないようです。

第1番の作曲年代はまだイタリアに居たころの1818年頃と言われています。イタリア風な明るく力強い作風と、古典主義的な特徴を持つ作品です。

第1楽章は基本的にはシンプルなソナタ形式です。ヴァイオリンソロが圧倒的な迫力を持つ作品で、カデンツァは壮大です。ただし、今のカデンツァはパガニーニの作ではなく、エミール・ソーレ(1852-1920)による6分もかかる長大なカデンツァです。3分程度にカットして演奏されるのが普通でした。

第2楽章はオペラのアリアをヴァイオリンで演奏したような音楽です。パガニーニのスペシャリストであるサルヴァトーレ・アッカルドは、

パガニーニの音楽は、超絶技巧を要する部分も含めて、すべてが器楽に夜オペラ・アリアである。

と言っています。

第3楽章はロンド形式で、ヴァイオリン・ソロがメロディを繰り返し奏でます。これも超絶技巧で、特にフラジオレットが多用されているのが印象的です。以前はこの楽章はカットされて演奏されることが普通だったのですが、近年は楽譜通り全部演奏することが多くなっているようです。

おすすめの名盤レビュー

それでは、パガニーニ作曲ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.6名盤をレビューしていきましょう。

Vn庄司さやか メータ=イスラエルフィル

若さとフレッシュさと超絶技巧
  • 名盤
  • 超絶技巧
  • ダイナミック

超おすすめ:

指揮ズビン・メータ
演奏イスラエル・フィルハーモニー

2000年7月,テルアヴィヴ