CD 輸入盤

交響曲第1番、運命の歌、埋葬の歌、他 ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SDG702
組み枚数
:
1
レーベル
:
Sdg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

=ガーディナーによるブラームス・プロジェクト=

録音演奏史上、画期的シリーズが遂にスタート!
まさに革命的演奏の誕生!第1弾は交響曲第1番
ユニークなカップリングにも大注目!


ガーディナー自らが運営するモンテヴェルディ・プロダクションズのレーベル“ソリ・デオ・グローリア”から、「バッハのカンタータ巡礼」シリーズの大成功を受けて、いよいよ念願のブラームス・プロジェクトがスタートします。これは従来のモンテヴェルディ合唱団に加えて、ガーディナーが古典派とロマン派作品を演奏する際の手兵オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(ORR)を率いて、2007年秋から向こう2年間にわたり実演と並行して4つのシンフォニーのほかに、主要な合唱作品を録音してゆくというものです。

 「ブラームスの大規模な音楽は生気、ドラマそしてはげしい情熱であふれています。」と語るガーディナー。ガーディナーによると、このシリーズのユニークな特徴としては、交響曲を、ブラームスのほかの作品(すぐれていながらもしばしば顧みられない合唱音楽)と、ブラームスがたいへん賞賛した巨匠たち(シュッツやとりわけJ.S.バッハ)や、より最近のブラームスにとっての英雄たち(メンデルスゾーンやシューベルト、シューマン)の文脈のなかに置くことで、あらたな視点からブラームスの音楽を探ることにあります。
まさしくこのコンセプトに従って、第1弾のカップリングと構成もたいへん個性的。アルバム前半には実演と同じく合唱作品が配され、まず、このあたりはモンテヴェルディ合唱団の真骨頂。過去にドイツ・レクイエム(1990年)や愛の歌などでもとびきり美しく透き通るハーモニーを聴かせてくれた記憶があざやかに蘇ります。

 そして後半に置かれたメインの第1交響曲。ミュージカルクリティシズム・ドットコムは実演の模様をつぎのように伝えています。
 「第1楽章は荘重で推進力に富みながら、魅力的な軽さを維持しました。これは、いくつかの輝かしい木管の演奏、とりわけミヒャエル・ニーゼマンのオーボエ独奏の数々に特徴づけられるアンダンテ・ソステヌートまで進められました。木管セクションはいくつかの場合でも溶け合わず、それこそがまさにポイントのように思われました。つまり、いかにもブラームスらしい音のカベを作り出そうとする誘惑を避け、慎重に書かれた譜線の独立を維持するための。第3楽章では、ずっと自由なテンポを採り、最初の急速部では突然、惜しまずにスピードを上げたにもかかわらず、オケの奏者たちはとても敏感に反応して、これは結果としてスリリングな効果をあげました。

 フィナーレは終始、歓喜そのものでした。長大な序奏はうまく盛り上がり、ナチュラル・ホルンは重要な主題においてじつに壮大でした。
 そして、楽章主部自体は、ガーディナーのアプローチの正当性をこの上なく示していました。また、スリリングでとても楽しく、そうであるからひとしお奏者たちにははっきりと楽しみを与えていました。なかには過ぎし年の偉大なるブラームス風なものにはあった歴史的価値がここにはないと主張するものがいるかもしれません。けれどもわたしにとって、この演奏はこのすばらしいシンフォニーからクモの巣を払いのけ、この状況において途方もないクライマックス(とりわけトランペットとホルンが壮麗にまばゆく輝くコラール主題の最後の反復)はわたしがかつて聴いたことがないほど心を打ちました。」
 加えて、優美なフレージングに明解なテクスチュア。そして慎重なポルタメントと柔軟性あるテンポ。時代考証派きっての碩学ガーディナーのことですから、このプロジェクトに着手する過程におけるモダン・オケでの成果も盛り込まれているとみるべきでしょう。ベルリオーズ、シューマンやベートーヴェンからはるかに深化を遂げて帰ってきたガーディナー&手兵ORRによるブラームス。今後の続篇にもおおいに期待をつなぐシリーズの登場といえそうです。

【収録情報】
・ブラームス:『埋葬の歌』 Op.13
・メンデルスゾーン:『われら、人生のただ中にありて』 Op.23-3
・ブラームス:『運命の歌』 Op.54
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
 モンテヴェルディ合唱団
 オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
 ジョン・エリオット・ガーディナー(指)

 録音:2007年秋、ロンドン、パリ(ライヴ)

収録曲   

  • 01. ブラームス:『埋葬の歌』 Op.13
  • 02. メンデルスゾーン:『われら、人生のただ中にありて』 Op.23-3
  • 03. ブラームス:『運命の歌』 Op.54
  • 04. ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68

総合評価

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 ガーディナー&ORRによるブラームスの...

投稿日:2017/03/30 (木)

 ガーディナー&ORRによるブラームスの第1弾だが、私は3番→4番の順にディスクを入手。どのディスクも力作ぞろいでおすすめです。私の感覚ではひねりの効いた曲目の面白さが最大の魅力。オケ&合唱、ガーディナーの両手兵をフルに使ってのプログラムは今までになかったもの。「ブラームスの序曲と交響曲のカップリング」に飽きている方には新鮮な驚きになることでしょう。      肝心の演奏ですがオケの(レビューにもあるように)推進力に満ちており、どっしりした趣こそ軽減しますが聴きごたえは十分にあると思います。指揮者の企図する革新性とオケの「楽譜を音として放ちたい!」という意思がミックスし、ズンズンと進んでいる様子。第4楽章のホルンの凱歌のごとき吹き鳴らしなどはその真骨頂といえます。   古楽器演奏を使って時代考証第一演奏というより、その時代の「熱気」を活き活きと表現したかったのでしょうか。これは当盤に限らずシリーズのディスク全般(2番は未聴)にいえる特徴と思います。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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 満を持した感のあるガーディナーのブラー...

投稿日:2008/12/05 (金)

 満を持した感のあるガーディナーのブラームス。まず合唱曲は40人とやや大きめの編成のせいかやや不明瞭なところがあるようだが、全体の雰囲気は見事でさすがと思わせる。交響曲も万全の出来とは言えないかもしれない(録音を含め)。細部のフレージングにまで気を使い、曖昧なところは見当たらない。もう少し自然な感じになれば最高だが、アンサンブルの純度は高い。何より古楽器による演奏ということでその意義は大きい。古楽奏法によるモダン楽器演奏との差異は興味深い。

ヴァニタス さん | 千葉県 | 不明

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期待通りの名演(大胆なポルタメント奏法に...

投稿日:2008/09/28 (日)

期待通りの名演(大胆なポルタメント奏法には驚いた)。アーノンクール盤以来抱いてきた欲求不満がようやく解消!続編が楽しみである。協奏曲も是非。

ヨハネス2世 さん | 奈良県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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