「テレビのグルメ番組は嘘臭くて見ていられない。本当に『美味しい』と感動したら、美味いという事すら出来ずにただ絶句してしまうものだ。あんなにベラベラ褒めたり、蘊蓄垂れ流したりする余裕なんか無いぞ」という知人の言葉に「そうだよねえ」と同意しながら、思わず私の脳裏に浮かんだのがこのクレツキの「ベートーヴェン交響曲全集」の事。初めてこれを聴いた時の感動は、「どこがどのように素晴らしい」などという「解説」が全く無意味に思える程のもので、まさに私は「絶句」してしまったものだった。しかし、それでは「レビュー」にならないので、誠に遺憾ながら(笑)下記に「解説」させて頂く。
この世に星の数ほど存在する「ベートーヴェン交響曲全集」の中で、「演奏の素晴らしさ」と「知名度」の間のギャップが最も大きいものが、このクレツキ&チェコ・フィル盤では無いだろうか。1964~8年に亘って録音されたこの全集、「しなやかさ」「迫力」「明晰さ」「力強さ」等を全て兼ね備えた、まさに「歴史的名盤」と断言したい逸品中の逸品である。
クレツキの指揮には曖昧さが全く無く、常に「ここはこう演奏するんだ」という意志がビシビシ伝わって来る。チェコ・フィルの素晴らしさも一体どう表現すれば良いのだろう。やる気満々で伸び伸びと演奏しながら、アンサンブルはビシッと締まり、オケの持ち味の音色の暖かさ、美しさは全く崩れず、「楽しげ」ですらある。聴き終わって思わず「ブラボー!」と叫びたくなる「5番」、「颯爽」とはまさにこの事と思わせる「3番」、そして「9番」「7番」と、とにかく全曲「最高!」の一言。海外のレビュアー氏がこの全集を「truly phenomenal」と評されているのには、心から共感する。以上、頑張って「解説」したが、この演奏の素晴らしさを伝えるのにはやっぱりまるで役立っていないような・・・
論より証拠。まずはお聴き頂きたい。
ベートーヴェン好きの諸兄。この全集を聴かずに死んだら、きっと後悔します。
Beethoven: Symphonies
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曲目リスト
ディスク: 1
1 | Symphony No. 1 in C Major, Op. 21: 1. Adagio Molto - Allegro Con Brio |
2 | Symphony No. 1 in C Major, Op. 21: 2. Andante Cantabile Con Moto |
3 | Symphony No. 1 in C Major, Op. 21: 3. Menuetto |
4 | Symphony No. 1 in C Major, Op. 21: 4. Adagio - Allegro Molto E Vivace |
5 | Symphony No. 2 in D Major, Op. 36: 1. Adagio Molto - Allegro Con Brio |
6 | Symphony No. 2 in D Major, Op. 36: 2. Larghetto |
7 | Symphony No. 2 in D Major, Op. 36: 3. Scherzo. Allegro |
8 | Symphony No. 2 in D Major, Op. 36: 4. Allegro Molto |
ディスク: 2
1 | Symphony No. 3 in E Flat Major ('Eroica'), Op. 55: 1. Allegro Con Brio |
2 | Symphony No. 3 in E Flat Major ('Eroica'), Op. 55: 2. Marcia Funebre |
3 | Symphony No. 3 in E Flat Major ('Eroica'), Op. 55: 3. Scherzo. Allegro Vivace |
4 | Symphony No. 3 in E Flat Major ('Eroica'), Op. 55: 4. Finale. Allegro Molto |
5 | Egmont, Incidental Music, Op. 84: Overture |
ディスク: 3
1 | Symphony No. 4 in B Flat Major, Op. 60: 1. Adagio - Allegro Vivace |
2 | Symphony No. 4 in B Flat Major, Op. 60: 2. Adagio |
3 | Symphony No. 4 in B Flat Major, Op. 60: 3. Allegro Vivace |
4 | Symphony No. 4 in B Flat Major, Op. 60: 4. Allegro Ma Non Troppo |
5 | Symphony No. 5 in C minor ('Fate'), Op. 67: 1. Allegro Con Brio |
6 | Symphony No. 5 in C minor ('Fate'), Op. 67: 2. Andante Con Moto |
7 | Symphony No. 5 in C minor ('Fate'), Op. 67: 3. Allegro (Attacca) |
8 | Symphony No. 5 in C minor ('Fate'), Op. 67: 4. Allegro |
ディスク: 4
