小泉今日子さんが舞台を主催されると知り、興味が湧き、読ませていただきました。
ヴェネチアを舞台に繰り広げられるストーリー展開に引き込まれました。
また、一人語りの話言葉や会話が中心の文章ですが、登場人物の言葉の美しさが際立ちました。
中古品を購入したため安価で手に入れましたが、そんな安い値段には見合わない、価値のある一冊だと思います。
この著者の他の作品も読んでみたくなりました。
誰かに薦めたくなる一冊です。
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ピエタ 単行本 – 2011/2/8
大島 真寿美
(著)
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ほんとうに、ほんとうに、
わたしたちは、幸せな捨て子だった。
18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。
『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児を養育するピエタ慈善院で
音楽的な才能に秀でた女性だけで構成される〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。
ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。
一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる――
聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独……
あらゆる対比がたくみに溶け合った、これぞまさに“調和の霊感”!
今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編。
わたしたちは、幸せな捨て子だった。
18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。
『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児を養育するピエタ慈善院で
音楽的な才能に秀でた女性だけで構成される〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。
ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。
一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる――
聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独……
あらゆる対比がたくみに溶け合った、これぞまさに“調和の霊感”!
今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2011/2/8
- 寸法1.9 x 13.7 x 19.4 cm
- ISBN-104591122670
- ISBN-13978-4591122679
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2011/2/8)
- 発売日 : 2011/2/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4591122670
- ISBN-13 : 978-4591122679
- 寸法 : 1.9 x 13.7 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 366,066位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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5 星
良い状態の中古本に出会えました
送料込みで1021円で購入。まだ読了してませんが面白いです。小泉今日子さんが舞台化されたと聞き、舞台を観るイメージで読み進めています。商品そのものについては、サイズが丁度の透明袋に丁寧に入れてくださり本を大切にしている方が包んでくださったんだなと思いました。古本なので明らかに表情の端々にほんの小さな折れ、シワ、誰かがじっくり読んだという使用感はありますが、想定内。表紙や本そのものに目立った傷、色褪せはなく大事に読まれたものを引き継がせていただき感謝しています。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間の心の奥の繋がりが濃密に描かれている。
2012年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台は18世紀のヴェネチア。
バロック音楽の最高峰といわれたヴィヴァルディ(1678〜1741)は、
もともとからだが弱く、ヴァイオリニストの父が、彼の音楽の才能を生かすべく、
安定した司祭の仕事とピエタという慈善院(女子の孤児院)の
音楽教師の職を用意したといわれています。
しかし、音楽のとりこであり、才能に満ち溢れた彼にとって、
司祭としてまじめに働くのは難しく、
一方、「I’estro armonico」=バイオリン協奏曲集「調和の幻想」など、
ピエタの生徒のために作曲された作品の評価は高く、数多く、
指導された、ピエタの生徒による合奏団の名声は、
ヨーロッパ中に響き渡ったそうです。
本書は作者が「調和の幻想」を聴かれた際、
その旋律から創作意力をかきたてられ(歴史ものに初挑戦)、
