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バルトーク:管弦楽のための協奏曲
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仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, CD, 2012/12/5
"もう一度試してください。" | CD | ¥1,582 | ¥1,000 |
CD, 2007/11/7
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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CD, 1999/11/20
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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曲目リスト
1 | 管弦楽のための協奏曲 Sz.116 I.Introduzione : Andante non troppo ; Allegro vivace |
2 | 管弦楽のための協奏曲 Sz.116 II.Giuoco delle coppie : Allegretto scherzando |
3 | 管弦楽のための協奏曲 Sz.116 III.Elegia : Andante non troppo |
4 | 管弦楽のための協奏曲 Sz.116 IV.Intermezzo interrotto : Allegretto |
5 | 管弦楽のための協奏曲 Sz.116 V.Finale : Pesante ; Presto |
6 | 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106 I.Andante tranquillo |
7 | 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106 II.Allegro |
8 | 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106 III.Adagio |
9 | 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106 IV.Allegro molto |
10 | ハンガリー・スケッチ Sz.97 I.村での夕べ |
11 | ハンガリー・スケッチ Sz.97 II.熊踊り |
12 | ハンガリー・スケッチ Sz.97 III.メロディ |
13 | ハンガリー・スケッチ Sz.97 IV.ほろ酔い加減 |
14 | ハンガリー・スケッチ Sz.97 V.豚飼いの踊り |
商品の説明
Amazonレビュー
ハンガリーの首都ブダペストに生まれ、1922年に34歳でアメリカに渡った名指揮者フリッツ・ライナー(1888-1963)にとって、深い友情関係にあった同郷の作曲家バルトークの作品は、彼の最も得意とするレパートリーであった。不遇にあったアメリカ時代のバルトークに温かい尊敬の念を持ってもてなし、数々の初演・アメリカ初演を行うなど、最大の理解者と言ってもいいだろう。その録音はいまも貴重である。
1950年代のステレオ初期に録音されたこの演奏は、特に「管弦楽のための協奏曲」(1955年録音)ではライナー独特のオーケストラ配置を反映して、コントラバスとヴァイオリンは左のスピーカーから、ヴィオラと金管は右のスピーカーから聴こえてくる。このステレオ感は効果的だ。引き締まった精力的で筋肉質な響きは、実に新鮮であり、呼吸する皮膚のようなエロスさえたたえている。ベルリン・フィルともウィーン・フィルとも違う、まぎれもなく究極的な別のオーケストラがここにはある。「管弦楽のための協奏曲」の最終楽章など、オーケストラの圧倒的な技とアンサンブルの冴えに眩暈がするほどだ。半世紀も前の録音とは信じがたいクオリティの高さである。ざくざくと推進する弦楽の感触が生々しく、ブラスは朗々と鳴り響く。たまらない快感だ。最後の「ハンガリーのスケッチ」は哀愁漂う素朴なメロディにほっとさせられ、いい余韻を残してくれる。(林田直樹)
