ストラヴィンスキー:『春の祭典』、『火の鳥』
マリインスキー・バレエ、イオシフィディ、コンダウーロワ、他
ゲルギエフが見事に統率する!
初演時に物議をかもしたニジンスキー振付による「春の祭典」映像!
1913年5月29日、に初演されたのと同じ振付けによるバレエ「春の祭典」の映像。ディアギレフ率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)による初演で、会場はシャンゼリゼ劇場、初演指揮者はモントゥーで、当時けが人も出る程の大騒動となったいわくつきの舞台です。振付を担当したのは、ディアギレフの秘蔵っ子で、1909年にヴェルサイユで素晴しいダンスを披露して一躍フランス中の有名人となったニジンスキー。彼は、振り付けや指導の経験がほとんどないにも関わらず振付を担当しました。冒頭、ダンサーたちが足を内側に曲げて頭を下げて足をふみならすという動きは当時のバレエ界ではありえないものでしたし、ニジンスキーの複雑な振付のおかげで、リハーサルに膨大な時間を要しました。様々な困難と混乱を経て迎えた初日の舞台を観た観客もまた、大混乱に陥りましたが、これこそが20世紀バレエの幕開けとなったのです。この「春の祭典」はあまりに前衛的だったため、8回公演されたあと、演目レパートリーから外されるという憂き目をみました。ニジンスキーは振付を舞踊譜に残しておらず、「春の祭典」は一度再演の機会はあったものの、またすぐ封印されていました。ここに収められた振付は、初演から実に70年経った1983年に、二人の舞踊研究家(ミリセント・ハドソン、ケネス・アーチャー)が様々な資料を検討して再構築した振付によるもの。マリインスキー劇場の誇るトップダンサーたちが、当代一のカリスマ指揮者、ゲルギエフ指揮による音楽で踊ります。(キングインターナショナル)
【収録情報】
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バレエ『火の鳥』
振付・台本:ミハイル・フォーキン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
舞台装置・衣裳:アレクサンダー・ゴロヴィン、レオン・バクスト、ミハイル・フォーキン
出演:
エカテリーナ・コンダウーロワ(火の鳥)
イリヤ・クズネツォフ(イワン王子)
マリアンナ・パヴロワ(王女)
ウラジーミル・ポノマレフ(不死身のカシチェイ)
他、マリインスキー・バレエ
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バレエ『春の祭典』
振付:ヴァースラフ・ニジンスキー(ミリセント・ハドソンによる再構築版)
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
舞台・衣裳:ニコラ・レーリヒによる(ケネス・アーチャー監修)
出演:
アレクサンドラ・イオシフィディ(選ばれし生贄の乙女)
エレナ・バジェーノワ(300歳の女−長老)
ウラジーミル・ポノマレフーミ(賢者)
他、マリインスキー・バレエ
演奏:
マリインスキー歌劇場管弦楽団
指揮:
ワレリー・ゲルギエフ
収録時期:2008年6月
収録場所:サンクトペテルブルク、マリインスキー劇場(ライヴ)
ボーナス映像(38分、字幕:英語、フランス語)
・バレエ・リュスに関するドキュメンタリー、
・二人の舞踊研究家(ミリセント・ハドソン、ケネス・アーチャー)のインタビュー
総収録時間:123分
画面:カラー、16:9
音声:PCM stereo / Dolby digital 5.1
NTSC
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