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ヴィヴァルディ:調和の霊感(全曲)
ビオンディ(ファビオ)
(アーティスト, 指揮, 演奏),
ヴィヴァルディ
(作曲),
エウローパ・ガランテ
(演奏),
ロンゴ(イサベラ)
(演奏),
カサッツァ(エンリコ)
(演奏),
ネグリ(ラファエロ)
(演奏),
ナッデオ(マウリツィオ)
(演奏)
&
4
その他 形式: CD
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仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, 限定版, 2013/5/29
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CD, 1998/8/21
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CD, 2013/5/29
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曲目リスト
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2 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第2番 ト短調 P.326 RV578 第2楽章:アレグロ |
3 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第2番 ト短調 P.326 RV578 第3楽章:ラルゲット |
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6 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第1番 ニ長調 P.146 RV549 第2楽章:ラルゴ・エ・スピッカート |
7 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第1番 ニ長調 P.146 RV549 第3楽章:アレグロ |
8 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第6番 イ短調 P.1 RV356 第1楽章:アレグロ |
9 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第6番 イ短調 P.1 RV356 第2楽章:ラルゴ |
10 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第6番 イ短調 P.1 RV356 第3楽章:プレスト |
11 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第5番 イ長調 P.212 RV519 第1楽章:アレグロ |
12 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第5番 イ長調 P.212 RV519 第2楽章:ラルゴ |
13 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第5番 イ長調 P.212 RV519 第3楽章:アレグロ |
14 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第4番 ホ短調 P.97 RV550 第1楽章:アンダンテ |
15 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第4番 ホ短調 P.97 RV550 第2楽章:アレグロ・アッサイ |
16 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第4番 ホ短調 P.97 RV550 第3楽章:アダージョ |
17 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第4番 ホ短調 P.97 RV550 第4楽章:アレグロ |
18 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第3番 ト長調 P.96 RV310 第1楽章:アレグロ |
19 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第3番 ト長調 P.96 RV310 第2楽章:ラルゴ |
20 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第3番 ト長調 P.96 RV310 第3楽章:アレグロ |
ディスク: 2
1 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第8番 イ短調 P.2 RV522 第1楽章:アレグロ |
2 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第8番 イ短調 P.2 RV522 第2楽章:ラルゲット・エ・スピリトーソ |
3 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第8番 イ短調 P.2 RV522 第3楽章:アレグロ |
4 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第7番 ヘ長調 P.249 RV567 第1楽章:アンダンテ |
5 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第7番 ヘ長調 P.249 RV567 第2楽章:アダージョ |
6 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第7番 ヘ長調 P.249 RV567 第3楽章:アレグロ |
