CD 輸入盤

交響曲第4番、ベルク:初期の7つの歌 アバド&ベルリン・フィル、フレミング

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4775574
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

アバドの新マーラー・シリーズに交響曲第4番登場!

この第4番はマーラーの他の交響曲に比べて派手さは多少劣るものの、各楽器の個人技が堪能できるのもこの曲ならではといえます。フルートのパユやクラリネットのフックス、ホルンにはバボラーク、ドールなど世界が誇るトップ・プレーヤーを擁するベルリン・フィルだけに管楽器の美音、名技の饗宴はなんとも贅沢なものといえるでしょう。
 第3楽章では冒頭から弦セクションが聴き手を魅了します。どことない儚さと幻想的な豊かな響きは限りなく美しいもので、時にあらわれる影との対比がアバドの明瞭なヴィジョンの素晴らしさと懐の深さを感じさせます。終楽章におけるフレミングの歌唱も抜群で、透き通るような歌声をかき消すように現れる風刺の効いたオケとの対比も非常に面白いところです。
 全曲を通し、曲の魅力を余すことなく伝えることに成功しており、アバドの心身の充実ぶりが窺える内容となっています。導き出される颯爽とした音楽が、生に対する喜びのような力強さを感じさせてくれるのも魅力的です。
 オーケストレーションの面白さでも知られるベルクの『初期の七つの歌』も、脂の乗ったフレミングの豊かな表現力に、隅々まで曲を知りつくしたアバド(オッターとの共演もあり)の絶妙なサポートが相俟って感動的なフィナーレを描いています。

・ベルク:『初期の七つの歌』(1905-1908 Orch.1928)
 「夜」
 「葦の歌」
 「ナイチンゲール」
 「至上の夢」
 「部屋の中で」
 「愛を讃える」
 「夏の日々」

・マーラー:交響曲第4番ト長調(1899-1901)



 ルネ・フレミング(S)
 ベルリン・フィルハーモニー
 クラウディオ・アバド(指揮)



 収録:2005年5月、ベルリン、フィルハーモニー
 プロデューサー:クリストファー・オルダー
 バランス・エンジニア:クラウス=ペーター・グロス

収録曲   

  • 01. 1. Bedachtig. Nicht Eilen
  • 02. 1. Bedachtig. Nicht Eilen
  • 03. 2. In Gemachlicher Bewegung. Ohne Hast
  • 04. 2. In Gemachlicher Bewegung. Ohne Hast
  • 05. 3. Ruhevoll (Poco Adagio)
  • 06. 3. Ruhevoll (Poco Adagio)
  • 07. 4. Sehr Behaglich. "Wir GenieBen Die Himmlischen Freuden"
  • 08. 4. Sehr Behaglich. "Wir GenieBen Die Himmlischen Freuden"
  • 09. Nacht
  • 10. Nacht
  • 11. Schilflied
  • 12. Schilflied
  • 13. Die Nachtigall
  • 14. Die Nachtigall
  • 15. Traumgekront
  • 16. Traumgekront
  • 17. Im Zimmer
  • 18. Im Zimmer
  • 19. Liebesode
  • 20. Liebesode
  • 21. Sommertage
  • 22. Sommertage

総合評価

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4.5

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本盤におさめられたマーラーの交響曲第4番...

投稿日:2011/09/26 (月)

