リムスキー=コルサコフ (1844-1908)

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CD 輸入盤

『シェエラザード』『スペイン奇想曲』 ロストロポーヴィチ&パリ管弦楽団

リムスキー=コルサコフ (1844-1908)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2564640077
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


リムスキー=コルサコフ:シェエラザード
ロストロポーヴィチ&パリ管弦楽団


指揮者ロストロポーヴィチの最高傑作のひとつと目されるのがこの『シェエラザード』。1927年生まれのロストロポーヴィチは、1961年、34歳の時に指揮者としてデビューしており、この『シェエラザード』の頃にはキャリアも十分に蓄積済み。しかもこのときのロストロポーヴィチは、祖国ソ連をあとにした直後ということもあってか、演奏は異様なまでの力に満ちたものとなっています。
 リムスキー=コルサコフの傑作『シェエラザード』は、ニ管編成のオーケストラのために書かれた作品で、華麗なオーケストレーションで知られていますが、ここでは楽員増員がおこなわれているものと思われ、金管群の圧倒的な響きはオーケストラがパリ管弦楽団ということを忘れさせてしまうほどのスラヴ的な荒々しい迫力を感じさせてくれます。一方で抒情的な部分での弦楽や木管の軽やかな美しさなどはパリ管ならではですし、全体にロストロポーヴィチの志向する壮大濃厚な歌いくちに、絶妙なバランスで作用する色彩の変化がとても魅力的な聴きものとなっています。
 これにはフランスEMIのエンジニア、ポール・ヴァヴァスールの優れた手腕と、パリのホール、サル・ワグラムの芳醇な音響も大きく功を奏しているようで、ヴァヴァスールとサル・ワグラムの傑作として知られるミュンシュの幻想交響曲を上回るほどの主張の強いサウンドには驚くばかりです。(HMV)

【収録情報】
● リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』Op.35
 第1曲: 海とシンドバッドの船
 第2曲: カランダー王子の物語
 第3曲: 若き王子と王女
 第4曲: バグダッドの祭、海、青銅の騎士の岩での難破、終曲

● リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34

 パリ管弦楽団
 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮)

 録音時期:1974年7月、1976年11月、1977年3月
 録音場所:パリ、 サル・ワグラム
 録音方式:ステレオ(セッション)

収録曲   

  • 01. Scheherazade, Op. 35: I. The Sea and Sinbad's Ship
  • 02. Scheherazade, Op. 35: II. The Story of the Kalendar Prince
  • 03. Scheherazade, Op. 35: III. The Young Prince and the Young Princess
  • 04. Scheherazade, Op. 35: IV. The Festival at Baghdad - The Sea - The Ship goes to pieces on a Rock surm
  • 05. Capriccio espagnol, Op. 34: I. Alborada (Vivo e strepitoso)
  • 06. Capriccio espagnol, Op. 34: II. Variazioni (Andante con moto)
  • 07. Capriccio espagnol, Op. 34: III. Alborada (Vivo e strepitoso)
  • 08. Capriccio espagnol, Op. 34: IV. Scena e canto gitano (Allegretto)
  • 09. Capriccio espagnol, Op. 34: V. Fandango asturiano

総合評価

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1979年の録音直後に心臓発作で急逝したキリ...

投稿日:2021/11/15 (月)

1979年の録音直後に心臓発作で急逝したキリル・コンドラシンとアムステルダム・コンセルトヘボウ管による記念碑的名盤を長年愛聴してきたが、つい最近今一番信頼しているオケ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管とヤルヴィの84年録音盤を聴き、これはコンドラシンを意識したな、とニヤリとした私。80年代初期のレコード芸能誌の評論家投票で、そのコンドラシン盤を抑えて1位になったのが、このロストロポーヴィチ盤、今回HMVで中古盤を入手。するとコンドラシンこそロストロポーヴィチを意識したのではと、またニヤリとしてしまった。まず第1楽章冒頭、トロンボーンの重圧なテーマ、これほどたっぷり響かせた演奏はほかにない。楽章全体でもコンドラシン盤より2分も遅い。そして第2楽章のあの静寂を引き裂くトロンボーンのソロ、楽譜上の3連符の音符の間隔を少し開けて演奏しているが、この方法は10種類以上聴いた中で、ほかにコンドラシンしか採用していない。これを聴き慣れてしまうと、単なる3連符が滑稽に聞こえてしまう。このトロンボーンのソロと続くトゥッティについてはコンドラシン盤が最もエキサイティングだ。一番の聴き所はリズムが目まぐるしく変化するフィナーレ。コンドラシン盤は勢い余って時々リズムが乱れるのに対して、ロストロポーヴィチ盤はほぼ完璧。オーケストラ側も指揮にぴったり食いついている。そして船の難波を表現する終結部へ。全曲を通じて大変面白く聴かせてもらった。私の中では感性のコンドラシン、理論のロストロポーヴィチ、そしてその中間がヤルヴィという印象だ。但し、全ての楽章に象徴的に登場するヴァイオリン・ソロは圧倒的にコンセルトヘボウ管のヘルマン・クレバースの演奏が抜きん出ている。当時、コンセルトヘボウ管が余りにも好きで、ヨッフム、アシュケナージ、その後しばらくしてシャイー指揮の東京公演に足繁く通ったな。デュトワ、プレヴィン、バレンボイム、古くはカラヤン、マゼールなど、世界の一流オーケストラの演奏が沢山あるが、私には前述の3つの演奏がベスト3である。

シャルヴェンカ さん | 千葉県 | 不明

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投稿日:2012/10/25 (木)

名盤の誉れ高く、シロウトが口を挟むのおこがましいが、趣味の問題ですのであしからず。冒頭のトロンボーンからバリバリとロシア的な存在感を響かせていますが、意外と弦楽器はおとなしく軽〜く、それこそシルキーな雰囲気をかもし出しています。ですから尚更金管や木管の図太い音色が突出してしてしまうようです。絶妙なバランス、不思議なバランスを保っているのでしょう。当時のロストロポーヴィチならストレートに野暮なまでの演奏を期待したな。

ゆうさん さん | 静岡県 | 不明

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ジャケットのシャガールのようにロマンティ...

投稿日:2011/12/05 (月)

ジャケットのシャガールのようにロマンティック、大胆かつ色彩的な演奏だった。パリ管も健闘、パレットの色の多さは華やかで弦はしっとり唸る。 ロジェストベンスキーが振ったパリ管(ロシア管弦楽曲集)の切れ味の良さと万華鏡のような色彩の豊かさを彷彿させる。 演奏の方向性は真っ向「感覚的」で、構造性とか構築性を感じさせるようなどっしりした安定感には欠ける(この点ではBPOを振ったマゼールが良い)。 ただここまで感覚的、情緒的に演奏されてしまうと頭が下がる。 これも有りだよね、と。 アルマニャックのグラスを片手に、ソファにくつろいで何も考えずに聴くには最高のシェエラザードであることは間違いなく、それだけであっても持つべき価値のある1枚だと思う。 心身ともに疲れたとき、最高の、そしてゴージャスな時間をもたらしてくれる。

shef さん | 栃木県 | 不明

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