1 | Symphony No. 6 in F Major ('Pastoral'), Op. 68: 1. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country. Allegro Ma Non Troppo |
2 | Symphony No. 6 in F Major ('Pastoral'), Op. 68: 2. Scene By the Brook. Andante Molto Mosso |
3 | Symphony No. 6 in F Major ('Pastoral'), Op. 68: 3. Merry Gathering of Country Folk. Allegro |
4 | Symphony No. 6 in F Major ('Pastoral'), Op. 68: 4. Thunderstorm. Allegro |
5 | Symphony No. 6 in F Major ('Pastoral'), Op. 68: 5. Shepherds' Song. Happy and Thankful Feelings After the Storm. Allegretto |
6 | Coriolan Overture, Op. 62 |
ディスク: 5
1 | Symphony No. 7 in a Major, Op. 92: 1. Poco Sostenuto - Vivace |
2 | Symphony No. 7 in a Major, Op. 92: 2. Allegretto |
3 | Symphony No. 7 in a Major, Op. 92: 3. Presto |
4 | Symphony No. 7 in a Major, Op. 92: 4. Allegro Con Brio |
5 | Symphony No. 8 in F Major, Op. 93: 1. Allegro Vivace E Con Brio |
6 | Symphony No. 8 in F Major, Op. 93: 2. Allegretto Scherzando |
7 | Symphony No. 8 in F Major, Op. 93: 3. Tempo Di Menuetto |
8 | Symphony No. 8 in F Major, Op. 93: 4. Allegro Vivace |
ディスク: 6
1 | Symphony No. 9 in D minor ('Choral'), Op. 125: 1. Allegro Ma Non Troppo, Un Poco Maestoso |
2 | Symphony No. 9 in D minor ('Choral'), Op. 125: 2. Molto Vivace |
3 | Symphony No. 9 in D minor ('Choral'), Op. 125: 3. Adagio Molto E Cantabile - Andante Moderato |
4 | Symphony No. 9 in D minor ('Choral'), Op. 125: 4. Presto - Allegro Assai - Rezitativo: O Freunde, Nicht Diese Töne! |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 13.49 x 13.41 x 1.7 cm; 193.91 g
- メーカー : Supraphon
- EAN : 0099925405120
- 商品モデル番号 : WA-15716101
- オリジナル盤発売日 : 2011
- レーベル : Supraphon
- ASIN : B004NWHVSA
- ディスク枚数 : 6
- Amazon 売れ筋ランキング: - 227,376位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 61,092位輸入盤
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月7日に日本でレビュー済み
2014年3月29日に日本でレビュー済み
クラシック暦は延々と永いがコロンビアからCDの全集が発売になったのを知らない。
LPでは「田園」のみが何度か売り出された模様で、知り合いのオーディオ店にあった1枚を買った。
当時、相当ハイレベルの性能を謳われたEMTのカートリッジで聴いたが、内声部が充実したなかなかの好演だと感じた。
しかし、めの詰んだ音は幾分重く、透明感のある低域は判ったがDレンジは広くなく、開放感に欠ける地味な演奏、録音と感じていた。とある時、知り合いのCDでベトの全曲を聴く機会に恵まれたのだが、そのどれもが地味の看板をぶら下げたベトという演奏なるも、これはちょっと捨て置けない味があるわいと、いままで評論家先生に踊らされてカラヤンからシューリヒト、セル、コンヴィチュニーに加えるにバレンボイムその他までをしたり顔して聴いてきた自分が恥ずかしくなってきた。
とは言っても、弦の強奏部とかチュッティー部がざらついて録音に不満を覚えた。そこで本家本元のスプラフォン盤ではどうかと入手した。
素晴らしい!欣喜雀躍!スプラフォンがベト全集にクレツキーを選んだ訳が理解できた。おそらくはアンチェルで良かったのであろうが、そこは諸事情があったのだろう。
