名曲中の名曲なので 名演奏とされる録音は数多ありますが この曲のロマン性を極限まで表現した という点において 他とは一線を画す 超絶名演 だと思います
何気ない内声の動きとか ちょっとした合いの手的なフレーズを活かす 等 新鮮な解釈も効果的です
第1楽章第3主題の 深々とした歌わせ方
第2楽章90小節目からの 小鳥のさえずりについで現れる 広大な地平線に広がる日の出の壮観
第3楽章は ちょっとゆっくり目のテンポで 細かい掛け合いをくっきりと浮かび上がらせます
なかでも 白眉は 第4楽章の終結部
ブルックナー交響曲第8番の終結部を思わせる まるで時が止まったかのような壮大さ が凄い!
なお 拍手が入っていないのが残念 というレビューがあったようですが 個人的には無い方がいいと思いました
できるだけ長く余韻を楽しみたい と思える演奏です