本盤におさめられたマーラーの交響曲第4番は、アバドによる2度目の録音である。最初の録音はウィーン・フィルとの演奏(1977年)であったが、本演奏はそれから約30年ぶりのライヴ録音ということになる。1977年盤も、アバドがある意味では最も輝いていた時期の演奏でもあり、強靱な気迫と力強い生命力、そして豊かな歌謡性がマッチングした、いい意味での剛柔バランスのとれた名演に仕上がっていたと言える。1970年代から1980年代にかけてのアバドの演奏には、このような名演が数多く成し遂げられていたと言えるが、1990年にベルリン・フィルの芸術監督に就任して以降は、借りてきた猫のような大人しい演奏に終始するようになってしまった。もちろん、メンデルスゾーンの交響曲第4番やヤナーチェクのシンフォニエッタなど、例外的な名演もいくつか存在しているが、その殆どは大物揃いのベルリン・フィルに気後れしたかのような今一つ覇気のない演奏が多かったと言わざるを得ない。ところが、ベルリン・フィルの芸術監督の任が重すぎたせいか、2000年には癌に倒れることになってしまった。そして、アバドはその癌を克服するのであるが、それは皮肉にもベルリン・フィルの芸術監督の退任直前。もっとも、大病を克服したことによってアバドの音楽には、深みと凄みを増すことになったと言える。その意味では、2000年以降のアバドは真の大指揮者となったと言っても過言ではあるまい。本盤の演奏も、真の大指揮者アバドによるものであり、1977年盤に比べると楽曲の心眼に鋭く切り込んでいこうという彫の深い表現が支配していると言える。各楽器セクションのバランスを重要視した精緻な美しさにも出色のものがあるが、ここぞという時の力奏にも強靭な迫力が漲っており、各フレーズの歌心溢れる徹底した歌い抜きにおいてもいささかも不足はない。ルネ・フレミングによる美しさの極みとも言うべき名唱も、本名演に華を添える結果になっていることを忘れてはならない。ベルリン・フィルも、前任の芸術監督に敬意を表して、圧倒的な名演奏を披露しているのも見事である。本演奏に際しては、ベルリンにおいて大歓迎を受けたとのことであるが、正に現代を代表する大指揮者としての貫録が十分な至高の名演と高く評価したい。併録のアルバン・ベルクの「7つの初期の歌」も、アバドの彫の深い、そして歌謡性豊かな指揮と、ルネ・フレミングによる美しい歌唱が融合した稀有の名演だ。音質は、本従来CD盤でも十分に満足できる高音質であるが、先日発売されたSHM−CD盤は、若干ではあるが音質がより鮮明になるとともに、音場が幅広くなったように思われる。いずれにしても、アバド、そしてルネ・フレミングによる至高の名演をできるだけ良好な音質で聴きたいという方には、SHM−CD盤の方の購入を是非ともおすすめしておきたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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やはりウィーンフィル盤のほうが良いと思う...

投稿日:2010/05/22 (土)

やはりウィーンフィル盤のほうが良いと思う。 特に3楽章の長さが3分半も旧盤のほうが長い、 ちなみに5番もシカゴ響との旧盤のほうが 4楽章に限っては3分も長い。 長ければよいのではなのだが、アバドの「歌」が 聴けるのは旧盤のほうが多い。 ちなみに3番も私はスケール感ではBPO盤だが 全体の構成という点でウィーンフィルを採る。

abbadondon さん | 栃木県 | 不明

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この演奏はベルリンでライブで聴きました。...

投稿日:2009/12/03 (木)

この演奏はベルリンでライブで聴きました。CDになっている9番の方もベルリンで聞きました。アバドの癌告白前、そしてBPO内でのマンネリなどの噂がある時期の9番は終演後の予想もしない何十秒のも静寂が現実にありましたが、4番は、復活後のアバドで全世界でのアバドに対する再評価と敬愛が聴衆にある反面、物見的な聴衆も多く、終演後は絶対拍手しない的な雰囲気でした。録音でもこれをすこし感じられます。4番と9番ふたつ聞かれることをお勧めします。9番の緊張感、4番の安ど感 どちらも素晴らしいです。旧盤のVPOも素晴らしいですが、BPOでもまた聞けることが素晴らしく比較してもしょうがないと私は思う。ちなみにアバドの評価はヨーロッパと日本で180度違うことを現地では感じました。日本ではくだらない指揮者ランキングをするなんとか芸術いう雑誌とか評論家の影響でしょうか? 

AntiJASRAC さん | 長野県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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