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チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番/ラヴェル: ピアノ協奏曲ト長調 (生産限定盤)(UHQCD)(特典:なし)
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仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, 2002/9/25
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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CD, CD, 2015/6/3
"もう一度試してください。" | CD |
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メーカーによる説明
神様の贈りもの マルタ・アルゲリッチ
クリックリのカーリーヘアの女の子マルティタは、ロマンティックな父親と頭脳明晰な母親の元へ、とてつもない才能と共に音楽の神から贈られてきました。そして、その時から80年の年月をこの私たちの奇跡の惑星地球で、ピアノと共に人生を重ねています。モーツァルトと同様にアマデウス~神に愛される~音楽の稀有な天才として今も高みへ向かって走り続けているのです。その音楽は一瞬にして人々を惹きつけ、虜にしてしまいます。魔力をもった野性味と18世紀のエレガンス、甘美的なロマンティシズムと古典的な厳格さなど対比的な矛盾が、何の抵抗もなく自然に共存しているようです。
天才は天空を駆ける
初めて彼女の演奏を聴いたのは、ラジオから流れてきたショパンの演奏でした。ショパンコンクールの様子を、同じコンクールで入賞されたピアニストの中村紘子さんが紹介する、という番組でのことです。その当時は何故かドイツ語読みで「アルゲリッヒ」と云われていました。評論家の野村光一先生が、彼女の日本での初めてのインタビューをされたのですが、一体どのような読み方が正しいのか、と尋ねられた時に「どちらでもお好きに、どちらでも私なので」と答えたのだそうです。拘らない彼女らしい答えだと思います。
その当時はコンタクトレンズが無かったので、分厚いメガネをかけていて、ミニスカート姿。とっても美人ですっかりファンになった、と伺ったことがありました。髪の色も黒く日本人に間違えられることがあるのよ、と本人も嬉しそうに話していて、随分昔になりますが、国際指名手配の日本の政治犯に空港で間違えられた事もあったそうです。ラジオではその魅力的な姿はわかりませんでしたが、それまで聴いたことのない新しいピアノ演奏の世界が、そこにありました。まるで天空を自由に力強く駆け抜けるような演奏というのでしょうか、何ものにも囚われず、今、そこに生まれた音楽のように生き生きとした生命が宿っていたのです。女性の繊細さを特徴とした演奏が多かった「女流」という枠を一挙に取り払った歴史的な出来事だったのではないでしょうか。両性を兼ね備えたような正に衝撃的な演奏でした。その日以来マルタ・アルゲリッチの熱烈なファンのひとりに加わったのです。

音楽、音楽、音楽
初来日公演もできる限りのコンサートへ行きました。レコードの時代から全ての新譜を購入して、来る日も来る日も我が家ではアルゲリッチの演奏が鳴り響いていました。世界中にきっとこういう方が大勢いらっしゃることでしょう。
ある公演の移動の車の中で、多くの人に幸せな時を届けられる幸せな職業ね、と話した時にアルゲリッチが「音楽は職業じゃなくて本当に好きなの」と。この言葉は今も思い出す度に胸がいっぱいになります。彼女の心情に深い感動を覚えます。とても輝かしいキャリアは、彼女自身の「音楽が好き」という心からの思いを考えると、本人は余り興味があるようには見えません。ミュンヘンで私にとって「運命の出会い」となった1977年からも、この事は変わっていないのだと思います。
※写真は1994年 JEEコンサート アルゲリッチ、伊藤京子の連弾風景

おめでとう、80歳 そして101歳へ
別府市にはアルゲリッチを顕彰した、しいきpresentsアルゲリッチハウスが建設され安心して帰って来られる「家」も出来ました。よく私はアルゲリッチが夜中に練習をする音を聞きながら、世界中からの多くの公演の要請に応える姿に、まるで身を削り美しい布を織る鶴の恩返しのようだ、とつくづく思うのです。第二の故郷としてしばしの間、鶴の羽をやすめる場所に、と思っています。アルゲリッチの演奏と共に、社会での芸術の在り方を問い続けているこの活動が、コロナ禍の真っ只中、芸術の真の役割に光を与えてくれると信じています。アルゲリッチの「芸術は孤高なものではなく、人と共にあるもの」という言葉が音楽は人に寄り添い、安らぎと希望となる「祈り」だと私に気づかせてくれました。
