ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD 輸入盤

交響曲第7番『レニングラード』 トスカニーニ&NBC交響楽団

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OPK7050
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ティンパニの決然たる打ち込みの打撃音!
この低音なくしてはショスタコーヴィチの交響曲は成立しない


フォイアマンのドン・キホーテ(OPK7033)のように音響の優れた音源を提供いただくケースは,ライヴや放送録音でありますが,今回提供されたLPの『レニングラード』の音の迫力には驚かされました。エアチェックが放送局の録音より優れているとは思えないので、今回の音源は1回限りの放送の記録として、複数録ったであろうもののひとつと考えられます。(オーパス蔵代表 相原了)

「オーパス蔵の復刻CDは、あきらかに「RCAとは同演奏の別録音」のように聞こえます。ほんの試みに第1楽章冒頭の第1主題を27秒ほど聴けば違いは歴然です。まず3小節目で出現するティンパニの決然たる打ち込みの打撃音と、つづく2小節の生々しい打ち込みがコントラバスの超低音とともに、オーケストラ全体の響きを凄味のある重厚な力感として支えていることで、これこそトスカニーニのダイナミズムだと直感させます。」(小林利之)

【収録情報】
・ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調op.60『レニングラード』
 NBC交響楽団
 アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

 録音時期:1942年7月19日
 録音場所:ニューヨーク、8Hスタジオ
 録音方式:モノラル(放送用ライヴ)
 原盤:Private LP

CDは国内プレスとなります。

内容詳細

1942年7月19日のアメリカ放送初演のライヴ。レニングラード包囲戦いまだ継続中という時代背景を感じさせる熱気にあふれ、この曲に籠められたエネルギーとダイナミズムを音に結実させた凄まじい演奏である。トスカニーニ指揮NBC響の驚異的な威力を痛感する。(彦)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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別なレーベルのCDで演奏は聴いていました...

投稿日:2011/06/19 (日)

別なレーベルのCDで演奏は聴いていましたので、今回はとにかくOPUSの復刻というそこに賭けて聴いてみました。何しろ70年前の録音、しかもセッションではなくてライヴ、おまけにこの超大編成交響曲、とハードルはとても高いのですが、「そういう条件にしては」(という限定付き)大変に立派な音と言うべきでしょう。この世紀の大イヴェントに精力を傾注した人々の努力はまことに敬服に値しますし、そしてどこからか別音源を持ってこられたOPUSの努力もまた賞賛されねばなりません。再生し始めてすぐ種種のノイズが鳴りだして、まあ確かに新録音のようなわけにはいかないんだよなあという現実に気は付きますが、もやもやしたところはなく、だいたい鮮明で、低域も豊か、レンジが狭いくらいで(しょうがない)、この大演奏を聴く分には何の支障もありません。後年、トスカニーニ自身がこの時の演奏について自嘲的なコメントを述べたということも影響しているのでしょうか、あまり評価されないこの演奏。いや、大変な名演だと私は思います。第1楽章も例の大行進が鎮まった後の沈鬱な表現に集約されるように、深い嘆きや悲しみとそれに勝とうとする強い意志とを、トスカニーニも表現しようとしたのに違いありませぬ。それがセンチメンタルにならず、毅然としたポーズをとっているところがトスカニーニらしいかな。実演なら圧倒的であったでしょう。なお、例の自嘲的コメントも、どういう文脈の中で語られたものなのか、オリジナルを読んでいない私はわからないのですが、時代風潮を考えれば一種の韜晦の言ではないのかな?あまり真に受けてはいけない気がするな。ということで、この演奏(ディスク)、大いに聴く価値があります。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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オーパス蔵盤は今回も優れた復刻をしてくれ...

投稿日:2010/03/25 (木)

オーパス蔵盤は今回も優れた復刻をしてくれました。 今まで、雑音の中に埋もれていたたくさんの音が聞こえてきます。 勝ち誇ったようなこの演奏、例の証言は証言。この素晴らしい演奏に 身を委ねたらそれで十分ではありませんか?

名古屋の鉄 さん | 愛知県 | 不明

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トスカニーニによるアメリカでの初演の歴史...

投稿日:2010/03/08 (月)

トスカニーニによるアメリカでの初演の歴史的記録である。トスカニーニのショスタコーヴィチは、今では偽書であるとされているものの、一時は一斉を風靡したヴォルコフの「ショスタコーヴィチの証言」によって、ボロカスに酷評されている。ショスタコーヴィチ曰く、テンポといいリズムといいすべてが間違っていると評しており、これによって、証言をバイブルのように信奉する私の知人など、本演奏を歯牙にもかけていなかった記憶がある。しかし、証言が偽書であるか否かにかかわりなく、いかなる楽曲も作曲者の手を離れると単なるスコアに過ぎず、絶対的に正しい演奏など存在しないのではないか。例えば、多くの聴き手に感動を与えるフルトヴェングラーのベートーヴェンも、果たしてベートーヴェンが評価したかどうかはわからないのである。私は、本演奏は、ファシズムに対して一切の妥協を排して批判し続けたトスカニーニならではの鬼気迫る歴史的名演と評価したい。初演でありながら、これほどまでに説得力のある演奏を成し遂げるトスカニーニの類まれなる才能と情熱には感服するほかはない。ショスタコーヴィチの第7は、バーンスタインの演奏がやたら世評高いが、私は、あのような外面的な効果をねらった演奏では、この交響曲の持つ真の意味を表現できないのではないかと考えている。その点ではトスカニーニの表現にいささかの抜かりはなく、この交響曲の持つ意味を深く抉り出そうという彫りの深い表現を行っている。音質も、オーパスが実に見事な復刻を行ってくれた。もちろん、最新録音のようにはいかないが、戦時中の録音ということを考えると、信じられないようなオーケストラの圧倒的な力感を感じさせてくれるのが見事である。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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