ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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SACD

交響曲第4番 インバル&東京都交響楽団

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OVCL00472
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

ショスタコーヴィチ交響曲第4番
インバル&都響の大評判となったライヴが早々とリリース!


インバル&都響によるショスタコーヴィチ・シリーズ第1弾としてリリースされた交響曲第5番(EXCL00080)は、「並み居る名盤の中でもその最高峰の演奏である」として高い評価を獲得していました。
 第2弾となる今回は、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも最も大きな楽器編成を必要とし、内容もかなり過激で大迫力という第4番がとりあげられています。

【交響曲第4番】
交響曲第4番は過激で凶暴でシニカルでユーモラスな作品。ショスタコーヴィチ自身が「自分の書いた最高傑作、第8番よりももっと良い出来」と語る傑作です。
 プラウダ紙で批判を受けた問題作『ムツェンスク郡のマクベス夫人』と同じ頃の1936年に完成したこの交響曲は、リハーサルの途中で作曲者みずから発表を中止。紆余曲折を経て実に25年後の1961年、〈雪解け〉といわれる状況の中、コンドラシンの指揮でようやく初演が行なわれたといういわく付きの代物です。
 この作品は、前作の第3番から見ると(続く5番6番7番と較べても)創作上著しい発展をみせた意欲作でもあり、それまでに比べ編成も拡大し規模も長大化。その異様なまでの激しさ、力強さ、残虐さは比類がなく、並存する諧謔精神のあまりの雄弁さとの対比もとにかく強烈。その後の成功予定作(?)の第5番と較べると、この第4番は余りにも斬新であり、当局に批判されたポポフの交響曲第1番や、自身の『ムツェンスク郡のマクベス夫人』の二の舞になることをショスタコーヴィチが恐れたのも無理からぬことだったのでしょう。
 とはいえ、そうした時代背景への認識を抜きにしても、マーラーの7番や1番、マイスタージンガーの引用(パロディ)を経た大音響地獄の果てに、最後は美しく静かなコーダに収斂されてゆくという重層的な構図は、交響曲好きにはたまらないところでもあります。

【2012年の録音】
2012年3月に行われたこの演奏会は、各評論家や各紙で大絶賛を受けて話題となり、ライヴ録音盤の登場が待ち望まれていたものです。オケの水準の高さとホールの音響条件の良さを見事に捉えたエクストンの録音により、ショスタコーヴィチの大がかりで天才的なオーケストレーションを細部まで良い質感で味わうことができます。
 頻出する管楽器のソロや、チェレスタ、ウッドブロックといった楽器の効果的な用法、急激なテンポ変更や、ポリリズムの面白さや、第1楽章展開部の超高速フーガなどなど、ユニークでごった煮的な魅力に彩られたこの傑作に、近年絶好調のインバルが、こちらも絶好調の都響を指揮して繰り広げる演奏は、緻密な細部の面白さを大切にしながらも、随所に強大なパワーを炸裂させる凄いものとなっています。(HMV)

【収録情報】
・ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調 op.43

 東京都交響楽団
 エリアフ・インバル(指揮)

 録音時期:2012年3月23日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 2ch HQ (CD STEREO/ SACD STEREO)

内容詳細

2012年3月23日、東京文化会館でのライヴ。大編成オケの圧倒的な音響エネルギー。いま絶好調のインバル/都響ならではの快演だ。インバルはマーラーとは違って直球勝負の感がある。畳み掛けるようなアタックから終楽章の美しいコーダの余韻……このコントラストを描き切ったオケの力量に拍手。(長)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. 交響曲第4番

総合評価

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4.5

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楽譜を忠実に演奏し、オケも優秀に答えてい...

投稿日:2014/02/20 (木)

楽譜を忠実に演奏し、オケも優秀に答えている…という点では100点満点な演奏と言えるだろう。評価が高いのもその点が大いに関係していそうだ。 ただ、ニュアンスというか、「その向こうにあるもの」が見えずに、ただただ演奏会風景だけが眼前に展開される。僕個人としては、インバル盤以外の同曲は、アシュケナージ盤とサロネン盤しか聴いたことないのでその範囲での比較となってしまうが、聴覚を刺激する音楽という意味では、このインバル盤がビリである。この曲を聴きこんだ人が、最終的にスコアに忠実に帰りたくなった時などに聴くといいのかもしれない。

ヒューブーン さん | 静岡県 | 不明

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やたら評価が高いので、どんなものか聴いて...

投稿日:2013/08/12 (月)

やたら評価が高いので、どんなものか聴いてみました。 率直にいうと、私には星5つは大袈裟な評価でした。 長所は全体的にスコアを丁寧に演奏している点だと思います。ただ、この曲からすれば、生真面目で品行方正過ぎるのかもしれません。 表現に切羽詰った戦争や政治的な臭いはなく、恵まれた平和な都響の臭いが占めています。リアルなのは東京のホールの空気で、演奏の力から異空間に連れて行かれる感じは特にありません。 弦と指揮者の息遣いの録り方は実にうまくて鮮やかでクリアです。 金管の音色は太さに欠け、少しフィルターがかかったように主張が控えめに奥まって聴こえるのはレコーディングエンジニアの好みでしょうか。 3楽章のクライマックスのファンファーレの合いの手(ソ――ファ―ミ―、ソ――ファ―ミ―)の所の中低金管のバランスと音色と音程が実に気にくわないです。 総じて捉えれば実直で悪い演奏ではないのですが、このCDを再生しても、どうにもノーマライズされているもの以上のものを感じないので星の数も普通です。すみません。

hk さん | 東京都 | 不明

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インバルのマーラーツィクルス初日の「巨人...

投稿日:2012/10/20 (土)

インバルのマーラーツィクルス初日の「巨人」のコンサートに行ってインバル恐るべしと思いました。それでこのショスタコービッチ4番のディスクを聴きましたが、予想以上の演奏でした。今所有している4番はラトルとバルシャイ盤ですが、このライブ盤はまったく遜色なくインバル/都響のコンビも大したもんだと思いました。アンサンブル、ソロ等レベルの高さを感じさせられ録音も優秀です。まだ他のディスクを聴き比べていないので★5つとはいきませんでしたが・・・

masa夢 さん | 大阪府 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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