■ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事「サマー・ナイト・コンサート」。ユネスコ世界遺産のシェーンブルン宮殿で行われるオープンエアの演奏会は無料で10万人の音楽ファンに開放され、2004年の開催以来、初夏のウィーンの風物詩として定着しています。
■今年2015年は、ニューイヤー・コンサートに引き続き巨匠ズービン・メータが登場。シベリウスとニールセン生誕150年にちなみ、この二人を含む北欧の作曲家の作品をフィーチュア。ウィーン・フィルによる北欧音楽は非常に珍しく、ウィーン・フィルと最も古い関係を持つメータの指揮のもと、スケールの大きな演奏が期待できます。ソリストは、ウィーンで最も愛されている名ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーで、グリーグのピアノ協奏曲を演奏。独墺音楽で高く評価され、レパートリーも広いブッフビンダーですが、グリーグは初録音となります。
■BDの映像・音声収録はORFで、練達のカメラワークで野外演奏会の魅力を伝えます。CDのテルデックス・スタジオのサウンドとの聴き比べも興味深いところです。