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ACDC・マノウォー・ジューダスプリースト・ジョーサトリアーニ・ガンマレイ・ガールスクール等々ハードロック・ヘビーメタルから転向したわけではないが、同時に聞き始めたクラッシックの一番手がシベリウスだった。
シベリウスCD2枚組セール価格300円（確か、日本音楽著作権協会？のシールが貼ってある。杉並区阿佐ヶ谷の駅前の「西友」の２階で購入。約３０年前のこと）カラヤンのライブで客の拍手や咳払いも一緒に録音されているコピー品だったが、これがとても気に入っていた。今は段ボールの中に埋もれている。
そこから、シベリウス:交響曲全集を集めることになったが、最初からこのコリン・デイヴィスにすればよかった！
①「シベリウス:交響曲全集」モスクワ放送交響楽団 ゲナンジー・ロジェストヴェンスキー指揮（ビクター）
これが一番最初に買った全集である。演奏はしっかりしたものであるが、透明感がない。気に入らなかった。
②「シベリウス:交響曲全集」ボーンマス交響楽団 パーヴォ・ベルグルンド指揮(ワーナー）
2番目に買ってもので、とにかくスクラッチノイズみたいなサーという雑音が酷い。録音状態というよりも、録音技術の問題だろう。ダメ！
③「シベリウス:交響曲全集」ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団 パーヴォ・ベルグルンド指揮(ワーナー）
3番目の全集。これが良かった！まず透明感がある。コリン・デイヴィスの次におすすめ。完成度はコリン・デイヴィスの方が上であるが、透明感はこの盤の方が上である。シベリウスの場合、演奏技術の問題よりも北欧のイメージ感が大事である。アートは具体性よりも、そこから聞くものをして新たな物語を作り出すシンプルさに凛とした様式美を旨とする。
④「シベリウス:交響曲全集」ヨーロッパ室内管弦楽団 パーヴォ・ベルグルンド指揮
ベルグルンドの３回目の録音で最終回答的な完成度を有しているが、透明感が後退している。シベリウス:交響曲全集も４回目の購入となると、もうこれでやめようと思ったが、アマゾンで他にもあるのを見るとやっぱりやめられない。隣の芝生が良く見えるものである。
⑤「シベリウス:交響曲全集」フィルハーモニア管弦楽団 アシュケナージ(ウラジミール)指揮（ポリドール）
ピアニストとしてのアシュケナージは一流である。一流かどうかの基準はベスト盤があるかどうかで決めている。ラフマニノフピアノ交響曲でベスト盤を有している。ショパンのワルツもいい。ある作曲家のある曲において、数ある演奏家の中でベストを出せば一流である。数百ものプロの演奏家の中でベスト盤を出すことがいかに至難の技であることか！
指揮者としてのアシュケナージはなんとも言えない。プロの水準には達しているが、ベスト盤ではない。アシュケナージのメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」の場合も同じ。透明感があり気に入ってはいるが、完成度90％という評価である。
⑥「シベリウス:交響曲全集」 パリ管弦楽団 パーヴォ・ヤルヴィ(SMJ)
６種類目の購入。結論から言えば、買わない方が良かった。細かいことはさておき、全体的にパッとしない。だいたい、パリ管弦楽団とシベリウスの組み合わせが怪しいと思ったが、的中した。買って聞いてみないとわからないが、高いお金を出してこれだからクラッシックの世界は怖い。もうこれで懲りた！とつくづく思ったものである。
もう病気とでもいううべきか！やっぱり虫が騒いだ！
⑦シベリウス:交響曲全集vol1vol２ ロンドン交響楽団 コリン・デイヴィス指揮（キング）
シベリウス:交響曲全集の最高のベスト盤である。文句のつけようがない。最初からこれにすればよかった。
世界遺産・人類の宝としての完成度・透明感・シベリウス解釈の最高到達点に達している。
コリン・デイヴィスに称賛あれ！今、至福の時を過ごしている。あはは！
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