※写真は2008年 ローマ・大分友好交流_別府アルゲリッチ音楽祭 in ローマ カーテンコール C_MIRAI PULVIRENTI
天才の苦悩
その人生は決して平坦なものではなかったと思いますし、とてつもない才能がもたらす栄光と苦悩は常にあるでしょう。ショパンコンクール(※)優勝の頃のアルゲリッチは最初の子どもを出産して、それまでも神童から真の天才音楽家へと成長する過程で、普通の学校生活への憧れや自分自身の人生での葛藤があった時代だったようです。普通の人生ではないことは容易に想像できますが、多くの公演地への旅も多く、荷物を詰めたりほどいたり。音楽だけなら良いのに!とぶつぶつと言いながら特に嫌いな荷造りをしている姿を見ます。とは言え、この生活を今も精力的に続けるエネルギーや益々冴え渡るテクニックに支えられ、一層自由にその無限の可能性を追い求めるアルゲリッチに、そして同じ時代に生まれた幸運に感謝しかありません。天才の飽くなき好奇心と、幼い頃から「完璧に弾かなければ死ぬんだ」とまで自分自身を追い詰めるように厳しく対峙しながら、何万回もの舞台を経験する中で毎回決して妥協することのない完全主義。アルゲリッチの求めている世界は、凡人には決して見えない未知の宇宙のようです。※1965年第7回「ショパン国際ピアノコンクール」
初めての音楽祭
私たちの国で初めてアルゲリッチが公職に就いて、自らの名前を冠した音楽祭を始めた時には、2021年の今も続いていることを想像した人は誰もいなかったと思います。1995年のプレコンサートでは、10年ぶりのリサイタルを別府市で行い、そのニュースは驚きと共に世界を駆け巡りました。それまでは、気まぐれ、キャンセル等の風聞はありましたが、決して気まぐれでのキャンセルはないので何となくこの事はフェアではない、と思ってもいたようです。大病も経験しながらも、神からの奇跡を与えられ、今日まで無事に毎年音楽祭を続けてくれています。私にとってもこうして一緒に大切な年月を過ごせることに、この事こそ「奇跡」を与えていただいているのだと感じます。大分県にはローマとの繋がりや、西洋音楽を初めて日本人が学び演奏した歴史があります。そのご縁で2018年ローマ公演をパッパーノやマイスキーと一緒に開催した時も、風邪を引いていたのですがアルゲリッチ財団の総裁としての責任を果たしてくれました。こういう時は、友人としては無理をして欲しくない、と正直なところ思います。アルゲリッチは本当に世界のかけがいのない宝なのですから。
101歳まで現役で、と若い頃から私の願いとして話しているのですが、「どうすればいいの?私わからない!」と言いながら、きっとポパイのように心優しく力強く、これは軽く超えてくれそうですね。80歳はその通過点ですが、本当に本当に嬉しいお誕生日です。心からの「おめでとう」を親愛なるアルゲリッチに!
ピアニスト
公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団 副理事長
別府アルゲリッチ音楽祭 総合プロデューサー
伊藤 京子
曲目リスト
1 | ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23 第1楽章:Allegro non troppo e molto maestoso - Allegro con spirito |
2 | ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23 第2楽章:Andantino semplice |
3 | ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23 第3楽章:Allegro con fuoco |
4 | ピアノ協奏曲 ト長調 第1楽章:Allegramente |
5 | ピアノ協奏曲 ト長調 第2楽章:Adagio assai |
6 | ピアノ協奏曲 ト長調 第3楽章:Presto |
商品の説明
内容紹介
【アルゲリッチ80歳記念】【生産限定盤】【UHQCD仕様】【グリーン・カラー・レーベルコート】
1994年ライヴ録音されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。アバド&ベルリン・フィルという猛者と共に非常にスリリングかつハイ・テンションで暴れまくるキレッキレの演奏に圧倒される喜び。ロンドン響との1984年のラヴェルをカップリング。
メディア掲載レビューほか
1994年ライヴ録音されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。アバド&ベルリン・フィルという猛者と共に非常にスリリングかつハイ・テンションで暴れまくるキレッキレの演奏に圧倒される喜び。ロンドン響との1984年のラヴェルをカップリング。 (C)RS
登録情報
- 梱包サイズ : 14.4 x 12.5 x 1.2 cm; 80 g
