バッハといえばカール・リヒターです。古楽器演奏やほかの演奏団体のものも聞きましたが、やはりカール・リヒター盤が一番です!解釈はもとより、映像で見ると、リヒター自身が楽しんで指揮、演奏しているのがわかります。多少曲に入り込みすぎてしまい、アップテンポになる傾向がありますが(特に第5番)、日本のオケのような、正確性と理論重視のつまらない演奏よりかは、何倍も素敵です。
第5番は、チェンバロの演奏が圧巻で、凄まじい集中力が伝わってきます。使用している楽器は、ノイペルト社製のモダンチェンバロなので、音色に好き嫌いがあるかもしれません。しかし、本当の音楽とはこういうものだというのを、教えてくれる素晴らしいDVDです。
・ソリスト陣
・第1番 ヘルマン・バウマン(Hr1st)、オットー・ビュヒナー(Vn)
・第2番 ピエール・ティボー(Tp)、オットー・ビュヒナー(Vn)、マンフレート・クレメント(Ob)、ハンス=マルティン・リンデ(Bk)
・第4番 ハンス=マルティン・リンデ(Bk1st)、ギュンター・ヘラー(Bk2nd)、オットー・ビュヒナー(Vn)
・第5番 カール・リヒター(Cemb)、オットー・ビュヒナー(Vn)、パウル・マイゼン(Fl)
・第6番 ヘルベルト・ブレンディンガー(Vla)、インゴ・ジンホーファー(Vla)、ペーター・シュタイナー(Vc)、オスヴァルト・ウール(Gamb)、
ハンス・ディーター・クルーゼ(Gamb)、フランツ・オルトナー(Cb)、カール・リヒター(Cemb)