その後、調べた史実を元に紡がれた長編YA(フィクション)だそうです。
当時のヴェネチア社会事情・風景を背景にして、
慈善院ピエタに係わる人々を横軸に、
ヴィヴァルディの音楽の才能・素顔を縦軸に描かれた、
小さな発見と人の暖かさに幾たびも出会える作品です。
余談ではありますが、主人公エミーリア、ヴェロニカ、クラウディアなどは
作者が生み出した架空の人物だそうです。
物語は、ヴィヴァルディの音楽人気に翳りの見えた1741年(63歳)、
彼が、ヴェネチアを離れオーストリア・ウィーンで
客死したところから始まります。
饒舌な筆が寡黙になってしまう箇所に時々出会いましたが、
ともかく、至福の時間を過ごすことができ、
読後しばらく余韻に浸っております。
余談ではありますが、
『 どろぼうの神さま 』しかり、本書しかり、
ヴェネチアは物語の舞台としても魅力たっぷりですね。
バロック音楽の最高峰といわれたヴィヴァルディ(1678〜1741)は、
もともとからだが弱く、ヴァイオリニストの父が、彼の音楽の才能を生かすべく、
安定した司祭の仕事とピエタという慈善院(女子の孤児院)の
音楽教師の職を用意したといわれています。
しかし、音楽のとりこであり、才能に満ち溢れた彼にとって、
司祭としてまじめに働くのは難しく、
一方、「I’estro armonico」=バイオリン協奏曲集「調和の幻想」など、
ピエタの生徒のために作曲された作品の評価は高く、数多く、
指導された、ピエタの生徒による合奏団の名声は、
ヨーロッパ中に響き渡ったそうです。
本書は作者が「調和の幻想」を聴かれた際、
その旋律から創作意力をかきたてられ(歴史ものに初挑戦)、
その後、調べた史実を元に紡がれた長編YA(フィクション)だそうです。
当時のヴェネチア社会事情・風景を背景にして、
慈善院ピエタに係わる人々を横軸に、
ヴィヴァルディの音楽の才能・素顔を縦軸に描かれた、
小さな発見と人の暖かさに幾たびも出会える作品です。
余談ではありますが、主人公エミーリア、ヴェロニカ、クラウディアなどは
作者が生み出した架空の人物だそうです。
物語は、ヴィヴァルディの音楽人気に翳りの見えた1741年(63歳)、
彼が、ヴェネチアを離れオーストリア・ウィーンで
客死したところから始まります。
饒舌な筆が寡黙になってしまう箇所に時々出会いましたが、
ともかく、至福の時間を過ごすことができ、
読後しばらく余韻に浸っております。
余談ではありますが、
『 どろぼうの神さま 』しかり、本書しかり、
ヴェネチアは物語の舞台としても魅力たっぷりですね。
2014年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
残念でたまらない。この著者の筆力、心理描写力は卓越している。ヴェネツィアの孤児院ピエタで教えていたヴィヴァルディの失われた楽譜を捜す中で、孤児院にかかわる様々な女性の目を通して次第にヴィヴァルディの姿が明らかになるというプロットも秀逸。
しかし、これを三文小説に貶める欠点が二つ。
第一は18世紀のヴェネッイアの雰囲気が全く感じられないこと。登場するのはすべて現代女性だ。高級娼婦や貴族の女を含めて。その上、土地の空気が全く感じられない。私だってヴェネツィアに行ったのはただの一回。しかし、この作品よりももっと詳細に語ることができる。別に自然描写がなければ作品として成立しない、などと言うつもりはない。J.オースティンが自然を描写することは皆無。しかし、わざわざあの土地を選んだ以上、大運河にサンマルコ、ドージェ宮そしてジュデッカ島以上の描写を期待する。
女性たちの立場を示す服装や社会的慣習が全く無視されているのも問題だ。小説家は自分が生きる時空のみを題材にすべきとは思わない。しかしこの小説には例えばKazuo IshiguroのRemains of the Day(もちろん著者が生きるよりずっと前の時代が舞台だ)に見られる様な時代の息吹が全く感じられない。
そしてもう一つの、人によっては微細と思われる欠点。敬語がおかしい。ヴィヴァルディを尊敬する女性たちの言葉がどう考えても間違っている。「と、申されますと?」とか「先生は・・・思っておいでだったんでしょうね。たぶん、ずっとそう思っていたんじゃないでしょうか」とか。まるで皇室行事を伝える民放のレポーターのようだ。 文章で身を立てる人としてこれはまずい。20代の作家が現代の風俗を描いているならまだ許せるが50代の作家なのだから。
本当に残念で仕方がない。
しかし、これを三文小説に貶める欠点が二つ。
第一は18世紀のヴェネッイアの雰囲気が全く感じられないこと。登場するのはすべて現代女性だ。高級娼婦や貴族の女を含めて。その上、土地の空気が全く感じられない。私だってヴェネツィアに行ったのはただの一回。しかし、この作品よりももっと詳細に語ることができる。別に自然描写がなければ作品として成立しない、などと言うつもりはない。J.オースティンが自然を描写することは皆無。しかし、わざわざあの土地を選んだ以上、大運河にサンマルコ、ドージェ宮そしてジュデッカ島以上の描写を期待する。
女性たちの立場を示す服装や社会的慣習が全く無視されているのも問題だ。小説家は自分が生きる時空のみを題材にすべきとは思わない。しかしこの小説には例えばKazuo IshiguroのRemains of the Day(もちろん著者が生きるよりずっと前の時代が舞台だ)に見られる様な時代の息吹が全く感じられない。
そしてもう一つの、人によっては微細と思われる欠点。敬語がおかしい。ヴィヴァルディを尊敬する女性たちの言葉がどう考えても間違っている。「と、申されますと?」とか「先生は・・・思っておいでだったんでしょうね。たぶん、ずっとそう思っていたんじゃないでしょうか」とか。まるで皇室行事を伝える民放のレポーターのようだ。 文章で身を立てる人としてこれはまずい。20代の作家が現代の風俗を描いているならまだ許せるが50代の作家なのだから。
