CD

ホルスト:惑星、マシューズ:冥王星、他 サイモン・ラトル&ベルリン・フィル(2CD)

ホルスト (1874-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WPCS13356
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ホルスト:惑星(冥王星付き)、他(2CD)
ラトル&ベルリン・フィル


ホルストの作曲時には未発見だった「冥王星」を入れたあらたなる『惑星』(ディスク1)、
ベルリン・フィルに縁ある同時代作曲家たちへの、宇宙にちなんだ委嘱作群(ディスク2)。
ラトル&BPOが雄弁に描く、21世紀の宇宙の神秘!(Warner Music Japan)

【収録情報】
Disc1
● ホルスト:組曲『惑星』 op.32

 火星〜戦争をもたらす者
 金星〜平和をもたらす者
 水星〜翼のある使者
 木星〜快楽をもたらす者
 土星〜老いをもたらす者
 天王星〜魔術師
 海王星〜神秘主義者
● コリン・マシューズ:冥王星〜再生する者

Disc2
● カイヤ・サーリアホ: 小惑星4179〜トゥータティス
● マティアス・ピンチャー:オシリスに向かって
● マーク=アントニー・タネジ:セレス
● ブレット・ディーン:コマロフの墜落


 ベルリン放送合唱団(女声合唱:海王星、冥王星)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 録音時期:2006年3月15-18日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
 制作レーベル:EMI

【アーティストプロフィール】
サイモン・ラトル(Sir Simon Rattle)は1955年、リヴァプール(イギリス)生まれ。父親の影響により、幼少のころから音楽に親しむ。とくにパーカッションには深く関わりを持ち、11歳のときに学生オーケストラにパーカッショニストして入団。その後、ピアノやヴァイオリンを習得し、15歳の時に指揮者として初のコンサートを開く。1971年、英国立音楽院に入学し、ピアノと指揮を専攻。
 1980年からバーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼芸術顧問(のちに音楽監督)として活動し、1998年までの18年間で、精力的なコラボレーション、欧米へのコンサート・ツアー、数多くの録音を実現させ、イギリスの一地方オーケストラを国際レベルにまで飛躍させる、というクラシック業界でも稀な事例を作り上げた。さらにこの間、欧米の主要オーケストラに客演、またグラインドボーン、英国ナショナル・オペラ、ロサンジェルス・オペラ、ロイヤル・オペラ、シャトレ座(パリ)などのオペラ・プロダクションにも参加し、着実に実績を上げている。
 ベルリン・フィル(以下BPO)への初めての客演は、1987年(マーラー:交響曲第6番「悲劇的」)。その後、15年の共演を経て、2002年9月にクラウディオ・アバドの後任として、BPOの首席指揮者兼芸術監督に就任。これまでの10年余の間ドイツ音楽の持つ伝統と重みを重んじるBPOに、新しくかつ確かな方向性を提示し、大胆な方法論を提示しつづけ、大きな実績を残してきているが、2018年でその任期を終了することとなった。(2017年からロンドン交響楽団の音楽監督に就任することも発表されている。)
 1994年、イギリス音楽界にもたらしたその芸術的功績に対し、英国女王より「ナイト爵」に叙せられ、2009年のドイツ統一記念日には、芸術活動及び教育プログラム「Zukunft@Bphil(未来@ベルリン・フィル)」を創設した功績に対し、ドイツ政府より「功労勲章大功労十字章」を授与された。その他、コメニウス賞(2004)、シラー特別賞(2005、マンハイム市から)、ウラニア賞及びゴールデン・カメラ賞(2007、ドイツ)、レジオン・ドヌール勲章(2010、フランス)など、あまたの褒章を受けている。加えて、ラトル/BPOは、芸術団体として初めての「ユニセフ親善大使」にも任命されている。(Warner Music Japan)

内容詳細

ラトルとBPOによるホルストの組曲「惑星」の2006年のライヴ録音。マシューズの「冥王星」が追加されているほか、「小惑星」「コマロフの墜落」なども収録されている。派手さはないが、ラトルらしい繊細な演奏が秀逸。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
11
★
★
★
★
☆
 
6
★
★
★
☆
☆
 
4
★
★
☆
☆
☆
 
1
★
☆
☆
☆
☆
 
1
★
★
★
★
★
イギリス人のラトルにしてみれば、この惑星...