7 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第7番 ヘ長調 P.249 RV567 第4楽章:アダージョ |
8 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第7番 ヘ長調 P.249 RV567 第5楽章:アレグロ |
9 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第11番 ニ短調 P.250 RV565 第1楽章:アレグロ |
10 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第11番 ニ短調 P.250 RV565 第2楽章:アダージョ・エ・スピッカート |
11 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第11番 ニ短調 P.250 RV565 第3楽章:アレグロ |
12 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第11番 ニ短調 P.250 RV565 第4楽章:ラルゴ・エ・スピッカート |
13 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第11番 ニ短調 P.250 RV565 第5楽章:アレグロ |
14 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第9番 ニ長調 P.147 RV230 第1楽章:アレグロ |
15 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第9番 ニ長調 P.147 RV230 第2楽章:ラルゲット |
16 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第9番 ニ長調 P.147 RV230 第3楽章:アレグロ |
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18 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第10番 ロ短調 P.148 RV580 第2楽章:ラルゴ・エ・スピッカート |
19 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 4つのヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための協奏曲 第10番 ロ短調 P.148 RV580 第3楽章:アレグロ |
20 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第12番 ホ長調 P.240 RV265 第1楽章:アレグロ |
21 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第12番 ホ長調 P.240 RV265 第2楽章:ラルゴ・エ・スピッカート |
22 | 協奏曲集≪調和の霊感≫作品3 独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲 第12番 ホ長調 P.240 RV265 第3楽章:アレグロ |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 12.4 x 14 x 1 cm; 120 g
- メーカー : ワーナーミュージック・ジャパン
- EAN : 4943674200528
- 時間 : 1 時間 40 分
- レーベル : ワーナーミュージック・ジャパン
- ASIN : B00P1J69GY
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 21,242位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 946位交響曲・管弦楽曲・協奏曲
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中5つ
5つのうち5つ
7グローバルレーティング
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-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年4月12日に日本でレビュー済み
この音源は1997年と翌98年に録音されたもので、新譜ではないことを断わっておく必要があるだろう。しかし彼らのヴィヴァルディの解釈は新鮮そのもので、私達の時代を反映した演奏として現在でもその斬新さは評価されるべきだと思う。ビオンディの演奏の特徴は歯切れの良いリズム感と、対照的なピリオド・スタイルの憂いを含んだカンタービレ、そして自由で即興的な雰囲気を持っていることなどが挙げられる。それは取りも直さずイタリア趣味のエッセンスでもあり、特にヴィヴァルディではこうした自然な感性の発露が支配的だが、アンサンブルとしても良く鍛え上げられていて一糸乱れぬエウローパ・ガランテのサポートにも強い説得力がある。この12曲の中でも第6番イ短調がその典型的なサンプルだ。ヴァイオリンの教則本にも取り上げられているこの協奏曲は、基礎的なテクニックを学ぶためにも価値のある作品だが、彼らはメソード的なイメージからは全く離れた、緊張感に満ちた急速楽章とラルゴでのメランコリックで芸術的な表現は流石だ。
『調和の霊感』作品3はJ.S.バッハによって12曲中5曲までがさまざまな形に編曲されている。そこまでバッハを夢中にさせた理由は、曲中のダイナミズムの劇的な変化や、これ以上省略できないほどに簡略化された効果的な書法だろう。例えば第8番イ短調は2挺のヴァイオリンのための協奏曲だがバッハはオルガン独奏用に、第3番ヴァイオリン協奏曲ト長調はチェンバロ独奏用に、また第10番4挺のヴァイオリンのための協奏曲ロ短調は4台のチェンバロのための協奏曲にそれぞれアレンジしている。それだけヴィヴァルディの作品には融通性があり、変幻自在の可能性を秘めているとも言えるだろう。バッハの編曲はそれ自体魅力的だが、ここでのビオンディとエウローパ・ガランテは原曲の持っているオリジナリティーの魅力を究極的に引き出して、その美しさとドラマティックな世界を堪能させてくれる。