メディア掲載レビューほか
`リビング・ステレオSACDハイブリッド`シリーズ第1回発売分(全10タイトル)。フリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団の演奏によるバルトーク作品を収録した、1955、58年録音盤。 (C)RS
登録情報
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
- メーカー : BMG JAPAN
- EAN : 4988017628799
- 時間 : 1 時間 16 分
- レーベル : BMG JAPAN
- ASIN : B0006FGWYW
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 133,449位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,314位現代音楽
- - 6,550位交響曲・管弦楽曲・協奏曲
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
き最高の名演です。
旨そうなメニュー,では無く,US最初期盤,XRCD盤,Hybrid SACD盤の音
盤3種*3を指して称してみました。
個人的に最初期盤が一番お気に入りです。比べてXRCD盤は低音が絞まってややス
ッキリ気味で,SACD盤(CD層音)は綺麗で初期盤より僅か緩めの音です。
マスタリング技術は日日向上しますが,テープの物理的も日日劣化するでしょうから
難しい処です。
通称「オケコン」は,近代と現代の音楽境界に在る作品だと思います。
小説家・太宰治*4の作品に「女生徒」と云う短編・小品が在ります。女生徒の一人称
詰まり「私」調で書かれて居て,コトバの女装・コスプレの先例的紀貫之の土佐日記
*5同様緻密な描写文体です。然し乍ら其れは太宰自身の一次創作では無く,所謂ファ
ン読者から送られた日記を基に推敲構成された二次創作です。
近代以前,中世の秋より個人・ペルソナの再発現が在ったけれど,日記や私小説的に
自身の内面のモロの発露・暴露迄は中中一般化しなかったのです。其れが現代では,
素直に告白・独白する様に成ったと云うのが違いです。
先の大戦中か戦後の気づくと始まって居た”現代音楽”ですが,其れは技法やフォル
ムの新規開発から始まります。詰まり,例えば「月ロケット」と云っても行き成りロ
ケットに成るのでは無く,要素・素材(ハード)や手法(ソフト)の個個技術実験か
ら始まるものです。無調や12音階,セリー*6は其う云う類のものだったと思います
。
初期の現代音楽理解に置いては,其の技法やフォルムの理解が不可欠とされました。
然し乍ら,例えばコリリアーノの交響曲第1番*7の様にLGBT友人達のエイズ死へ
の思い出に書かれた音楽,となると全く私的で特殊解で在り,当人の気持ちや内面に
寄り添う事が作品理解に求められて来ます。現代音楽に於いて開発された”技術”は
微妙で繊細な人間の心の襞を表現する為に必要だったのです。
オケコンは”旧来技術”主体で書かれて居ますが,バルトーク自身の私的体験に伴う
内面の吐露,と云う意味で現代音楽の始まり作品のひとつと云えると思うのです。
----------------------------------------------------------------------------
*1 フリッツ.ライナー(b.1888; d.1963)はハンガリー生まれユダヤ系の指揮者。
大戦(WW1)後の戦間期に新天地に活躍の場を求めて渡米し,シカゴ交響楽団
では一大黄金期を築きました。
伝聞に依ると指揮棒を僅かしか動かさないので,後ろに座る楽団員(管楽器か打
楽器奏者)が双眼鏡でみて居たら,解雇されたと云う逸話が在ります。
私も学生時代に階段教室での大人数授業(講義)ですと,板書が小さい字の先生
が居て後席に陣取ったのが双眼鏡でみていたのを憶い出します。
*2 通称「オケコン」の正式名称は
「管弦楽のための協奏曲(Concerto for Orchestra)1944作曲です。
同じ名称の作品はほかの作曲家も書いて居ますが,単に「オケコン」と云えば,