噛めばかむほど味の出るするめのような演奏だ。但し、装置が相当良くないと、ルドルフィヌムを満たす中身ぎっしりのチェコフィルのいぶし銀の深いソノリティーの白熱したオーケストラサウンドは再現は難しいようだ。ケーゲル&ドレスデン共々人気のない名盤と断じたい。
LPでは「田園」のみが何度か売り出された模様で、知り合いのオーディオ店にあった1枚を買った。
当時、相当ハイレベルの性能を謳われたEMTのカートリッジで聴いたが、内声部が充実したなかなかの好演だと感じた。
しかし、めの詰んだ音は幾分重く、透明感のある低域は判ったがDレンジは広くなく、開放感に欠ける地味な演奏、録音と感じていた。とある時、知り合いのCDでベトの全曲を聴く機会に恵まれたのだが、そのどれもが地味の看板をぶら下げたベトという演奏なるも、これはちょっと捨て置けない味があるわいと、いままで評論家先生に踊らされてカラヤンからシューリヒト、セル、コンヴィチュニーに加えるにバレンボイムその他までをしたり顔して聴いてきた自分が恥ずかしくなってきた。
とは言っても、弦の強奏部とかチュッティー部がざらついて録音に不満を覚えた。そこで本家本元のスプラフォン盤ではどうかと入手した。
素晴らしい!欣喜雀躍!スプラフォンがベト全集にクレツキーを選んだ訳が理解できた。おそらくはアンチェルで良かったのであろうが、そこは諸事情があったのだろう。
噛めばかむほど味の出るするめのような演奏だ。但し、装置が相当良くないと、ルドルフィヌムを満たす中身ぎっしりのチェコフィルのいぶし銀の深いソノリティーの白熱したオーケストラサウンドは再現は難しいようだ。ケーゲル&ドレスデン共々人気のない名盤と断じたい。
2017年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
40年前、初めて買った第九のLPが、コロンビア廉価盤1300円のクレッキ。
これが不幸(?)の始まりだった。LPが高価で、家に全部で15枚程しかなく、
手持ちのものを繰り返し聴くのだが、この盤は一日2回も聴くぐらいのめり込んだ
ので、演奏が頭に刷り込まれちゃう。そしてこの演奏がクラシックの規準と思い込む。
お陰で、その後、いろんな曲を聴いても、無意識のうちにクレッキの第九と比べて
しまう。するとどんな演奏にも不満で...。「この曲は作曲の構造がなってないと
か、指揮が下手だとか、オケの弦が今一つ出ていないだとか」。後年になって、
特にベートーヴェンの曲は、骨格がしっかりしているので、色々な解釈が可能だと
知るようになるが、ここまで来るのにベートーヴェン交響曲全集CDだけで20組位
山積みだもんなぁ。。というわけで、凡庸なクラシックはそろそろ飽きたなあと言う
倦怠期の方は、この全集でリフレッシュしてみて下さい。何か発見があるハズですよ。
なお、評論家がよく使う、「古びたカビの生えたような」とか「底光りのする」などの
演奏評は、全く当てになりませんので、無視して下さい。40年以上前から同じこと
ばかり言っている、鑑定眼(耳)に疑いのある人たちの寝言なので。
これが不幸(?)の始まりだった。LPが高価で、家に全部で15枚程しかなく、
手持ちのものを繰り返し聴くのだが、この盤は一日2回も聴くぐらいのめり込んだ
ので、演奏が頭に刷り込まれちゃう。そしてこの演奏がクラシックの規準と思い込む。
お陰で、その後、いろんな曲を聴いても、無意識のうちにクレッキの第九と比べて
しまう。するとどんな演奏にも不満で...。「この曲は作曲の構造がなってないと
か、指揮が下手だとか、オケの弦が今一つ出ていないだとか」。後年になって、
特にベートーヴェンの曲は、骨格がしっかりしているので、色々な解釈が可能だと
知るようになるが、ここまで来るのにベートーヴェン交響曲全集CDだけで20組位
山積みだもんなぁ。。というわけで、凡庸なクラシックはそろそろ飽きたなあと言う
倦怠期の方は、この全集でリフレッシュしてみて下さい。何か発見があるハズですよ。
なお、評論家がよく使う、「古びたカビの生えたような」とか「底光りのする」などの
演奏評は、全く当てになりませんので、無視して下さい。40年以上前から同じこと
ばかり言っている、鑑定眼(耳)に疑いのある人たちの寝言なので。
2014年7月2日に日本でレビュー済み
音楽が、まさにその瞬間瞬間に産まれ出て来るようで、表記された演奏時間よりも、聴感覚としては速めに感じられるこれらの演奏は、フルトヴェングラーやC・クライバーを彷彿とさせる。そしてフルトヴェングラーほど暗くはなく、C・クライバーのように現代的なスタイルではない。しかしベートーヴェンの演奏で、フルトヴェングラーやクライバーと並び評してみたくなるということは、それだけで『最高評』以外の何ものでもないことの証に他ならない。全曲通してのまとまりもよく、さらに全曲が理想的高水準な演奏であり、指揮者の意思も明白で、かつそれが作曲者の意思そのものを感じさせる点、思いつく限りのベートーヴェン交響曲全集において、ダントツNo1の超オススメ商品。随所に散りばめられた「古臭い表現」が、第1次世界大戦以前のモノクロの欧州を彷彿とさせる。録音はこの録音年代にしては悪くはない。しかしデヂタル時代のSupraphonとはだいぶ異なる音質だ。音が飛び出してくるのは聴いていて気持ちいいが、音間に漂ってほしいニュアンスが希薄。ベートーヴェンだからあまり問題ではないかもだが、これが後期ロマン派の音楽だったら、音の広がり間が欠け、演奏そのものの偉大さに比して、スケール感が乏しい感じがするだろう。ただし音響装置の如何によってまったく変わるのかもしれないが。
他の国からのトップレビュー

lynn r.