『調和の霊感』作品3はJ.S.バッハによって12曲中5曲までがさまざまな形に編曲されている。そこまでバッハを夢中にさせた理由は、曲中のダイナミズムの劇的な変化や、これ以上省略できないほどに簡略化された効果的な書法だろう。例えば第8番イ短調は2挺のヴァイオリンのための協奏曲だがバッハはオルガン独奏用に、第3番ヴァイオリン協奏曲ト長調はチェンバロ独奏用に、また第10番4挺のヴァイオリンのための協奏曲ロ短調は4台のチェンバロのための協奏曲にそれぞれアレンジしている。それだけヴィヴァルディの作品には融通性があり、変幻自在の可能性を秘めているとも言えるだろう。バッハの編曲はそれ自体魅力的だが、ここでのビオンディとエウローパ・ガランテは原曲の持っているオリジナリティーの魅力を究極的に引き出して、その美しさとドラマティックな世界を堪能させてくれる。
2011年6月17日に日本でレビュー済み
1711年に出版されたヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi 1678-1741)による1本から4本のヴァイオリンのための全12曲の協奏曲集「調和の霊感(L'estro armonico〜「調和の幻想」の訳もある)」は、新しい協奏曲のスタイルを築き上げたもので、バッハも多大な影響を受けたことで有名だ。このアルバムは、イタリアのバロック・ヴァイオリニスト、ファビオ・ビオンディ(Fabio Biondi 1961-)が自ら結成したピリオド楽器による楽団エウローパ・ガランテ(L'Europa galante)と1997年から98年にかけて録音したもの。
私がこれらの曲集で、特に忘れ難いのは、協奏曲第9番の第2楽章(CD2の15トラック)。黒澤明の最後の作品となった映画「まあだだよ」のラストシーン。年老いた主人公(文豪、内田百けん)が倒れたおり、少年時代の夢を見る。かくれんぼをしていて振り返ると、そこには壮絶な美しい夕焼けが広がっている。その夕暮れをバックに流れるのがこの曲。ビタリとハマった好演出だった。ちなみに私は内田百けんの「ネコへの思い」に強く共感するものであり、この映画もその理由で観た次第。映画を観終わってすぐ、ホグウッドによる調和の霊感全曲を買ったのはその余波である。
それで、このビオンディの演奏は、ピリオド楽器による録音初期のホグウッド(1980年録音)に比べると、さすがにいろいろ進化していて、表現の幅がより広がった印象を持つ。
ヴィヴァルディの協奏曲は、基本的には急-緩-急の3楽章構成で、それまで主流だった「多楽章構成」に比べ、スリムで、核心のみによって紡がれたような、無駄の無いスリリングな音楽となっている。それで、アップテンポな主題とともに、情熱的で想像的な音楽で、その効果を担う8分音符や16分音符を、いかに研ぎ澄ました上で、音楽のブレイクポイントを設けるかというのが一つのテーマ。ビオンディは推進力に満ちたパワフルなスタイルで、この曲の性格を極限まで強く引き出したのが見事。
また、ホグウッドと比べると、ビオンディにはあちこちで多くの「仕掛け」があり、早いテンポの中で、さらに様々な緩急を織り交ぜている。そのために、人によってはむしろ落ち着かない、あるいはメロディラインのなめらかさが不足する、と感じる場合もあるかもしれない。しかし、おそらくこの曲集の解釈としてビオンディはそれなりに正鵠を射ているように思える。少なくとも一つの解釈としては成り立っているだろう。また、ビオンディの秀逸さは、ソノリティの演出により情感をほどよくキープできる点にもある。例えば、ニ長調の協奏曲(第9番)の第1楽章の弦の音は暖かみ、甘みを感じさせ心憎いほどの仕上がり。ヴィヴァルディのこれらの活力ある楽曲に相応しい録音の一つと思う。
私がこれらの曲集で、特に忘れ難いのは、協奏曲第9番の第2楽章(CD2の15トラック)。黒澤明の最後の作品となった映画「まあだだよ」のラストシーン。年老いた主人公(文豪、内田百けん)が倒れたおり、少年時代の夢を見る。かくれんぼをしていて振り返ると、そこには壮絶な美しい夕焼けが広がっている。その夕暮れをバックに流れるのがこの曲。ビタリとハマった好演出だった。ちなみに私は内田百けんの「ネコへの思い」に強く共感するものであり、この映画もその理由で観た次第。映画を観終わってすぐ、ホグウッドによる調和の霊感全曲を買ったのはその余波である。
それで、このビオンディの演奏は、ピリオド楽器による録音初期のホグウッド(1980年録音)に比べると、さすがにいろいろ進化していて、表現の幅がより広がった印象を持つ。
ヴィヴァルディの協奏曲は、基本的には急-緩-急の3楽章構成で、それまで主流だった「多楽章構成」に比べ、スリムで、核心のみによって紡がれたような、無駄の無いスリリングな音楽となっている。それで、アップテンポな主題とともに、情熱的で想像的な音楽で、その効果を担う8分音符や16分音符を、いかに研ぎ澄ました上で、音楽のブレイクポイントを設けるかというのが一つのテーマ。ビオンディは推進力に満ちたパワフルなスタイルで、この曲の性格を極限まで強く引き出したのが見事。
また、ホグウッドと比べると、ビオンディにはあちこちで多くの「仕掛け」があり、早いテンポの中で、さらに様々な緩急を織り交ぜている。そのために、人によってはむしろ落ち着かない、あるいはメロディラインのなめらかさが不足する、と感じる場合もあるかもしれない。しかし、おそらくこの曲集の解釈としてビオンディはそれなりに正鵠を射ているように思える。少なくとも一つの解釈としては成り立っているだろう。また、ビオンディの秀逸さは、ソノリティの演出により情感をほどよくキープできる点にもある。例えば、ニ長調の協奏曲(第9番)の第1楽章の弦の音は暖かみ、甘みを感じさせ心憎いほどの仕上がり。ヴィヴァルディのこれらの活力ある楽曲に相応しい録音の一つと思う。