ベートーヴェン(1770-1827)

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SHM-CD

ヴァイオリン・ソナタ第5番『春』、第9番『クロイツェル』 オーギュスタン・デュメイ、マリア・ジョアン・ピリス

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCS50152
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明

『クラシック百貨店 アンコール』
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番『春』、第9番『クロイツェル』


【SHM-CD仕様】【グリーン・カラー・レーベルコート】
爽やかなロマンと幸福感に溢れた『春』に、劇的緊張感と圧倒的迫力に満ちた『クロイツェル』・・・ピリスとデュメイの名コンビが5年を費やして完成したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集から、代表作2曲を集めた魅惑の1枚。息の合った2人が生み出す濃密かつ精妙な表現が、両曲に新鮮な味わいをもたらしています。(メーカー資料より)

【収録情報】
ベートーヴェン:
1. ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』
2. ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』


 オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)
 マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)

 録音時期:1997年12月(1)、2002年1月(2)
 録音場所:ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24≪春≫ 第1楽章:Allegro
  • 02. ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24≪春≫ 第2楽章:Adagio molto espressivo
  • 03. ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24≪春≫ 第3楽章:Scherzo(Allegro molto)
  • 04. ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24≪春≫ 第4楽章:Rondo(Allegro ma non troppo)
  • 05. ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47≪クロイツェル≫ 第1楽章:Adagio sostenuto-Presto
  • 06. ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47≪クロイツェル≫ 第2楽章:Andante con variazioni
  • 07. ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47≪クロイツェル≫ 第3楽章:Finale(Presto)

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本盤には、デュメイがピリスと組んで199...

投稿日:2011/09/12 (月)

本盤には、デュメイがピリスと組んで1997〜2002年にかけてスタジオ録音を行ったベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集のうち、最も有名な第5番「春」と第9番「クロイツェル」がおさめられている。全10曲の録音に5年もの長期間を要したということは、デュメイ、そしてピリスがいかに慎重を期してベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの演奏・録音に望んだのかを伺い知ることが可能だ。常々のデュメイのヴァイオリン演奏は超個性的であると言える。持ち前の超絶的な技量をベースに、緩急自在のテンポ設定、思い切った強弱の変化、思い入れたっぷりの濃厚な表情づけや、時としてアッチェレランドなども駆使するなど、楽曲の細部に至るまで彫琢の限りを尽くした演奏を展開しており、その躍動感溢れるとともに伸びやかで情感豊かな表現は、即興的で自由奔放と言ってもいいくらいのものだ。しかしながら、本演奏では、楽曲がベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタだけに、その片鱗を感じさせる箇所は散見されるものの、どちらかと言えば他の楽曲の演奏のような奔放さは影を潜めていると言えるのではないだろうか。むしろ、演奏全体の基本的なスタンスとしては、真摯に、そして精緻に楽想を描いていくのに徹しているようにさえ感じられる。しかしながら、スコアの音符の表層をなぞっただけの薄味な演奏にいささかも陥っておらず、各フレーズの端々にはフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいが満ち溢れており、このような演奏全体を支配している気品と格調の高さは、フランス人ヴァイオリニストでもあるデュメイの真骨頂であると言えるだろう。そして、かかるセンス満点のデュメイのヴァイオリン演奏の魅力を、より一層引き立てているのがピリスによる名演奏であると言える。常々のピリスのピアノ演奏は、瑞々しささえ感じさせるような透明感溢れるタッチで曲想を美しく描き出していくというものであり、シューベルトやショパンなどの楽曲においてその実力を十二分に発揮していると言えるが、本盤のベートーヴェンの演奏においては、そうした繊細な美しさにとどまらず、強靱さや重厚さも垣間見られるところであり、いい意味での剛柔バランスのとれた堂々たるピアニズムを展開していると言えるだろう。そして、ピリスの場合は、いかなるフォルテシモに差し掛かっても、一音一音に独特のニュアンスが込められるとともに、格調の高さをいささかも失うことがないのが素晴らしい。いずれにしても、本演奏は、様々な同曲の演奏の中でも、フランス風のエスプリ漂う洒落た味わいや格調の高い美しさを湛えた素晴らしい名演と高く評価したい。音質は、従来盤でも十分に満足できるものであったが、今般のSHM−CD化によって、デュメイのヴァイオリンの弓使いやピリスのピアノタッチがより鮮明に再現されるとともに、音場がより一層幅広くなったように思われる。いずれにしても、デュメイ、そしてピリスによる至高の名演を、SHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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