チャイコフスキー(1840-1893)

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SACD

チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』、ストラヴィンスキー:プルチネルラ ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(1991年ライヴ)

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10136
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

DSDマスタリング・エディション
ヴァント&北ドイツ放送交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』&ストラヴィンスキー:プルチネルラ[1991年ライヴ]


ヴァント生誕100年・没後10年記念
DSD最新リマスタリング&SACDハイブリッド仕様(日本のみの発売)

これこそヴァント凝縮の美学、ポリフォニーの綾。
1991年12月の北ドイツ放送響定期の全曲を1枚に収録。ストラヴィンスキーの新古典主義時代を代表する『プルチネルラ』は『火の鳥』や『ダンバートン・オークス』と並んでヴァント長年の愛奏曲でした。ポリフォニックな音の綾を丁寧に解きほぐし、オーケストレーションが透けて見えるような立体感が聴きもの。チャイコフスキーの『悲愴』は、第5番ともどもヴァントにとってはケルン・ギュルツニヒ時代からの得意のレパートリーで、ドイツ的というよりは純音楽的な、しかも圧倒的な音のドラマとして演奏されています。初出オリジナルカップリングでは久しぶりの復活です。(SONY/RCA)

【収録情報】
・ストラヴィンスキー:バレエ組曲『プルチネルラ』[1949年改訂版]
・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74『悲愴』
 北ドイツ放送交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)
 録音時期:1991年12月8日〜10日、ハンブルク、ムジークハレ
 録音場所:ハンブルク、ムジークハレ
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 DSD MASTERING
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

内容詳細

ヴァントと北ドイツ放送so.が91年12月に行なった定期演奏会のライヴ録音。ストイックなアプローチで魅せるチャイコフスキー「悲愴」と透徹した譜読みで立体的な演奏を聴かせるストラヴィンスキー「プルチネルラ」。ともにヴァントらしさが出た名演だ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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チャイコフスキーの最高傑作でもある交響曲...

投稿日:2012/03/17 (土)

チャイコフスキーの最高傑作でもある交響曲第6番「悲愴」については、これまで数多くの独墺系に指揮者が演奏・録音してきた。フルトヴェングラーやクレンペラー、ベーム、ザンデルリングと言った錚々たる指揮者のほか、カラヤンに至っては、同曲を心から愛し、おびただしい数の録音を行っているところだ。ヴァントの芸風とチャイコフスキーの交響曲は、必ずしも相容れるものではないようにも思われるが、それでも交響曲第5番と比較すると、幾分ヴァントの芸風が活かされる余地がある楽曲と言えるのかもしれない。ヴァントの伝記を紐解くと、若い頃は、チャイコフスキーの交響曲を頻繁に演奏したとのことである。これは、ヴァントが、とかく孤高の指揮者と捉えられがちではあるが、実際には累代の独墺系の大指揮者の系列に繋がる指揮者であるということを窺い知ることが可能であるとも言える。もっとも、ヴァントが遺したチャイコフスキーの交響曲の録音は、手兵北ドイツ放送交響楽団を指揮した第5番及び第6番のそれぞれ1種類ずつしか存在していない。しかしながら、数は少ないとしても、この2つの演奏はいずれも素晴らしい名演であると高く評価したいと考える。本盤におさめられたのは交響曲第6番であるが、演奏全体の造型は堅固であり、その様相は剛毅にして重厚。ヴァントは、同曲をロシア音楽ではなく、むしろベートーヴェンやブラームスの交響曲に接するのと同じような姿勢で本演奏に臨んでいるとさえ言えるところだ。したがって、同曲にロマンティックな抒情を求める聴き手にはいささか無粋に感じるであろうし、無骨とも言えるような印象を受けるが、各旋律の端々からは、人生の諦観を感じさせるような豊かな情感が滲み出していると言えるところであり、これは、ヴァントが晩年になって漸く到達し得た至高・至純の境地と言えるのではないかと考えられるところだ。そして、演奏全体に漂っている古武士のような風格は、正に晩年のヴァントだけが描出できた崇高な至芸と言えるところである。もちろん、チャイコフスキーの交響曲の演奏として、本演奏が唯一無二の存在とは必ずしも言い難いと言えるが、それでも立派さにおいては人後に落ちないレベルに達しているとも言えるところであり、私としては、本演奏を素晴らしい名演と評価するのにいささかの躊躇をするものではない。併録のストラヴィンスキーのバレエ音楽「プルチネルラ」も、ヴァントしては極めて珍しいレパートリーであると言えるが、これまた異色の名演だ。いわゆる新古典派と称される音楽であり、親しみやすい旋律に満ち溢れた名作であるが、ヴァントは陳腐なロマンティシズムに拘泥することなく、常に高踏的な美しさを失うことなく、格調高く曲想を描き出しているのが素晴らしい。同曲の最高の演奏とまでは言えないものの、ヴァントならではの引き締まった名演と評価するのにいささかも躊躇するものではない。音質は、1990年代のライヴ録音であるだけに、従来CD盤でも十分に満足できる音質であったが、今般、ついにSACD化されたのは何と言う素晴らしいことであろうか。音質の鮮明さ、音場の幅広さのどれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、ヴァントによる至高の名演を、SACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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