一般的には本作を指します。
大戦(WW2)の不穏を逃れてアメリカへ亡命したハンガリー生まれユダヤ系の
作曲家・ベラ・バルトーク(b.1881; d.1945)ですが,無闇な篤志を断る一方でさ
して収入を得る仕事も無く極貧に喘ぐうえに白血病を患います。窮状を知った,
仲間に成るライナーやS.クーセヴィツキー(b.1874; d.1951)らが救いの手とし
て体面を保つ口実(自身のボストン交響楽団音楽監督就任20周年を記念と亡・
ナターリヤ夫人の追憶のため)と共に作曲委嘱をしたのでした。
*3 1)US最初期盤【ASIN: 】はCDの外周淵が断ち切りでは無くRが付
いて居る丁寧な造りのマテリアルです。ケースとジャケットの装丁もユニー
クで裏面に表紙ジャケットが入れられ解説書は裏面向けに入れられて居ます
(Living Stereo RCA Victor 09026-61504-2 )。
RCA社の初期リビング・ステレオシリーズは,概ねワンポイント録音なの
に信じられ無い位に,写真で云う超アップ的演奏者の息遣いが感じられるリ
アリティの在る音です。音に少し奥行きが在って空間で音が鳴って居る感じ
がします。
2)XRCD盤【ASIN:B00005IWQR】RCA盤を国内発売して居たJVC社が開
発したマスタリング技術に依って製作されたCDです。CD盤其の物も上質
です。前へ出て来る様な力感の在る音です。
バルトークはライナーの学生時代の先生(若い先生でしたね)でした。当盤
はデジパックタイプの紙式ジャケットで,二人のツーショット写真掲載頁が
在ります。
3)Hybrid SACD盤,SACDとのハイブッリドの当盤は,信号層が2階建
て構造で表面から浅い処に半透過のSACD層が在って深い処にCD層が在
ります。
考えてみれば両層に取って信号読取に不利条件なのですが商業上や使い勝手
の利便性から数多く発売されて居ます。音マニア向けにはSACD専用ディ
スクが在ります。
本CD層の音は当然SACD層音とはマスタリングから異なる訳ですが,綺
麗な良い音です。但し,最初期盤より10数年経過後の辛さは在るだろう事
です。
*4 太宰治(b.1909; d.1948)は日本の小説家。
近年映画化ブームが在り,「ヴィヨンの妻(1946)」と「パンドラの匣(1
946)」が2009年に上映されました。初期から太宰作品には,私的体験の
告白作品の入口的が在り,深みに嵌まると谷崎潤一郎((b.1886; d.1965)~「痴
人の愛(1925)」)に行き着きそうです。其れはジャン=ポール・サルトル
(b.1905; d.1980)の「嘔吐(1938)」等にも先んじるだろう事です。
*5 「土佐日記」(935年頃)は平安時代の貴族・紀貫之(b. 872; d. 945),
が赴任地の土佐から都へ帰還する途上の大凡2ヶ月間程の旅程を紀行文(風)に
書いた文章の事を指します。
最大の特徴は全文が仮名書きで,現在のかな漢字混じり文に通じる様式の書く日
本語,の嚆矢と成って居ます。無文字で喋る丈の日本語から書く日本語を創出し
た,「萬葉集」(推定7世紀後半~8世紀後半編纂)を頂点とする「萬葉仮名」
のムーヴメント以来の日本語の進化です。
勿論,明治期にも武士等知識階級は漢語(調)で書き物をして居たのを,(喋る
日本語と書く日本語を)概ね言文一致調の標準化した日本語へと創出する努力・
苦労が成された訳ですが。
紀貫之は一先ず知識階級男子の常としてメモ書きの様に漢語で日記を付けて行っ
たと思います。然し乍ら,浄書する際に表現の柔らかさとか繊細なリアリティ(
云い廻し)を求めて,仮名書きにしてみようと確信して書いたと思います。
後年の女流知識人の書いた○○日記○○物語等に多大な影響を与えました。
紀貫之は従前に初の勅撰和歌集「古今和歌集」の編纂をしますが,自己の感情表
現と云う面で土佐日記以降の「新古今和歌集」の編纂者にも影響したと思います
。
勿論,前段として仮名(ひら仮名,カタ仮名)の創出創作が在るのですが,借音
・借訓で字義に関わらず漢字一字を日本語一音節に充てた萬葉仮名の書く面倒さ
が,インテリをして省略字に走らせ,楽で便利に飛び付いたのが女性だったとも
云えるでしょう。其の新規の使い方を創造開発したのが紀貫之なのでしょう。