本当に残念で仕方がない。
2023年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キョンキョンの舞台のNEWSでこの本を知りましたすぐに、購入してマイペースに読み進むました。
想像しながら読みながら、とても共鳴を感じました。全国で舞台が観れたら嬉しいです✨
想像しながら読みながら、とても共鳴を感じました。全国で舞台が観れたら嬉しいです✨
2023年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
送料込みで1021円で購入。まだ読了してませんが面白いです。小泉今日子さんが舞台化されたと聞き、舞台を観るイメージで読み進めています。商品そのものについては、サイズが丁度の透明袋に丁寧に入れてくださり本を大切にしている方が包んでくださったんだなと思いました。古本なので明らかに表情の端々にほんの小さな折れ、シワ、誰かがじっくり読んだという使用感はありますが、想定内。表紙や本そのものに目立った傷、色褪せはなく大事に読まれたものを引き継がせていただき感謝しています。

送料込みで1021円で購入。まだ読了してませんが面白いです。小泉今日子さんが舞台化されたと聞き、舞台を観るイメージで読み進めています。商品そのものについては、サイズが丁度の透明袋に丁寧に入れてくださり本を大切にしている方が包んでくださったんだなと思いました。古本なので明らかに表情の端々にほんの小さな折れ、シワ、誰かがじっくり読んだという使用感はありますが、想定内。表紙や本そのものに目立った傷、色褪せはなく大事に読まれたものを引き継がせていただき感謝しています。
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2023年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本、とても綺麗でした。値引きする必要はないと存じます。本の内容、共々200点と思います。
読むのが楽しみです。
読むのが楽しみです。
2015年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
要約
かなり良書。最後まで読んでこそ価値がある。筆者の文章体と世界観がマッチしており、読み始めると没頭する。
幾人もの不幸話を散りばめつつも最後にはほとんど回収して気持よく終われる。
以下詳細。
ヴェネツィアに実在した施設「ピエタ」。
孤児や棄て児を養育するために設立された慈善機関であり、主な収益は付属音楽院のコンサートによる収入や貴族からの寄付など。
そのピエタを舞台に、孤児の女性や音楽院の協奏曲長などの半生を描くミステリ。
まず筆者の文体(実際には語り手である孤児のエミーリアの文体)と、中世のヴェネツィアの雰囲気が非常に良く合い、
独特な、読んでいるだけでその世界にいるような没頭感があります。
それは作中に頻繁に使われている親しみのない単語、カーニバルやコルティジャーナ、ゴンドリエーレ、ドージェといったものを
読みやすくするだけでなく、逆に作品全体の雰囲気作りに一役買っています。
作中の人物がいうセリフ
「ヴェネツィアはもう腐ってるんじゃないか。
美しい都だけれど、この美しさは、腐りかけの果実の、最後のしたたり落ちる甘い汁のようなものなんじゃないか」
から暗示しているように、登場人物皆がもう全盛期の終わった、どこか空虚な、暗暗たる人生しか残されていないのでは無いか、
と読み手をリードしています。主要な登場人物全員が虚しい未来しか残されていないのではないかと。
ただそのような中盤を抜けて終盤に差し掛かると物事は一気に進展します。
伏線が回収され、様々な人物が絡み合い、登場人物それぞれの支えとなり、そして皆生き生きとします。
読了後は爽やかな余韻に、ただただ浸ることができました。
かなり良書。最後まで読んでこそ価値がある。筆者の文章体と世界観がマッチしており、読み始めると没頭する。
幾人もの不幸話を散りばめつつも最後にはほとんど回収して気持よく終われる。
以下詳細。
ヴェネツィアに実在した施設「ピエタ」。
孤児や棄て児を養育するために設立された慈善機関であり、主な収益は付属音楽院のコンサートによる収入や貴族からの寄付など。
そのピエタを舞台に、孤児の女性や音楽院の協奏曲長などの半生を描くミステリ。
まず筆者の文体(実際には語り手である孤児のエミーリアの文体)と、中世のヴェネツィアの雰囲気が非常に良く合い、
独特な、読んでいるだけでその世界にいるような没頭感があります。
それは作中に頻繁に使われている親しみのない単語、カーニバルやコルティジャーナ、ゴンドリエーレ、ドージェといったものを
読みやすくするだけでなく、逆に作品全体の雰囲気作りに一役買っています。
作中の人物がいうセリフ
「ヴェネツィアはもう腐ってるんじゃないか。
美しい都だけれど、この美しさは、腐りかけの果実の、最後のしたたり落ちる甘い汁のようなものなんじゃないか」
から暗示しているように、登場人物皆がもう全盛期の終わった、どこか空虚な、暗暗たる人生しか残されていないのでは無いか、
と読み手をリードしています。主要な登場人物全員が虚しい未来しか残されていないのではないかと。
ただそのような中盤を抜けて終盤に差し掛かると物事は一気に進展します。
伏線が回収され、様々な人物が絡み合い、登場人物それぞれの支えとなり、そして皆生き生きとします。
読了後は爽やかな余韻に、ただただ浸ることができました。