5つ星のうち5.0
John
2024年2月11日に英国でレビュー済みAmazonで購入
The best Beethoven symphony cycle available all the performances are magnificent the conductor Paul kletski and the Czech Philharmonic are superb you cannot do better than this I have heard multiple performances of these works and these are the best do yourself a favour and buy them

Cliente Amazon
5つ星のうち4.0
Integrale delle sinfonie di Beethoven
2024年1月26日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Anche se lontana dalle esecuzioni di scuola tedesca, questa performance delle sinfonie di Beethoven è molto interessante. Il direttore e la filarmonica ceca sono in piena sintonia e il risultato è convincente. Le registrazioni sono un po’ datate; il suono è comunque godibile. Nel complesso si tratta di una buona integrale e il prezzo è competitivo.

pekinman
5つ星のうち5.0
A classic cycle is finally released into the wild.
2020年8月16日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Paul Kletzki's recordings of LvB's symphonies have been gathered together into a complete cycle after 50+ years of languishing in Supraphon's vaults. They have been remastered and packaged in a stylish and economical manner without resorting to a cheap toss-off release of these beautiful performances. The 6 cds each have individual high quality vinyl sleeves with a fold-in bit to hold them inside the slim line cardboard case. There is a very interesting essay in the small booklet but no photos or any sycophantic flummery to annoy. Pletzki was no Dude.
These recordings are from the studio but sourced in Prague after live performances.
During the Cold War, when the Czechs were prisoners of the Soviet Totalitarian barbarians they had little to lighten their lives but music.
The circumstances surrounding recordings by the excellent Supraphon company are completely obliterated by the joyous commitment of these musicians, especially Paul Kletzki, the great Polish master who had endured horrific abuse from the Socialist-democrat Nazis then Stalin's murderous communists. His family was largely wiped out in prison camps, the old story which some misguided, ignorant young people now seem to find romantic and they long to return to the horror of concentration camps, for those who disagree with their fatuous anarchic nihilism,and authoritarian censorship about which they know nothing. (Stalin would have sent them to the salt mines immediately, and taken their smart phones and iPads away from them as well).
Beethoven, most especially in his 9th Symphony, is the antithesis of what these empty-headed Prozac brats are up to these days.
They clearly have not heard the 9th. Their souls are empty because of that oversight.
Kletzki's performances eschew the overly portentous and heavily significant approaches to these towering masterworks.
His tempi are sinewy and muscular, like a Doberman Pincer, not without teeth when needed, and profound without oppressiveness when called for.
This cycle is a fine adjunct to cycles by Otto Klemperer, Herbert von Karajan, Georg Solti, and one-offs by Furtwängler and Knappertsbusch.
They are magnificently played by the Czech Philharmonic, a band famous for its unique sound, a special soul of its own. Lyric and characterful winds and brass allied to the famously sonorous strings make this a uniquely recognizable sound, an orchestral genetic code... something that has been homogenized out of the world by American technical proficiency and gloss at the expense of individuality and risk-taking.
I listened to the entire cycle under cloudless blue sky until the Adagio of 9.
I only balked, very slightly, at the flowing tempo... Kletzki coming in at just under 15 minutes. My soul sings to Solti's tranquil meditation (in Chicago of all places) clocking in at a blissful 20 minutes. But it didn't bother me after I got used to it. It never sounds perfunctory or glib, like a HIP performance.
