スーザ 星条旗よ永遠なれ

ジョン・フィリップ・スーザ (John Philip Sousa,1854-1932)作曲の星条旗よ永遠なれ (Stars and Stripes Forever)について、解説おすすめの名盤レビューをしていきます。今回は吹奏楽からオーケストラに編曲されたものになります。イギリスの行進曲『威風堂々』はオーケストラ曲ですが、アメリカで第2の国歌ともいわれる『星条旗よ永遠なれ』は軍楽隊に所属していたスーザの作曲によるもので吹奏楽曲です。その後、歌詞もつけられてアメリカの愛国心の象徴となりました。

解説

スーザ星条旗よ永遠なれについて解説します。

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元アメリカ海兵隊音楽隊隊長のジョン・フィリップ・スーザが作曲した行進曲です。スーザは「マーチ王」として知られ、『星条旗よ永遠なれ』(1897年)、『ワシントン・ポスト』(1889年)、『エル・カピタン』(1895年)、他、マーチは136曲に及びます。一方、11曲のオペレッタも作曲しているとのことで、興味深いですね。

『星条旗よ永遠なれ』の作曲

スーザがヨーロッパを旅行中に、スーザ吹奏楽団音楽興行師デイヴィッド・ブレークリーが死去したとの報を受け、帰国することになります。スーザは帰国の船上で作曲し、アメリカに到着後、楽譜に書かれました。1896年のクリスマスでした。

その後、スーザ吹奏楽団は『星条旗よ永遠なれ』を繰り返し演奏し、良く知られる行進曲となりました。また、スーザ自身による歌詞もつけられています。

作曲から約100年後の1987年12月にアメリカ合衆国の「国の公式行進曲」(National March)に制定されました。

スーザ吹奏楽団

スーザ吹奏楽団(Sousa’s Band)は1892年~1932年という長い期間に渡って活動しています。軍楽隊ではなく、コンサートを行うための吹奏楽団です。スーザはアメリカ海兵隊バンドの楽長でしたが、プロフェッショナルな吹奏楽団の必要性を感じ、音楽興行師デイヴィッド・ブレークリーのマネジメントでスーザ吹奏楽団を結成したのでした。スーザ吹奏楽団は、ずっと人気を保ち続けました。3回のヨーロッパツアーも行っています。また1910年には世界ツアーを行っています。

第1次世界大戦にアメリカが参戦した1917年~1918年の間、スーザ吹奏楽団は一時解散しています。戦意高揚のために演奏活動した訳ではないようです。

1932年にスーザが亡くなると、スーザ吹奏楽団も解散することになりました。

オーケストラ版への編曲

もともとは軍楽隊用の吹奏楽作品ですが、ホロヴィッツによるピアノ版、ストコフスキーによるオーケストラ版などがあります。

オーケストラ版で一番一般的なのはキース・ブリオンとロラス・シッセルによる編曲で、アメリカの独立記念日にオーケストラにより演奏されます。

おすすめの名盤レビュー

それでは、スーザ作曲星条旗よ永遠なれ名盤をレビューしていきましょう。

トスカニーニ=NBC交響楽団

トスカニーニの白熱した圧倒的名演!
  • 名盤
  • 定番
  • 白熱
  • 熱狂的
  • ダイナミック

超おすすめ:

指揮アルトゥーロ・トスカニーニ
演奏NBC交響楽団

1945年 (モノラル/アナログ/セッション)

トスカニーニとNBC交響楽団の演奏です。録音はモノラルですが、ダイナミックさを伝える臨場感に溢れています。アメリカ管弦楽曲集で、どれも決定的と言える位の名演です。

スーザは『星条旗よ永遠なれ』『エル・カピタン』の2曲が収録されています。いずれもまさにトスカニーニらしく、冒頭から圧倒される演奏です。軽快な演奏ですが、速めのテンポと行進曲らしい推進力、フォルテになると爆発的と言えるほど白熱した演奏です。

