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ブラームス:交響曲第4番、モーツァルト:交響曲第33番、ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 カルロス・クライバー&バイエルン国立管弦楽団

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCBG9335
組み枚数
:
1
:
日本
画面サイズ
:
通常
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明


クラシックDVD名盤セレクション2022
カルロス・クライバー/ブラームス:交響曲第4番


【初回生産限定盤】
晩年は指揮台に上ることがかなり貴重な機会になってしまったカルロス・クライバーが、1996年10月にミュンヘンで行ったレオ・キルヒ70歳記念コンサートをライヴ収録した映像。クライバーが最も信頼していたバイエルン国立管弦楽団を指揮し、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスといったお気に入りのレパートリーでクライバーらしい名演を披露しています。(メーカー資料より)

誰もが知るとおり、クライバーはそのつくり出す音楽と同様、アーティストとしての存在のあり方がまったく独特でした。極端に神経過敏な性格と音楽に対する誠実さゆえに、きまったレパートリーしか演奏せず、コマーシャリズムに乗ることにも関心がなかったため、コンサートや録音に対しても極めて慎重でした。そのためクラシック・ファンのクライバーに対する渇望度は他のアーティストとは比較を絶するものだったのです。
 このバイエルン国立管とのコンサートは、映像ソフト化もされて話題となったウィーン国立歌劇場の『カルメン』から18年後の1996年の演奏。66歳になったクライバーは、その頭髪がほとんど白くなっており、外見はさすがに年老いた感は否めません。
 しかし、冒頭の『コリオラン』序曲で聴かせる激しく力強い表現はかつてのクライバーそのままで、一気呵成に突き進む推進力は衰えを知りません。お気に入りであるモーツァルトの第33番を経て、メインはブラームスの交響曲第4番。クライバーがもっとも信頼し、心をゆるしたオーケストラ=バイエルン国立管の熱演とも相まって、豊かなひらめきに満ちたこの不世出の指揮者の魅力が十全に発揮された名演です。
 流麗かつ自然なフレージングと強く激しい表情。克明な拍節感の中で刻まれるしなやかで弾力的なリズムなど、相反する要素がクライバーの音楽的霊感によって、絶妙な融合と強烈なコントラストをみせたウィーン・フィル盤にも劣らない稀有な演奏となっています。
 今や本当に伝説の指揮者となってしまったカルロス・クライバー。このDVDの映像は、見るものに失ってしまったものの大きさを痛感させずにはおきません。(HMV)

【収録情報】
1. ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 Op.62
2. モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調 K.319
3. ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98


 バイエルン国立管弦楽団
 カルロス・クライバー(指揮)

 収録:1996年10月/ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)
 76分/カラー/片面1層/NTSC/4:3/音声1. リニアPCMステレオ、2. ドルビー・デジタル5.1ch、3. DTS5.1ch

内容詳細

2004年に惜しくも亡くなったカルロス・クライバーの未発表ライヴ映像。CD盤の名演を思い起こすブラームス。これが唯一の記録である「コリオラン」序曲とモーツァルト。クラシック・ファン必携のDVD。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. 序曲≪コリオラン≫ 作品62
  • 02. 交響曲 第33番 変ロ長調 K.319 第1楽章: Allegro assai
  • 03. 交響曲 第33番 変ロ長調 K.319 第2楽章: Andante moderato
  • 04. 交響曲 第33番 変ロ長調 K.319 第3楽章: Menuetto
  • 05. 交響曲 第33番 変ロ長調 K.319 第4楽章: Allegro assai
  • 06. 交響曲 第4番 ホ短調 作品98 第1楽章: Allegro non troppo
  • 07. 交響曲 第4番 ホ短調 作品98 第2楽章: Andante moderato
  • 08. 交響曲 第4番 ホ短調 作品98 第3楽章: Allegro giocoso - Poco meno presto - Tempo T
  • 09. 交響曲 第4番 ホ短調 作品98 第4楽章: Allegro energico e passionato - Piu allegro

総合評価

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しかし、レコード、CDばかり聴いていて、...