Kletzki's Adagio is a serene reverie, and not at all sentimental. Beethoven was a quietly passionate nature boy, a contradiction seeing as nature is not passionate ...but pantheism is.
Kletzki captures the pantheistic foundation of all these symphonies, even the first two, which are spikey and impish, more aggressive in their fun than usually depicted by those who approach these works with a semi-religious fervor.
Kletzki sings and charms in the slower movements. The Larghetto of the 2nd took my breath away with it's old-world atmosphere of civility and lyricism. LvB was like a god in that his muse encompassed all facets of human existence. And yet he was all too human.
Aside from the minor quibble about the 9th I have no negative criticism to make of this glorious release.
If you want the vegan approach of the HIPsters' fad, Gardiner, Harnoncourt, and, God forbid, Norrington, you might find Kletzki acceptable, for a modern orchestra version.
For me, aside from singletons from others, like Karajan's live 9th from Vienna in 1947, a harrowing performance by half-starved, shell-shocked musicians and singers, and Klemperer's bucolic 6th from London with the Philharmonia, Kletzki's is now my go-to set when I need enlightenment and joy in these surreal times.
These recordings are from the studio but sourced in Prague after live performances.
During the Cold War, when the Czechs were prisoners of the Soviet Totalitarian barbarians they had little to lighten their lives but music.
The circumstances surrounding recordings by the excellent Supraphon company are completely obliterated by the joyous commitment of these musicians, especially Paul Kletzki, the great Polish master who had endured horrific abuse from the Socialist-democrat Nazis then Stalin's murderous communists. His family was largely wiped out in prison camps, the old story which some misguided, ignorant young people now seem to find romantic and they long to return to the horror of concentration camps, for those who disagree with their fatuous anarchic nihilism,and authoritarian censorship about which they know nothing. (Stalin would have sent them to the salt mines immediately, and taken their smart phones and iPads away from them as well).
Beethoven, most especially in his 9th Symphony, is the antithesis of what these empty-headed Prozac brats are up to these days.
They clearly have not heard the 9th. Their souls are empty because of that oversight.
Kletzki's performances eschew the overly portentous and heavily significant approaches to these towering masterworks.
His tempi are sinewy and muscular, like a Doberman Pincer, not without teeth when needed, and profound without oppressiveness when called for.
This cycle is a fine adjunct to cycles by Otto Klemperer, Herbert von Karajan, Georg Solti, and one-offs by Furtwängler and Knappertsbusch.
They are magnificently played by the Czech Philharmonic, a band famous for its unique sound, a special soul of its own. Lyric and characterful winds and brass allied to the famously sonorous strings make this a uniquely recognizable sound, an orchestral genetic code... something that has been homogenized out of the world by American technical proficiency and gloss at the expense of individuality and risk-taking.
I listened to the entire cycle under cloudless blue sky until the Adagio of 9.
I only balked, very slightly, at the flowing tempo... Kletzki coming in at just under 15 minutes. My soul sings to Solti's tranquil meditation (in Chicago of all places) clocking in at a blissful 20 minutes. But it didn't bother me after I got used to it. It never sounds perfunctory or glib, like a HIP performance.
Kletzki's Adagio is a serene reverie, and not at all sentimental. Beethoven was a quietly passionate nature boy, a contradiction seeing as nature is not passionate ...but pantheism is.
Kletzki captures the pantheistic foundation of all these symphonies, even the first two, which are spikey and impish, more aggressive in their fun than usually depicted by those who approach these works with a semi-religious fervor.
Kletzki sings and charms in the slower movements. The Larghetto of the 2nd took my breath away with it's old-world atmosphere of civility and lyricism. LvB was like a god in that his muse encompassed all facets of human existence. And yet he was all too human.
Aside from the minor quibble about the 9th I have no negative criticism to make of this glorious release.
If you want the vegan approach of the HIPsters' fad, Gardiner, Harnoncourt, and, God forbid, Norrington, you might find Kletzki acceptable, for a modern orchestra version.
For me, aside from singletons from others, like Karajan's live 9th from Vienna in 1947, a harrowing performance by half-starved, shell-shocked musicians and singers, and Klemperer's bucolic 6th from London with the Philharmonia, Kletzki's is now my go-to set when I need enlightenment and joy in these surreal times.

