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これを聴いて、思わず笑っちゃいました。
いえ、下手とかそういう意味ではなく。
リッカルド・ムーティとフィラデルフィア管弦楽団のコンビによる演奏です。
F.リストの『レ・プレリュード』とM.ラヴェルの『ボレロ』、P.チャイコフスキーの大序曲『1812年』とかなりごついプログラムですが、
何度聴いても飽きない斬新なアプローチと演奏に思わず拍手です。
特に1812年に関しては、好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。
僕としては新しいアプローチだったのでとても刺激的でしたが、
ヘビロテするとなると少しきついですね。
決して丁寧とは言い難い演奏ですが、冒頭のコラールは素晴らしい演奏でした。
リストは『交響詩』というジャンルを確立した1人ですが、
この演奏もかなり独特なものです。個人的には好きです。
フィラデルフィア管の特徴でもある煌びやかな金管のサウンドを十分に生かしている演奏だと思います。
そしてラヴェルの『ボレロ』。
この盤では一番好きな演奏でした。
豪快、というよりも荘厳という方がしっくりきます。
しかし前半のpの部分はしっかり繊細に演奏されていて、
さすがプロだと思わされました。
かなり贅沢な演奏プログラムだと思います。
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