*6 無調(アトナリティ)或いは無調性は調性の無い音楽と云う事です。普通は音楽
には一定の安定感の調子を与える為に重心(中心)音・主音が設定されるのです
が,其の縛りから一旦離れて「音」を捉えてみようと云う考え方です。
不安定で収まりの無い音列の音楽が現れます。ロマン派後期のリスト等が部分的
効果として行って居たのを曲全体に適用した音楽です。
Tonality(調性)の否定形でAtonality です。
十二音音楽(ドデカフォニー)は,のちに新・ウィーン学派と称される作曲家達
のひとり,アルノルト・シェーンベルク(b.1874; d.1951)らに依って纏められた
時代性の作曲技法一群の総称です。オクターブ内に12の音を配列し重心とか軽
重を掛けずに平等に扱ってみる方法論が十二音技法の基礎的曲構造です。
旧来の調性音楽のアンチテーゼで在って,アウフヘーベンしてジンテーゼを待つ
立場で在るとも云えるかも知れません。
セリー(列順序・音列)音楽或いはセリエル音楽はフランスで提唱された十二音
技法発展形の作曲技法です。元来音楽のコアにはをどり・舞曲の為が在るのです
が,其れは一定の拍子・リズムを規則的に繰り返す事で成立するのを(例えば,
メトロノームは其う云う旧来の音楽に適応した機器と云えます),広義に「音」
のひとつひとつを分析的に扱って音列を組むことで否定した考え方です。
何故其の様な技法が現れたのかと云うと,C.P.スノーが著した「二つの文化
と科学革命」に在るように20世紀初頭の電子と原子(核)の技術の登場が在る
と思います。人類はアリストテレス(学派)の「機械学」をはじめとして,肉眼
目視出来る技術や現象を扱って来ました。其れがみえないものを掌にする事に成
ったのです。音楽は其れに対峙出来る表現を獲得すべく模索し,前進或いは過去
に一旦捨てたものが再結集したと考えられるのです。
*7 コリリアーノ:交響曲第1番は,2015.5.10 (日)に京都市交響楽団,京響コー
ラスと下野竜也(指揮)で聴いて居ます。前プロ(コンサート前半のプログラム
)が,ベートーヴェン:ピアノ,ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲で,
ミッシャ・マイスキー(チェロ),サーシャ・マイスキー(ヴァイオリン),
リリー・マイスキー(ピアノ)とマイスキー一家勢揃いです。前プロ曲は親しい
仲間同士(ルードルフ大公(ピアノ),K.ザイドラー(ヴァイオリン),A.
クラフト(チェロ))で演奏する為に書かれた曲ですから,後プロとは「絆」キ
ーワードとかで揃えられるかも知れません。
序に生演奏のオケコン歴ですが,
1982.3.5 (金)名古屋フィルハーモニー交響楽団,外山雄三(指揮),
1998.6.22 (月)京都大学交響楽団,黒岩英臣(指揮),
1998.11.20(金)関西フィルハーモニー管弦楽団,ウリ・マイヤー(指揮),
(前プロは当時中学生の神尾真由子(ヴァイオリン)でラロのスペイン交響曲)
2000.5.28 (日)ブダペスト祝祭管弦楽団,イヴァン・フィッシャー(指揮),
2002.4.26 (金)大阪フィルハーモニー交響楽団,下野竜也(指揮),
2003.9.21 (日)神戸市民交響楽団,田中一嘉(指揮),
2006.10.8 (日)芦屋交響楽団,山下一史(指揮)
2008.10.18(土)名古屋フィルハーモニー交響楽団,
マーティン・ブラビンス(指揮),
2010.6.11 (金)関西フィルハーモニー管弦楽団,大友直人(指揮),
2010.6.13 (日)兵庫芸術文化センター管弦楽団,オッコ・カム(指揮),
2010.7.9 (金)大阪フィルハーモニー交響楽団,大植英次(指揮),
2016.11.19(土)名古屋フィルハーモニー交響楽団,小泉和裕(指揮),
2018.2.11 (日)関西シティフィルハーモニー交響楽団,
ヤニック・パジェ(指揮)
結構聴いて居ます。80年代から90年代後半に空きが在るのは仕事多忙の為。
アマチュア・市民オケや学オケも結構遣りますね。皆上手いです。
ところがかつての名演奏がSACDで再登場し、見事に甦った。きれいに響く高音部そして柔らかで奥深い低音部が気持ちよく響き渡る。この名録音と定評のある演奏が再度SACD化されると、そのかつての高い世評が再び現実のものとなっている。