fvspee
5つ星のうち5.0
Ein verborgenes Juwel
2012年12月2日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Kurzfassung:
Die in den 60-er Jahren eingespielte Gesamtausgabe der Beethovenschen Sinfonien, gespielt von der Tschechischen Philharmonie unter Paul Kletzki ist ein Juwel, das die Entdeckung verdient. Die Musik wird einfühlsam, menschlich und klar interpretiert, ohne interpretatorische Extreme des Dirigenten, aber auch ohne dass es je flach oder weichgespült wirkt. Ich empfehle die Ausgabe sowohl für Einsteiger, die sich das erste Mal Beethoven-Sinfonien kaufen (oder die erste Gesamtausgabe), denn von dieser Interpretation ausgehend kann man wunderbar die Stile anderer Dirigenten erkunden. Ebenso zu empfehlen für Liebhaber, die schon fast alles kennen und hier vielleicht überrascht sein werden, was da in den Archiven der tschechischen Plattenfirma Supraphon noch "Exotisches" geschlummert hat und jetzt wieder als CD ausgegraben wurde.
Leider kann ich die Preispolitik von Amazon nicht verstehen: Wer soll diese Ausgabe eines im Westen unbekannten Labels, dirigiert von einem nicht sehr bekannten Dirigenten (obwohl Kletzki Spitzenorchester dirigiert hat, in Polen, Deutschland, der Schweiz, in den USA, in der UdSSR und eben auch in Tschechien) für den Preis von 40 Euro kaufen, wenn es weit billigere moderne erstklassige Gesamtausgaben gibt?
Werke:
Jede einzelne Sinfonie Beethovens ist es wert, nicht nur gehört, sondern immer wieder gehört und ausgekostet zu werden. Die erste Sinfonie ist sehr gut, die zweite ist Welt-Spitzenklasse und danach hat Beethoven sich dann gesteigert und nur noch Sinfonien geschaffen, die jede für sich einzigartig am Musik-Himmel stehen. Kein Wunder, dass die Komponisten nach Beethoven sich oft nicht mehr recht getraut haben, Sinfonien zu schreiben. Die Fünfte (ta-ta-ta-taaaa) und die Neunte ("Freude schöner Götterfunken") sind wohl am bekanntesten, die Dritte (Eroica) und die heitere Sechste (Pastorale) sind auch äußerst beliebt. Ich persönlich liebe die Vierte, die komischerweise mindestens in Deutschland heutzutage kaum richtige Fans zu haben scheint, über alles, und danach kommt für mich die Siebte (wobei ich schon mehr Weggenossen habe). Aber das schmälert die Schönheit und Bedeutung der anderen nicht.
Die Ausgabe enthält außerdem noch, sehr gut passend, Beethovens Coriolan-Ouvertüre und Egmont-Ouvertüre vom gleichen Dirigenten mit dem gleichen Orchester.
Drumherum:
Die Verpackung ist jetzt nicht der absolute Brüller, aber auch nicht übel. Das Beiheft finde ich sehr schön. Es enthält ein sehr ausdrucksvolles Foto des Dirigenten und eine wirklich gut geschriebene (und sprachlich makellose) Kurzeinführung in alle dargebotenen Werke und in das (sehr interessante) Leben des Komponisten auf Englisch, Französisch, Deutsch und Tschechisch. Zu bemerken ist, dass auf jeder CD entweder 1 Sinfonie, oder 2 Sinfonien, oder 1 Sinfonie + 1 Ouvertüre sind. Man muss also nie innerhalb eines Werks die CD wechseln.
Interpretation:
Siehe zunächst oben "Kurzfassung". Ich habe meine Lieblingssätze aus Beethovens Sinfonien, den ersten Satz der Vierten Sinfonie und den zweiten der Siebten, mal "parallelgehört" mit anderen wohl anerkannt "großen" Interpretationen. Der zweite Satz der Siebten habe ich mit der Einspielung von Thielemann und den Wiener Philharmonikern (Sony, 2011) verglichen. Kletzki macht hier deutlich mehr Tempo, ich finde letztlich beide Interpretationen gleich schön. Natürlich machen Thielemann/Wien/Sony Punkte wegen des viel brillianteren Klangs (siehe unten "Schwächen"). Den ersten Satz der Vierten habe ich mir in der historischen Live-Aufnahme von Toscanini (NBC Symphony Orchestra, 1939, Naxos Historical) angehört, eine Aufnahme, die ich eigentlich bisher sehr gut fand (na gut, die Vierte finde ich immer gut). Als ich dann aber bemerkt habe, wie harmonisch sich hier alles bei Kletzki zusammenfügt und wie bei Toscanini der erste Teil des zweiten Satzes quasi theatralisch verlangsamt daherkommt, um dann in ein Allegro überzugehen, das Beethoven, wie ich zugebe, zwar "vivace" haben wollte, aber mir in der alten Aufnahme doch übertrieben furios vorkommt, hatte ich allerdings den Eindruck, dass die "schlanke griechische Maid" (Schumann sehr treffend über die Vierte) bei Toscanini auf einem massiven Extasytrip ist. Die von Kletkzi ist dagegen zum Verlieben.
