一番早い作品は、「ファンファーレ」で、まだ20代の前半に作曲している。そして最も遅いのは「牧歌」で、作曲家も50代半ばに到達している。
とてもPoulencらしい雰囲気で、完成度が高いな、と思わせるのは、やはり最初に取り上げられている「シンフォニエッタ」だろうか。Poulencらしい音色に恵まれて、不思議な展開を見せる。
デュトワはてっきりフランス生まれの人だと思っていたのだが、スイスのローザンヌ、恐らくフランス語圏だろうけれども、生まれの人だと知って、少し驚いた。そのデュトワもこのCDを録音した60歳から20年以上時を経て、80歳を超える老齢になってしまった。デュトワと言い、フランス国立管弦楽団と言い、とても良い演奏である。