ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

交響曲全集、『エグモント』序曲、序曲『コリオラン』 クレツキ&チェコ・フィル(6CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SU4051
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ベートーヴェン交響曲全集
クレツキ&チェコ・フィルの快演
新リマスタリング&セットで復活!


黄金時代のチェコ・フィル、アンチェルが鍛えぬいた当時の彼らがいかに凄いオーケストラだったかよくわからせてくれるのがこのクレツキのベートーヴェン演奏。特に第5番や第3番、第7番といった曲では、凄絶としかいいようのない緊迫したサウンドに驚かされます。各パートを自在に出し入れする立体的なバランス感覚、要所を決める強烈なティンパニや咆哮するホルンにトランペットなど、ベートーヴェンにふさわしい辛口音響は実に刺激的。録音状態も、スプラフォンのステレオ録音の素性の良さを如実に感じさせる見事なもので、激しい情熱のたぎるクレツキ渾身のベートーヴェンを心行くまで味わうことができるクオリティに達していました。

 ポーランド生まれの指揮者で作曲家のパウル・クレツキ[1900-1973]は、若い頃にすでにフルトヴェングラーやトスカニーニ、アルフレート・アインシュタインなどから作曲家としての才能を絶賛されるほどの存在で、特にフルトヴェングラーとはプライヴェートでも親密な関係にあったようですが、ナチスの台頭によってイタリアに逃れることとなります。しかし、ファシスト政権下で強まる反ユダヤ主義的傾向に嫌気が差したクレツキは今度はソビエトに逃れますが、ここでもスターリンによる粛清の恐怖に苛まれ、結局は夫人の祖国でもあるスイスに落ち着きます。
 その間、アンチェル同様、ナチスによって両親や姉妹を虐殺されたクレツキは、深い打撃を受け、1942年以降は作曲をすることができず、指揮に専念することになったようです。以後は世界各地で活躍しますが、1973年、リヴァプール・フィルとのリハーサル中に倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまいます。

 クレツキのベートーヴェン全集は、かつてSUPRAPHONより分売リリースされ、国内では2005年に日本コロムビアから5枚組セットで発売されたこともありますが、いずれも現在廃盤で長らく入手難の状態が続いていただけに、今回の本家からの復活リリースは朗報です。さらに、全曲新リマスタリングを施して音質も一新されているということなので、そちらにも期待したいところです。(HMV)

【収録情報】
CD1
ベートーヴェン:
・交響曲第1番ハ長調Op.21(録音時期:1968年1月7-12日)
・交響曲第2番ニ長調Op.36(録音時期:1968年1月7-12日)
CD2
・交響曲第3番変ホ長調Op.55『英雄』(録音時期:1967年2月18-21日)
・『エグモント』Op.84 序曲(録音時期:1967年2月11-13日)
CD3
・交響曲第4番変ロ長調Op.60(録音時期:1965年12月21、22日)
・交響曲第5番ハ短調Op.67『運命』(録音時期:1967年2月14-17日)
CD4
・交響曲第6番ヘ長調Op.68『田園』(録音時期:1965年6月5-7日)
・序曲『コリオラン』Op.62(録音時期:1967年2月14-17日)
CD5
・交響曲第7番イ長調Op.92(録音時期:1967年2月11-13日)
・交響曲第8番ヘ長調Op.93(録音時期:1967年2月21日)
CD6
・交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』(録音時期:1965年6月23-28日)

 インゲボルク・ヴェングロル(ソプラノ)
 アンネリース・ブルマイスター(アルト)
 マルティン・リッツマン(テノール)
 ロルフ・キューネ(バス・バリトン)
 プラハ・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮:ヨゼフ・ヴェセルカ)
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 パウル・クレツキ(指揮)

 録音場所:プラハ、ルドルフィヌム
 録音方式:ステレオ(セッション)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Symphony No. 1 in C Major, Op. 21: 1. Adagio Molto - Allegro Con Brio
  • 02. Symphony No. 1 in C Major, Op. 21: 2. Andante Cantabile Con Moto
  • 03. Symphony No. 1 in C Major, Op. 21: 3. Menuetto
  • 04. Symphony No. 1 in C Major, Op. 21: 4. Adagio - Allegro Molto E Vivace
  • 05. Symphony No. 2 in D Major, Op. 36: 1. Adagio Molto - Allegro Con Brio
  • 06. Symphony No. 2 in D Major, Op. 36: 2. Larghetto
  • 07. Symphony No. 2 in D Major, Op. 36: 3. Scherzo. Allegro
  • 08. Symphony No. 2 in D Major, Op. 36: 4. Allegro Molto

ディスク   2

  • 01. Symphony No. 3 in E Flat Major ('Eroica'), Op. 55: 1. Allegro Con Brio
  • 02. Symphony No. 3 in E Flat Major ('Eroica'), Op. 55: 2. Marcia Funebre
  • 03. Symphony No. 3 in E Flat Major ('Eroica'), Op. 55: 3. Scherzo. Allegro Vivace
  • 04. Symphony No. 3 in E Flat Major ('Eroica'), Op. 55: 4. Finale. Allegro Molto
  • 05. Egmont, Incidental Music, Op. 84: Overture

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総合評価

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このクレツキーやランスドルフというのは存...

投稿日:2024/02/04 (日)

このクレツキーやランスドルフというのは存在が地味だ。今日、よほどの通かファンでない限り強いて聴こうとは思わない指揮者の一人で、それは評論家が取りあげることが少ないためでもあるのだろう。私はかなりのランスドルフファンだが、クレツキ―もこのベートーヴェンを聴けば名前以上に実力のある指揮者だと分かる。派手な響きはないが味深く掘り下げた聴きごたえのある演奏なのだが、今日、若い音楽愛好者がこの演奏のCDに行き当たる割合は少ないと思う。それは残念なことと思うが、やはり、アッバドやラトル、ヤンソンス等をまず選択するのも分かるのだが、、。クレツキ―やランスドルフも聴いてください。共に根がしっかりした演奏です。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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世も平成となり、コーヒーショップと言えば...

投稿日:2017/07/07 (金)

世も平成となり、コーヒーショップと言えば、ドトールとかタリーズとかのチェーン店が主流になってしまった。それぞれそこそこの味なので文句を言うつもりはないが、コーヒー職人張りのマスターが講釈たれながら一杯一杯淹れてくれるタイプの喫茶店は、昭和の遺物になってしまった。 平成の現代における主流演奏(ラトルとかゲルギエフとか)も、文句なく素晴らしいのではあるが、昭和の演奏に比べると、魅力が平準化されてしまっているように思えて一抹の寂しさを感じたりもする。その点においては、このクレツキのベートーヴェンは、行間(音間?)から19世紀の香りが漂ってくるような魅力に満ち満ちていて、とりわけ全集として評価すると、その魅力は限りなく大きい。各曲は好みの分かれるナンバーがあるかもしレナが、敢えて好きな一曲をあげるなら『英雄』をイチオシしたい。個人的好みでは『英雄』は、このクレツキ盤か?あるいはフリッチャイ盤のいずれかがベストだ。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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 音質にはバラつきがあるが、総体的には良...

投稿日:2016/03/20 (日)

 音質にはバラつきがあるが、総体的には良好な水準になっている。SACD化の効果大である。演奏は、皆さん仰っているいる様に質実剛健で素晴らしい。オケも旨くチェコフィルの黄金時代を偲ばせてくれる。

kuniko89 さん | 愛知県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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