アマゾン・ミュージックHDに入会したら、外出先でも高音質で音楽を楽しみたいですね。ハイレゾ対応ヘッドフォンと小型のUSB-DACがあれば、スマホから高音質で再生できます。その方法を書いてみます。
外出先でアマゾンミュージックを使うには
外出先でアマゾン・ミュージックHDを楽しむためには以下が必要です。
・スマホ(アマゾンミュージックプレイヤーをインストール)
・ハイレゾ対応ヘッドフォン
・小型USB-DAC
まず、スマホにアマゾンミュージックプレイヤーをインストールします。Androidなら”アマゾンミュージック”などのキーワードで検索すればすぐに出てきます。iPhoneでもアップルストアから簡単にインストールできます。
もしUSB-DACがUSBパワーの場合があるので、スマホの購入を考えているのでしたら、バッテリー容量が大きなものが良いです。USB-DACを接続すると充電できませんので、聴きながら充電するのは難しいです。
次にスマホ用の小型USB-DACを接続し、セットアップします。そしてハイレゾ対応ヘッドフォンで聴けばOKです。
ハイレゾ対応ヘッドフォンを選ぶ
ハイレゾ対応ヘッドフォンには色々な種類があります。
・カナル型:イヤホンのような小型のヘッドフォンです。
・耳を覆うタイプ:オーバーイヤー型、密閉型、開放型などがあります。
外で使うならカナル型が手軽でファッショナブルです。密閉型でもソニーの製品は良いデザインです。ノイズキャンセリング機能がついていると高音質を活かせます。電車の中など意外にうるさい時がありますし、飛行機でも快適に楽しめます。
ハイレゾ対応ヘッドフォンは基本的には有線です。Bluetoothでは通信速度の問題でハイレゾ対応できないからです。ただし無線LANを使ってハイレゾ対応したモデルもあります。
ソニー ヘッドホン MDR-H600A
ソニーの密閉型ヘッドフォンです。コストパフォーマンスが良く、デザインもスマートで良いモデルです。色は5色から選べ、ファッショナブルです。
作りもしっかりしていて、音質も十分です。実は筆者も使っていて、ハイレゾ音源を聴くのに不満を持ったことはありません。音質はもっと良いモデルもありますが、必要十分な音質のヘッドフォンだと思います。
ソニー ノイズキャンセリングヘッドホン MDR-1000X
ハイレゾ対応に加え、ノイズ・キャンセリング機能があるヘッドフォンです。ソニーの密閉型ヘッドフォンです。
外の環境だと意外に騒音が多いです。飛行機などもゴーという騒音がずっとありますが、意外に気になるものです。電車は静かであってもガタンゴトンという騒音があります。バスならエンジン音もうるさいですね。それらの騒音を低減するので、快適に聴くことが出来ます。
ONKYOカナル型イヤホン E700MB
ONKYOのカナル型ヘッドフォンE700です。自然な音質でクラシック向けのヘッドフォンです。「“あるがままの音”を追い求め、より繊細な音を再現するプレミアムクオリティのハイレゾ対応モデル」というキャッチフレーズですね。
コストパフォーマンスも高く、ハイレゾ対応カナル型ヘッドフォンの入門機として必要十分な音質・機能を持つヘッドフォンだと思います。
JVC HA-FW02 CLASS-S WOODシリーズ
JVCのカナル型ヘッドフォンです。音質にこだわっており、ハイレゾの音質を十分に味わうことが出来ます。3つのグレードがあり、ベーシック、スタンダード、プレミアムがあります。プレミアムは最高級カナル型ヘッドフォンであり、多くの賞を受賞し、音質も折り紙付きです。JVCらしく伸びのある高音、低音は重厚です。クラシック向けにはスタンダード以上がお薦めです。
スマホ用USB-DAC
スマホ用のUSB-DACは、安いものから色々あります。ただ、アマゾンミュージックHDの音質を活かしたいなら、ある程度の性能のある製品を選ぶ必要があります。小型USB-DACのスペックは搭載チップによるのでハイレゾ対応することは簡単ですが、実際に高音質を実現するにはスペックよりもメーカーのこだわりの方が大きいです。
スマホに接続して外で快適に使うにはサイズがコンパクトなことも大事と思います。家で使うUSB-DACは高性能なものにして、スマホ用はリーズナブルな製品にするのが良いかも知れません。スマホを買い替えると、USB-DACが使えるか分かりませんし。
一方、家にオーディオセットが無い方は、一番下で紹介するソニーのUSB-DACを使うと、外出先でも家でも手軽にハイレゾの高音質が楽しめます。
スマホ用USB-DACでポイントなのはスマホとの相性ですね。こればかりは運もあります。日本の有名メーカはあまり手掛けておらず、中国製が多いです。どの国の製品でもスマホとの相性の問題はあります。説明書きやレビュー等を調べて実績のある機種にするのが良さそうです。
また電源の問題もあり、小型の製品はUSBパワーで手軽ですがスマホの電池を使います。バッテリー搭載の機種の方が長時間使えます。
ここでは音質面で良い製品をいくつかご紹介します。
Audiolab ポータブルヘッドホンアンプP-DAC
Audiolab ポータブルヘッドホンアンプです。Audiolabはイギリスのメーカです。格安ですが、高音質という意味ではコストパフォーマンスが高い製品です。写真の通りコンパクトなサイズで、デザインも良いです。スペックは24bit/192kHzで、アマゾンミュージックHDには十分です。少し古いですが、評判の良いESS社のDACチップES9018が使われています。
ただしiPhoneに対応していないので、ご注意ください。アンドロイドに対応していますが、どの製品もそうですが、スマホとの相性はあります。
SHANLINGヘッドホンアンプ UA2
中国製SHANLINGのヘッドホンアンプ UA2です。比較的信頼できる製品と思います。アンドロイド搭載スマホとの接続の実績も多いです。サイズも非常にコンパクトです。小型ですが、USBタイプC端子経由で接続するため、変換ケーブルを使えばiPhoneとも接続できます。アンドロイド搭載スマホでは、OTG対応ケーブルがお薦めです。
スペックは768kHz/32bit、DSD512 対応と圧倒的高スペックで、コストパフォーマンスは非常に高いです。
ヘッドフォン端子は3.5mm(アンバランス)と2.5mmバランス対応の2種類です。今回紹介したヘッドフォンはバランスケーブルではなく、3.5mm(アンバランス)を使うと思いますが、もう少し高級なヘッドフォンにも対応しています。音質は低音を強調し過ぎる傾向があるようで、そうだとするとポピュラー向きでクラシックだと好みが分かれるかも知れません。
ソニー ポータブルヘッドホンアンプ PHA-1A
ソニーのポータブルUSB-DACです。ポータブル型の中では高級機に入る製品です。中国製が多い中、やはり信頼できる日本製品です。十分コンパクトで外出先での使用に相応しいです。192kHz/24bitに対応しています。アマゾンミュージックHDには十分なスペックです。
iPhoneへの対応がしっかり記載されている所が良いですね。またソニー製品との相性も良いです。とはいえ、スマホとの相性はやはりあってアンドロイド版スマホとの接続はOTG対応USBケーブルを使ったほうが良いようです。
バッテリーを搭載しているため、スマホの電池を消費することなく、高音質を楽しめます。ただサイズは少し大きく、ポケットではなくカバンに入れて使うのがいいかも知れません。
スマホ専用ではないので、ノートパソコンと接続してハイレゾ高音質を楽しむことが出来ます。この位の高級機ですので、オーディオコンポを持っていない人は、アクティブスピーカを使って家でも高音質を楽しめます。