投稿日:2021/12/22 (水)

イギリス人のラトルにしてみれば、この惑星はお国ものなので、普通に演奏すればそこそこの結果は出るはず。ベルリン・フィルという天下の名オケを駆使してどれほどの成果が出るかが関心事である。結果、ラトルは特別なことは何もしなかった。と言うより、この作品自体にさほどのキャパシティはない。期待した火星、木星は、木曜のあの有名なメロディーの歌わせ方は流石だが、他に特筆すべきことはない。唯一、土星におけるオケの迫力は半端でない。オマケ的に、マシューズの冥王星や2枚目のCDに宇宙、天体に関した作品が収められているが、よほど聞き応えがあった。

Ichirokagawa さん | 香川県 | 不明

0
★
★
★
★
★
BPOの上手さはいつもの通り。この盤の魅力...

投稿日:2013/11/09 (土)

BPOの上手さはいつもの通り。この盤の魅力は楽器間の微妙なバランスから聞こえてくる和声的な音色だと思う。これは意外な発見。この曲がこんなに音楽的に聴けたことは、これまでなかった。特に注目は木星の中間部。歌わせ方は実に細かくコントロールされ、極端ではない絶妙な表情をつくっている。それが単調ではないところが驚き。この曲から音楽的な充足感がこんなに引き出せるとは思っていなかった。ラトル/BPOの真の実力か。映画音楽のようなスペクタクルなものをお望みならば別をどうぞ。

ヒマラヤのゾウ さん | 愛知県 | 不明

1
★
★
★
☆
☆
ラトルは今日でこそベルリン・フィルを完全...

投稿日:2011/09/23 (金)

ラトルは今日でこそベルリン・フィルを完全に掌握し、現代を代表する大指揮者の一人として数々の名演を成し遂げつつあるが、ベルリン・フィルの芸術監督に就任してから数年間は鳴かず飛ばずの状態が続いていたと言える。今般、同様にSACD化された、芸術監督お披露目公演のマーラーの交響曲第5番も、意欲だけが空回りした凡庸な演奏であったし、その後もシューベルトの交響曲第8(9)番「ザ・グレート」、ブルックナーの交響曲第4番、R・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」など、箸にも棒にもかからない凡演の山を築いていたと言える。本盤には、ホルストの組曲「惑星」と、コリン・マシューズによる冥王星、そして、国籍の異なる4人の作曲家による宇宙をテーマとした小品がおさめられているが、このうち、メインの組曲「惑星」が、イマイチの凡庸な演奏に成り下がっていると言えるところだ。ラトルも、ベルリン・フィルの芸術監督就任後は、名うての一流奏者たちを掌握するのに相当に苦労したのではないだろうか。そして、プライドの高い団員の掌握に多大なる労力を要したため、自らの芸術の方向性を見失っていたのではないかとさえ考えられるところだ。それ故に、必然的に意欲だけが空回りした演奏に終始してしまっていると言える。本演奏も美しくはあるが根源的な力強さがない。同曲を精緻に美しく描き出すことにつとめたのかもしれないが、本演奏を聴く限りにおいては、ラトルが同曲をこのように解釈したいという確固たる信念を見出すことが極めて困難であると言える。ラトルは1980年にも、フィルハーモニア管弦楽団とともに同曲を録音しているが、当該演奏の方が、若干の荒々しさは感じさせるものの、若武者ならではの気迫溢れる力強い熱演に仕上がっていたと言えるところであり、本演奏よりも数段優れた演奏のように思われるところだ。メインの組曲「惑星」と比較して、コリン・マシューズによる冥王星や、国籍の異なる4人の作曲家による宇宙をテーマとした小品については、録音自体がそもそも珍しい楽曲であることや、おそらくはベルリン・フィルも演奏した経験を殆ど有していなかったこともあって、ラトルのペースで演奏が行われているように感じられるところである。したがって、組曲「惑星」よりもラトルの解釈が演奏にしっかりと刻印されていると言えるところであり、これらの楽曲の演奏に関してはなかなかに優れた演奏ということができるのではないだろうか。音質は驚天動地の鮮明な高音質であると言える。本盤については、既にHQCD盤が発売されているが全く問題にならない。あらためて、SACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、本盤の評価についてはラトルの組曲「惑星」の演奏に★1つ、そしてその他の楽曲の演奏に★3つであるが、SACDによる高音質化を考慮して、全体として★3つの評価とさせていただくこととする。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

6

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ホルスト (1874-1934)

“惑星”で有名なイギリスの作曲家グスターヴ・ホルストは、1874年9月21日、英国グロースターシャー州のチェルトナムにスウェーデン移民の子として生まれます。父は音楽教師、母はピアニストだったこともあって、家庭環境は非常に音楽的でした。1887年、チェルトナム・グラマー・スクール入学。1891年、同校卒業。管弦楽のための間奏曲、スケルツォ作曲。1892年、ウィック・リッシントンでオルガニストの職に就

プロフィール詳細へ

ホルスト (1874-1934)に関連するトピックス

管弦楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品