以前ほどではないが、私のなかには、いまだに西欧崇拝とその裏返しである西欧コンプレックスがくすぶっていたのであろうか?
CDを選ぶのに、何はなくとも海外の指揮者&オーケストラを手にしていた節がある。
この演奏を聴くまで、日本のオーケストラなど聴けるか!!と思っていたのだ。
しかし、このCDには見事にノックアウトされてしまった。
艶っぽくて、アンサンブルも完璧で、録音も素晴らしい!!
「悲愴交響曲」はカラヤンかマゼールの演奏が好きなのだが(芸術性と大衆性を見事に融合させていると言う点ではオーマンディも)、この演奏も聴いていて心地好い演奏です。(この点でムラビンスキーの「悲愴」は私的には❌である。あの演奏は厳しすぎて疲れます。)
いままで、「世界の小澤」を敬して遠ざけていたが、一気に気になる存在になってしまった。
何を今更、と言われそうだけれど。