投稿日:2023/09/26 (火)

しかし、レコード、CDばかり聴いていて、DVDの存在をこの年までよく知らなかった。クライバーにこんな名盤が存在するなんて・・・。音はCDよりいいのではなかろうか。サラウンドで聴いているせいか、音に濁りがない。5.1のなせるわざであろう。聴いているときの気分にもよるかもしれないが、ブラームス4番などは、ウィーン・フィル盤よりこちらの方がよいのではと思わなくもない。まあその時の気分で聴き分けるのが一番楽しくてよいだろう。この中ではモーツァルト33番が白眉かな。

ゆっきー さん | 千葉県 | 不明

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ブラームス4番に対する批判について少し意...

投稿日:2012/01/26 (木)

ブラームス4番に対する批判について少し意見を述べさせて頂きます。 ・テンポが遅い 第1楽章の冒頭にはAllegro non troppoと表記がありますが、Allegro=速いと考えておられるならそれは全くの誤解で、Allegroの本来の意味は『明るく、快活に』というニュアンスです。つまりAllegro non troppoは『明るくなりすぎないように』と訳せます。だからこの演奏に聴ける解釈は何ら的外れではありません。VPOと共演したクライバーのイメージに裏切られた思いがあるからそう感じるのではないでしょうか。クライバーは元々自分が納得の行く解釈を持った曲しか演奏しない人でした。つまり彼がこの演奏でテンポを変えてきたというのは彼自身確固とした意志があったからだと思います。もちろん聴衆の好みはありますが、それをクライバーの間違いだと揚げ足をとるのはお門違いでしょう。 ・弦のボウイングが揃っていない。 これは敢えて逆に弾かせているのです。映像を見ると各プルト毎に逆弾きさせているのが分かります。これは戦前の名指揮者たちが行なっていた奏法で、詳しい効果は分かりませんがおそらくニュアンスとデュナーミクに深いコントラストをつける意味合いがあるのでしょう。 父エーリヒを敬愛し、古風な表現を研究し尽くしていたカルロスらしい技術と言えるでしょう。また、手兵であり気心知れていたバイエルンだからこそ出来た奏法でもあるでしょう。 また、映像では逆に弾かせる部分とボウイングを揃わせる部分をきちんと使い分けています。 ・オケと指揮が噛み合っていない。 確かに映像を見るとタクトにオーケストラがついていけていないように見受けられる部分がありますし、事実1楽章のラストではTimpが飛び出しているように聞こえます。 しかし、カルロスは元々リハーサルで全てを調整して本番では音楽の流れを示すだけというタイプです(カラヤンもそうですね)。実際彼のニューイヤーのリハーサル映像を見ると、本番の指揮ぶりでは考えられないくらいちゃんと指示しています。 つまりこの演奏も既にリハーサルの段階でテンポから歌わせ方まで全て出来ていたはずなので、遅れているように見えるのは『そう見える』だけで楽団員とクライバーにとっては予定調和だったのではないでしょうか。 確かにこの演奏からはかつての快活で歯切れのいいクライバーは聞けません。しかし私にはより深化した解釈、老境にありながらも鮮烈なサウンドを感じ取ることが出来ました。正直私はチェリビダッケが『音楽の神秘を通りすぎていく』と評したかつてのクライバーがあまり好きではありませんでした。しかしここに聞くブラームスは紛れも無く『カルロス・クライバーのブラームス』でありながら、音楽の神秘をくまなく掬い上げようとしたクライバーの意志を感じられる気がします。 それは楽章間では微笑みを浮かべながらも、時に唸るような仕草をして腕を震わせていた指揮姿からも読み取れます。 そこには以前のバレエのようなと評されるほどの流麗な姿はなく、まるでバーンスタインのようにただ音楽に共感し、時に涙する一人の音楽家の姿があっただけでした。 私にとってはかけがえのない演奏の一つです。

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第一楽章について言えば、楽譜にはAllegro ...

投稿日:2007/07/15 (日)

第一楽章について言えば、楽譜にはAllegro non troppoとしか書いていないのでアレグロとは言えそれほど速いテンポではないはず。『ブラームスは演歌じゃない』氏の言う『作曲家の指示に忠実なやや速めのテンポ』とは何を指しているのか分からない。ブラームスはチャイコフスキーやドボルザークと異なりメトロノームを指定していないので演奏家にとっての主観的なallegro non troppoで許容される(より多くの表現の自由度を演奏家に与えている)と考えられる。この事実はチェリなどのブラームスを考える上でも重要だと言える。

たか さん | 東京 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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