批評子は、ヨーロッパの名門楽団をスター指揮者が指揮した同曲の演奏よりもハンガリー系の指揮者が北米のヴィルティオーゾ楽団を指揮した演奏をより好む傾向にある。それらのなかでも批評子の最有力CDは、同じハンガリー系のオルマンディー/フィラデルフィア管によるCBS盤(タワーレコード復刻盤もある)である。オルマンディーが指揮するオーケストラの名技性が優秀録音によって見事に再現されている。
一方、素晴らしい解釈と演奏が期待できそうな同じハンガリー系のゲオルグ・スツェルがクリーブランド管弦楽団を指揮した同じ曲目のCBS盤は、指揮者自身がこの曲に親近感を抱いていないせいかまったくよく演奏されていない。
一方、同じ世代のアンタール・ドラティは、バルトークの作品を得意中の得意とし、そのキャリアの早くから名録音で有名なMercuryに様々なオーケストラとバルトークの主要な管弦楽曲を録音している。その中に、ミネアポリス管弦楽団でないのは残念ながらもロンドン交響楽団との優れた録音がある。
また、世代は異なるが、ユダヤ系ハンガリー人のゲオルグ・ショルティも同じロンドン交響楽団と素晴らしい演奏を1960年代にDECCAに残している。これは、どういう訳か今聞いて見ると録音が古びて聞こえる。さらに、彼が後年シカゴ交響楽団を指揮してデジタル録音したDECCA盤に関しては、ショルティが齢を重ね過ぎたせいか、初期の頃の大音響を奏でる荒々しさは影を潜め、その丸みを帯びすぎた演奏は、なにか別人のようである。
最後に、不思議なことに、併録の「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」に関しては、録音が1958年と比較的新しいにも拘らず「管弦楽のための協奏曲」よりも古い録音を感じさせる箇所が曲の冒頭に表れ驚かされる。
それ故に、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」の最上の選択は、批評子にはオルマンディー/フィラデルフィア管の演奏のCD盤(CBS/タワーレコード)とライネル/シカゴ響の演奏によるSACD/Hybrid盤(RCA)に落ち着くことになる。
まずオケコンの入りが良い。きちんと聴こえる強さで始まりいつの間にかその世界に私たちは立たされる。
弦チェレはこれも第一楽章のはじまりがいい。第四楽章の工夫を予感させる明晰な始まりだ。それが良いのである。
私はこれを聴くためにSACD高級機を買ったのだった。普通のプレーヤーでも驚くほどの明晰さとダイナミクス。
私はこの盤に出会って興奮と鎮静を味わったが皆さんにも感じて欲しい。
又、CDの新しい奴が出ているけど、買い直しになるのかな。
やれやれ。
200枚ぐらいでもお金かかるね。
特に好きな『弦チェレ』の印象を少し。弦は全体的に中音域の厚い濃密な音でありながら、立ち上がりはとても鋭くドライブ力があります。空間に浮かび上がるチェレスタが美しい。効果的に多用されるピチカートはふっくらとしていて心地よいです。演奏速度をしっかり抑えていながらもそこから感じるスピード感は抜群です。特に第2楽章 : Allegroの全編をつらぬくドライブ力は尋常ではありません。
録音は1955年、1958年ですが、音質はまったく心配いりません(24bit/192kHz remasterも効いているのかな)。楽器の位置は前目。音の分離は明瞭です。
*帯に「耳に突き刺さるのではないかとすら思える、硬く引き締まった辛口のサウンドの裏側に(以下省略)」とありましたが、自分はそんな印象は良い意味で皆無でした。刺激的な音は一切なく、中音域の厚い弦が前へ前へと鋭く切り込んできます。美しい響きと緊張感とを併せ持った絶対のお勧め盤です。
フリッツ・ライナーといえばバルトークと親しく、バルトークが
アメリカに渡ってからなにかとサポートした人物。
さすがに作曲者への共感の度合いが違います。
「管弦楽のための協奏曲」も「弦・打・チェレスタのための音楽」も、
ちょっと聴くとクールな演奏に聞こえますが、その奥には
非常に熱いものが流れています。
「5つのハンガリー・スケッチ」も収録されており、トータルで76:25。
聴いていると時の経つのを忘れてしまいます。
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