Klang/Schwächen:
Die Aufnahmen sind AAD, und das hört man. Nicht dass es knistert und knackt, aber gerade bei den hohen Tönen fehlt doch deutlich die Brillianz, die moderne DDD oder "Remastered"-Aufnahmen haben. Wer wert darauf legt, jeden einzelnen Flötenton herauszuhören, ist hier leider nicht gut bedient.
Außerdem finde ich den Choralsatz der Neunten ab dem Moment wo gesungen wird, nicht besonders, stellenweise sogar schlecht. Die Solisten überzeugen mich gar nicht, und der Chor singt zu schrill und zu laut (vielleicht ist da auch der Tonmeister schuld). Außerdem besteht der Chor aus Tschechen, die das deutsche "Ü" nicht geübt haben. "Eliesium" geht ja noch, aber "Alle Menschen werden Brieder" klingt albern.
An sich gäbe es für die Schwächen einen Stern Abzug, aber das wird durch irrationale Faktoren wieder aufgewogen: Ich habe als Teenager anhand von zwei zufällig irgendwo im Second Hand Shop erworbenen Vinylplatten mit Kletzki-Prag-Beethoven-Aufnahmen Beethoven wirklich lieben gelernt. Aus Dankbarkeit dafür und Freude, dass Supraphon die Dinger ausgegraben und daraus jetzt eine CD-Ausgabe gebastelt hat, gibt es doch noch den fünften Stern.
Die in den 60-er Jahren eingespielte Gesamtausgabe der Beethovenschen Sinfonien, gespielt von der Tschechischen Philharmonie unter Paul Kletzki ist ein Juwel, das die Entdeckung verdient. Die Musik wird einfühlsam, menschlich und klar interpretiert, ohne interpretatorische Extreme des Dirigenten, aber auch ohne dass es je flach oder weichgespült wirkt. Ich empfehle die Ausgabe sowohl für Einsteiger, die sich das erste Mal Beethoven-Sinfonien kaufen (oder die erste Gesamtausgabe), denn von dieser Interpretation ausgehend kann man wunderbar die Stile anderer Dirigenten erkunden. Ebenso zu empfehlen für Liebhaber, die schon fast alles kennen und hier vielleicht überrascht sein werden, was da in den Archiven der tschechischen Plattenfirma Supraphon noch "Exotisches" geschlummert hat und jetzt wieder als CD ausgegraben wurde.
Leider kann ich die Preispolitik von Amazon nicht verstehen: Wer soll diese Ausgabe eines im Westen unbekannten Labels, dirigiert von einem nicht sehr bekannten Dirigenten (obwohl Kletzki Spitzenorchester dirigiert hat, in Polen, Deutschland, der Schweiz, in den USA, in der UdSSR und eben auch in Tschechien) für den Preis von 40 Euro kaufen, wenn es weit billigere moderne erstklassige Gesamtausgaben gibt?
Werke:
Jede einzelne Sinfonie Beethovens ist es wert, nicht nur gehört, sondern immer wieder gehört und ausgekostet zu werden. Die erste Sinfonie ist sehr gut, die zweite ist Welt-Spitzenklasse und danach hat Beethoven sich dann gesteigert und nur noch Sinfonien geschaffen, die jede für sich einzigartig am Musik-Himmel stehen. Kein Wunder, dass die Komponisten nach Beethoven sich oft nicht mehr recht getraut haben, Sinfonien zu schreiben. Die Fünfte (ta-ta-ta-taaaa) und die Neunte ("Freude schöner Götterfunken") sind wohl am bekanntesten, die Dritte (Eroica) und die heitere Sechste (Pastorale) sind auch äußerst beliebt. Ich persönlich liebe die Vierte, die komischerweise mindestens in Deutschland heutzutage kaum richtige Fans zu haben scheint, über alles, und danach kommt für mich die Siebte (wobei ich schon mehr Weggenossen habe). Aber das schmälert die Schönheit und Bedeutung der anderen nicht.
