落ち着いたテンポ。きちっとして隅々にまで目配りの利いた演奏。冷静で真面目過ぎるのかと言えばそうではない。
アクセントのつけ方がおもしろくワクワクする。また、低音の使い方に胸をくすぐられる。管楽器の響かせ方も適切で
うまい。それが、迫力や性格の明確さにつながってくる。
タイトルでもある「魔法使いの弟子」が欲しくて購入。これまで3種類持っていたがそれらをしのいでしまった。
ドラマを描写的に聞かせようとする意図はないように思え、音楽のみに語らせている。それでいて、大きな
ドラマを感じる事ができた。とんでもない指揮者なのかもしれないと、そちらにも興奮する。
「死の舞踏」「火祭りの踊り」も素晴らしい。お国ものという言葉がこの演奏の前では無力になる。どれだけ
レーグナーの音楽的な力が卓越しているかが分かる気がする。また、ミヨーやエネスコの曲も初めて聞いたが
魅力的な曲だと感じた。
大好きな「魔法使いの弟子」の最上の演奏が手に入って、とても幸せな気持ちだ。
*星四つは間違いのまま投稿してしまったので訂正します。