本アルバムは1976年~1979年にかけて、オランダのベルナルト・ハイティンク指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦によって録音されたドビュッシー(フランス)の管弦楽作品集である。
M1.牧神の午後への前奏曲
牧神の午後への前奏曲
M2.夜想曲
第1曲:雲
第2曲:祭り
第3曲:シレーヌ(海の精)
M3.交響詩≪海≫ 3つの交響的スケッチ
第1曲:海の夜明けから真昼まで
第2曲:波の戯れ
第3曲:風と海との対話
M4.イベリア≪管弦楽のための映像≫から
第1曲:町の道と田舎の道
第2曲:夜の匂い
第3曲:祭りの日の朝
本アルバムを聴き始めたのは、イベリア半島のエキゾチックな雰囲気が濃厚に伝わってくるM4第1曲の重厚かつ艶やかな演奏に魅了されたのが、そのきっかけである。勿論、それ以外の曲も遜色のない演奏となっている。
蛇足だが、現在のオケ名は1988年にオランダ女王よりロイヤルの称号を与えられたことにより、アムステルダム・コンセルトヘボウから、ロイヤル・コンセルトヘボウへと変更された結果である。
なお、ドビュッシー管弦楽作品集ということで言うと、1959年~1964年にかけて、ハンガリーのユージン・オーマンディ指揮、米国フィラデルフィア管弦によって録音された
ドビュッシー:交響詩「海」、牧神の午後への前奏曲、夜想曲他
もお奨め出来る。ただ、「イベリア」が収録されていないのが残念だが。
これまでに、ご当地フランスの指揮者やオケによるドビュッシーの管弦楽曲の演奏を幾つか聴いてきたが、どれも今一つという気がした。なので、私は少なくともドビュッシーの管弦楽曲については、ご当地フランスの指揮者やオケの演奏にこだわる必要はないと考えている。
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