Die Ausgabe enthält außerdem noch, sehr gut passend, Beethovens Coriolan-Ouvertüre und Egmont-Ouvertüre vom gleichen Dirigenten mit dem gleichen Orchester.
Drumherum:
Die Verpackung ist jetzt nicht der absolute Brüller, aber auch nicht übel. Das Beiheft finde ich sehr schön. Es enthält ein sehr ausdrucksvolles Foto des Dirigenten und eine wirklich gut geschriebene (und sprachlich makellose) Kurzeinführung in alle dargebotenen Werke und in das (sehr interessante) Leben des Komponisten auf Englisch, Französisch, Deutsch und Tschechisch. Zu bemerken ist, dass auf jeder CD entweder 1 Sinfonie, oder 2 Sinfonien, oder 1 Sinfonie + 1 Ouvertüre sind. Man muss also nie innerhalb eines Werks die CD wechseln.
Interpretation:
Siehe zunächst oben "Kurzfassung". Ich habe meine Lieblingssätze aus Beethovens Sinfonien, den ersten Satz der Vierten Sinfonie und den zweiten der Siebten, mal "parallelgehört" mit anderen wohl anerkannt "großen" Interpretationen. Der zweite Satz der Siebten habe ich mit der Einspielung von Thielemann und den Wiener Philharmonikern (Sony, 2011) verglichen. Kletzki macht hier deutlich mehr Tempo, ich finde letztlich beide Interpretationen gleich schön. Natürlich machen Thielemann/Wien/Sony Punkte wegen des viel brillianteren Klangs (siehe unten "Schwächen"). Den ersten Satz der Vierten habe ich mir in der historischen Live-Aufnahme von Toscanini (NBC Symphony Orchestra, 1939, Naxos Historical) angehört, eine Aufnahme, die ich eigentlich bisher sehr gut fand (na gut, die Vierte finde ich immer gut). Als ich dann aber bemerkt habe, wie harmonisch sich hier alles bei Kletzki zusammenfügt und wie bei Toscanini der erste Teil des zweiten Satzes quasi theatralisch verlangsamt daherkommt, um dann in ein Allegro überzugehen, das Beethoven, wie ich zugebe, zwar "vivace" haben wollte, aber mir in der alten Aufnahme doch übertrieben furios vorkommt, hatte ich allerdings den Eindruck, dass die "schlanke griechische Maid" (Schumann sehr treffend über die Vierte) bei Toscanini auf einem massiven Extasytrip ist. Die von Kletkzi ist dagegen zum Verlieben.
Klang/Schwächen:
Die Aufnahmen sind AAD, und das hört man. Nicht dass es knistert und knackt, aber gerade bei den hohen Tönen fehlt doch deutlich die Brillianz, die moderne DDD oder "Remastered"-Aufnahmen haben. Wer wert darauf legt, jeden einzelnen Flötenton herauszuhören, ist hier leider nicht gut bedient.
Außerdem finde ich den Choralsatz der Neunten ab dem Moment wo gesungen wird, nicht besonders, stellenweise sogar schlecht. Die Solisten überzeugen mich gar nicht, und der Chor singt zu schrill und zu laut (vielleicht ist da auch der Tonmeister schuld). Außerdem besteht der Chor aus Tschechen, die das deutsche "Ü" nicht geübt haben. "Eliesium" geht ja noch, aber "Alle Menschen werden Brieder" klingt albern.
An sich gäbe es für die Schwächen einen Stern Abzug, aber das wird durch irrationale Faktoren wieder aufgewogen: Ich habe als Teenager anhand von zwei zufällig irgendwo im Second Hand Shop erworbenen Vinylplatten mit Kletzki-Prag-Beethoven-Aufnahmen Beethoven wirklich lieben gelernt. Aus Dankbarkeit dafür und Freude, dass Supraphon die Dinger ausgegraben und daraus jetzt eine CD-Ausgabe gebastelt hat, gibt es doch noch den fünften Stern.

Jim Bradford
5つ星のうち5.0
Beetoven
2024年2月24日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
I enjoy the music.