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コンセルトヘボウ管とのロンドン・セット(86~92年録音)以来、約10年ぶりとなったアーノンクールのハイドン交響曲集。演奏は、極端なまでのデュナーミクのメリハリや、レガートとスタカートの使い分け、スピード感など、実にヴィヴィッドで刺激に満ちたもの。陰影も十分で、音楽に込められたドラマを余すところなく語り尽くそうと試みている。反復はすべて実施されているが、なかでも第85番で提示部冒頭にでなく序奏にまで戻っているのがユニーク。各所で聴かれるハイドンのアイディアとVCMの音色も楽しい。 -- 内容(「CDジャーナル」データベースより)パリ交響曲は、パリのコンセール・ド・ラ・ロージュ・オランピークというオーケストラから依頼された6曲の交響曲をいい、1785年と86年に作曲されているので、ハイドン、53~4歳の円熟期の作品ということになる。この後のロンドン交響曲が有名だが、この6曲もそれらに劣らない傑作だ。ハイドンの交響曲は、いろいろ仕掛けが面白いのだが、これもまた結構凝った作りになっている。演奏は、先に録音したハイドンへのアプローチと基本的に変わらない。鋭いリズム、強調されたアクセント、細かなアーティキュレーションとフレージングから生まれる多彩な表情、強弱の対比などなど、メリハリの利いた、“古典的均整美”などという言葉とは無縁の、ある意味バロック的でドラマティックな演奏を繰り広げている。たしかに感情の強烈な表出というか、本人も解説で書いているけれど、物語を創出している。古典派の音楽とはなんなのかということを、痛烈に喚起させる演奏だ。 (田中明) --- 2005年04月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)