- メーカー : Universal Music
- EAN : 4988031423400
- 時間 : 54 分
- レーベル : Universal Music
- ASIN : B08W4XV926
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 25,466位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,135位交響曲・管弦楽曲・協奏曲
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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デュトワ盤では、殊勝にも指揮者を立てている印象のアルゲリッチが、気心の知れた相性抜群のアバドとの収録では、年ふる経験を積み重ね、目いっぱい個性を開放している。全般にテンポが速く、自由奔放にイメージを膨らませながら、なんともゴージャスなベルリン・フィルの音響をバックに「引き連れて」、超絶技巧的な難曲を楽しみながらドライブしているような姿が思い浮かぶ。
終楽章、あまりに快速で飛ばす完璧な技巧に驚愕するとともに、アバドの合わせかたが、さりげなくも実に堂々としており、強烈なインパクトのある成果である。
→ Martha Argerich Collection 2: The Concerto Recordings にて聴取。
とにかくチャイコフスキーがひどい。猛女アルゲリッチはまるで盛りのついた猛獣のように傍若無人に弾きまくる。オーケストラなんぞ知らないよ、という感じだ。ライヴの客席で聴いていたら、その迫力にさぞかし身を乗り出すだろうと思うが、自宅のリスニングルームでは、このような乱暴な演奏はとうてい聴けたものではない。アバドの指揮はピアノを全く御せていない。彼は独奏者を引き立て、うまくサポートする伴奏指揮者として高い評価を受けていたが、このコンチェルトはオケとピアノとが張り合い、組み争う趣があるので、もともと彼には不向きだと思う。
この協奏曲のディスクでは、私は新録音で聴きたくとも曲に力負けしている録音ばかりのように思う。古くはホロヴィッツ&トスカニーニ、ホロヴィッツ&セル、ステレオではリヒテル&カラヤンのような、緊迫感があって指揮者とピアノが競い、せめぎ合う演奏こそ本道と思う。そしてそのためには、独奏ピアノが大きくリズムを崩したり、即興的な激しい緩急を付けるような子供騙しの手を使う必要はないのだ。
ベルリン・フィルも、例えばカラヤン指揮するウィーン交響楽団に比べれば響きがふやけ気味で締まりに欠け、楽曲を一貫する緊張感に乏しい。暴れまくるピアノともども、品格に甚だ乏しく、とても聴くに耐えない。
同じピアニストと指揮者によるラヴェルのピアノ協奏曲(オケはロンドン響)は、かねて名演奏として認知されている。ピアノ、指揮者、オケともども実に優れた演奏だと思う。お洒落でニュアンス豊か、気の利いた楽想に満ちた名曲の名演だが、同じピアニストと指揮者ながら、チャイコの爆演の後に聴きたいとは決して思わない。ラヴェルの演奏はアバドのラヴェル・アルバムにも収められており、全曲録音も良く(デジタル録音、オケは全てロンドン響)、アバドの涼やかな音楽性を存分に楽しめる選曲がされている素敵な1枚だ。タワーレコードが現役盤を出しているので、そちらで入手することをお勧めしたい。
ピッタリの曲 ショパンよりこっちの方が・・・・と思ってしまう。
録音も良いしアルゲリッチも暴れまくりアバドのフォローは控えめだが
素晴らしい。
チャイコフスキーピアノ協奏曲1番の最高録音CDだと思う。
このような曲は大音量で鳴らせばその攻撃性が増してくるように
思う。
アルゲリッチはこの曲を(デビュー当初以外は)大のお得意としており、数十年もの間、数百回の公開演奏を行っている。驚くべきところは、その間、彼女は、この自家薬籠中のレパートリーの全ての細部を千差万別のタッチで表現することを可能としてしまった事である。全てのフレーズに強弱や音色の変化があり、リズムは生き生きとし、テクニックやメカニックも一層磨かれ、全体の構造に対する見通しも良くなった。まさに奇蹟である。若い頃は激しい情熱、豪快なスタイル、シャープな音が売りだった彼女は、更に円熟性・オーケストラとの掛け合いバランス・譜面に対する深い洞察・無限のフレージングを加えて、この録音に達した。
BPOの技術、音色が素晴らしいのは当然だが、アバドのサポートも素晴らしい。アバドの演奏は出来不出来が激しいが、アルゲリッチとの友情関係(そして、彼女の演奏スタイルに関する理解)、また両者の闘病生活(両者とも癌と格闘中)が空前絶後の名演を生んだのである。交響曲第4番を思わせるオケの凄まじい咆哮、くるみ割り人形を思わせる第二楽章のピアノ… これを超える演奏は考えられない。デュトワ、コンドラシン、コルト等との録音も名演だが、それらはアバド盤に到達する過程に過ぎなかったと思う今日この頃である。