第一弾のラトルのシューマン交響曲全集がとても良かったので、期待を込めて購入しました。
が・・・、期待は若干下回ったかな、と言うのが正直な感想です。
下回った理由は二つあります。
1)ジャケット
ジャケットの装丁は、今回も工夫はされています。CDのパッケージングの仕方なども美しいのですが、いかんせん高級感がありません。
お値段がお値段だけに、やはりそれなりの高級感が求められると思いますが、全体にシューマンよりは安っぽい感じがします。
2)演奏
肝心の演奏ですが、曲や楽章によります。アーノンクールの演奏の特徴は、一言で言えば「メリハリ」だと思います。乱暴とも思えるほど立ち上がりの鋭い音の強打が、時に新鮮であり、時にハッとするほど効果的ですが、シューベルトに限って言えば、残念ながら単に乱暴に聞こえてしまう箇所の方が多いように思います。
今回逆に嬉しい誤算、驚きだったのが、あったかい部分です。インタビューで自身が述べているように、アーノンクールが本当にシューベルトを愛していることが分かる部分が、本当にたくさんあります。特に5番のシンフォニーなどは最高でした。何度も聴きたくなります。ただ全体を通して言えば、曲や楽章により、個人的には好き嫌いがかなり分かれました。
あと、ミサやオペラなど、あまり聴く機会のなかった作品を堪能できるのは、良かった点です。
感想はあくまで主観的なものです。みなさまの参考になれば幸いです。