ベートーヴェン&ブルックナーが収録された 8枚組「ICON - CARL SCHURICHT」のやけに押し出しの強い不自然な音像より、こちらの「ベートーヴェン」の方がCD初期盤に近く、リマスタリングに成功しています(共に【バイタル】のケーブルでの聴き比べ)。
おそらく、リマスタリングというよりも、特になんの操作もせず単純にHi bit化したのが良かったのではないだろうか(?)
正直私はいつもは岡崎好雄氏のリマスタリングには好意的ではありませんが、「ICON」よりも解像度も、中域のふくらみも程良くて良いです。”初期盤を確実に音質向上させた” と言える仕上がりになっていて、かなりのお薦めです。
聴き返したら、「田園」も爽やかな叙情が素晴らしい。そして、「8番」がこれまた名演。清々しさと、締めるところは締めてベートーヴェンの確固たる意志みたいなものもしっかり感じられて、それが見事なバランスで表現されています。さすがシューリヒトだわ〜
また、岡崎リマスター盤を【ノイマン】で聴くと凝縮された(引き締まった)安定した響きにな(鳴)ります。