レコードにも合いそうな時代を感じさせる名演です。

ガーシュインの『パリのアメリカ人』、グローフェの組曲「大峡谷」も同曲のトップを争う名演です。

オーマンディ=フィラデルフィア管弦楽団

  • 名盤
  • 定番

おすすめ度:

指揮ユージン・オーマンディ
演奏フィラデルフィア管弦楽団

1971-1973年 (ステレオ/アナログ/セッション)

ユージン・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の『マーチの祭典』です。とにかく有名なクラシックのマーチが集められていて、素晴らしい選曲です。シューベルトの軍隊行進曲も意外にCD少ないですしね。

『星条旗よ永遠なれ』は標準的なテンポで、スタンダードといえる演奏です。弦をふくよかに鳴らして、オーケストラ版の良さが良く分かります。フィラデルフィア管なので管楽器はハイレヴェルで、ピッコロのソロや金管もしっかりした堅実な演奏です。

バーンスタイン=ニューヨーク・フィルハーモニック

軽快で熱気のあるアメリカ人バーンスタインの名演
  • 名盤
  • 定番
  • 軽快
  • 熱狂的

おすすめ度:

指揮レナード・バーンスタイン
演奏ニューヨーク・フィルハーモニック

1967年 (ステレオ/アナログ/セッション)

バーンスタインとニューヨーク・フィルという豪華な組み合わせの録音です。アメリカ人のバーンスタインとニューヨーク・フィルの演奏で、自国の第2の国家という雰囲気が良く出ています。

バーンスタインは速めで軽快なテンポ取りで演奏していきます。ニューヨーク・フィルも軽妙さのある演奏です。バーンスタインが指揮すると、アメリカで一番お堅いオケであるニューヨークフィルでも軽快な演奏をしてきます。後半盛り上がるとテンポを少し落として、スケールの大きな演奏になります。ニューヨーク・フィルの金管はパワフルで安定しています。

ピアノ:ホロヴィッツ

  • 名盤
  • 定番
  • ダイナミック

おすすめ度:

ピアノウラジミール・ホロヴィッツ

(ステレオ/デジタル/ライヴ)

ウラジミール・ホロヴィッツ自身が編曲したピアノ版の演奏です。ピアノでこの曲をやると迫力が出るのかなぁと思いますが、聴いてみると結構スケールが大きな演奏です。さすがピアノで弾き方でここまで強弱が付けられるんだな、と感心します。観客も大盛り上がりです。

フェネル=イーストマン・ウィンド・アンサンブル

吹奏楽の永遠のスタンダード
  • 名盤
  • 定番
  • クオリティ
  • 高音質
  • 吹奏楽

おすすめ度:

指揮フレデリック・フェネル
演奏イーストマン・ウィンド・アンサンブル

(ステレオ/デジタル/セッション)

吹奏楽のオリジナル版として、フェネルとイーストマン・ウィンド・アンサンブルの録音を紹介しておきます。管理人は中学~大学まで吹奏楽部だったので、いくつかスーザのマーチ集を持っていました。フェネルとイーストマン・ウィンド・アンサンブルの演奏は、迫力はまあまあですが、クオリティが高く、今聴くと改めて良さが分かります。中学の時は、きれいすぎて物足りない気もしましたが、アンサンブルのクオリティは高いし、金管は上手いしで、当時の他の軍楽隊や日本の吹奏楽団の演奏より上手かったです。

最近は日本の吹奏楽もプロオケも急速にハイレヴェル化したので、もっと良い演奏があるかも知れませんが、永遠のスタンダードとして挙げておきます。

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演奏の映像(DVD,Blu-Ray,他)

ドゥダメル=ウィーン・フィル

  • 名盤
  • 定番

指揮グスターボ・ドゥダメル
演奏ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

2019年6月20日,ウィーン、シェーンブルン宮殿 (ステレオ/デジタル/ライヴ)

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楽譜・スコア

スーザ作曲の星条旗よ永遠なれの楽譜・スコアを挙げていきます。

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電子スコア

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